中村倫也 劇団☆新感線舞台を安倍晴明で主演発表で「フルスロットルで陰陽しまくろう」!向井理 九尾の狐役や吉岡里帆も霊狐に【キャスト・スタッフコメント付】

中村倫也 劇団☆新感線舞台を安倍晴明で主演発表で「フルスロットルで陰陽しまくろう」!向井理 九尾の狐役や吉岡里帆も霊狐に【キャスト・スタッフコメント付】2

 俳優・中村倫也が今年9月より上演予定の2021年 劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』を主演することが20日、発表となった。

 作品は2020年春の『偽義経冥界歌』から約1年半ぶりとなる、王道“いのうえ歌舞伎”。いのうえひでのり演出、中島かずき書き下ろしによる「狐の子」を名乗る陰陽師・晴明と、陰陽師に化けた九尾の狐との手練手管の頭脳戦を繰り広げる伝奇時代劇となる。小説、漫画、映画、ゲームと数多くの作品が生み出されてきた安倍晴明を主人公に、“いのうえ歌舞伎”らしさのスパイス、新感線らしいアクション、歌、ダンス、笑いを盛り込んでいる。

 中村が新感線の舞台に出演するのは2016年の『Vamp Bamboo Burn~ヴァン! バン! バーン!~』以来5年ぶり。しかも本作では、「中村倫也が安倍晴明を演じたら」という発想から誕生した企画となっている。

 この起用に中村は、「17歳の時に、同じ俳優養成所の同期の家で見た、髑髏城のDVD。あのバカカッチョ良くてエネルギーの塊みたいな、日本最高峰の劇団で主演を務める日が来るとは。あのころの僕は……、実は少しだけ、野望として抱いていた」と、万感といった様子で、「久しぶりの演劇、久しぶりの新感線、久しぶりにご一緒する方達。あのころと今じゃきっと重さが違くて。舞台上から見える景色は特別だろう。兎にも角にもフルスロットルで陰陽しまくろうと思います。まずは部活以来の走り込みから始めようかな。乞うご期待!」と、並々ならぬ気合を窺わせている。

 共演は新感線初参加で九尾の狐と因縁のある狐霊のタオ役を吉岡里帆。2017年『髑髏城の七人』Season風以来2度目の参加となり陰陽師に化け日の本の支配を企てる九尾の狐役を向井理。ほかにも浅利陽介、竜星 涼、早乙女友貴、千葉哲也のキャスティングで、高田聖子、粟根まことら劇団員も名前を連ねている。

 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』東京公演は2021年9月にTBS赤坂ACTシアターにて、大阪公演は2021年10月にオリックス劇場にて上演予定!

 ■公式サイト
 http://www.vi-shinkansen.co.jp/kyubi/

 ■あらすじ
 ときは平安時代の中頃。貴族たちが雅な宮廷生活を送る京の都。
 そこで宮廷陰陽師として仕える安倍晴明(中村倫也)。
 人並み外れた陰陽道の才能ゆえに「人と狐の間に生まれた」と噂され、“狐晴明”と呼ばれている。
 ある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見た彼は急いで参内する。
 それは唐の滅亡以降、大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。
 しかし、宮廷からうとましく思われている彼は退けられ、九尾の妖狐退治は、大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風(かもの・としかぜ、向井理)に命じられる。
 だが、すでに九尾の妖狐は利風を倒し、その身体を乗っ取り内裏に侵入していた。
 それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒さんと動き出す。
 しかし妖狐も利風の記憶や術を利用して、晴明の息の根を止めようとする。
 晴明には大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡里帆)たちが加勢。
 だが、タオとの因縁を逆手に取った妖狐の策略に翻弄されてしまう。
 混沌とする戦いは逆転、また逆転の連続に……!
 狩られるのは妖狐か、それとも晴明か。
 術と頭脳、そして陰陽師の誇りを懸けた死闘が今、幕を開ける――!

 ■キャスト・スタッフコメント
 ○作:中島かずき
 20年ほど前から安倍晴明を主役にした話がやりたいと考えていました。
 今回、「次のいのうえ歌舞伎の新作を中村倫也くんが主演で」というオファーを受けて、彼なら晴明がやれるんじゃないかと思いつきました。倫也くんには謎めいたアルカイックスマイルがよく似合う。晴明伝説をちょっとひねって、人間なのにわざと狐の子だと騙る晴明でいこう。
 だったら相手役は九尾の狐。しかも人間の陰陽師に化けた狐が日の本支配を企てる。これは向井 理くんがいい。理知的で、一見優しく、でも悪い役を思いっきり演じて欲しい。第一、烏帽子がよく似合う。
 そして吉岡里帆さん。九尾の狐に対抗して晴明とコンビを組む霊狐です。多分、尻尾と耳がつきます。すみません、あれです。他にも色々考えたんですが、妖狐がモチーフで彼女が出演するとなると、結局あのイメージから逃げられない。だったらむしろ真っ向から挑もう。その気概で書きました。
 というわけで、狐を騙る陰陽師と陰陽師に化けた狐の虚々実々の頭脳戦。ちょっと毛色の変わったいのうえ歌舞伎。みなさん、楽しく化かされに来てもらえればと思います。

 ○劇団☆新感線 主宰・演出:いのうえひでのり
 中村倫也君でいのうえ歌舞伎シリーズを上演しよう、というところから始まり、座付き作家の(中島)かずきさんから安倍晴明と聞いた時に、イメージできて、イケる!と思いました。倫也君は、かつて作品を観て、若く芝居の上手い才能のあるあの子は誰だ、と思っていて。いくつかの作品でご一緒しましたが、ようやく主役として新感線に呼べて感慨深いです。吉岡さんは作品を拝見していて、元々舞台をやっていただけあり、声もきちんと出ていて、この作品のキャラクターにも合っていますし、いいタイミングでお仕事できて嬉しいです。そして、向井君は以前ご一緒した作品は再演だったので、役のフォーマットがある中で演じてもらいましたが、もっと論理的な役が合うと思っていたので、今度の役は当て書き部分も多く、本人の魅力を余すところなく出してもらえると思います。
 今回は、久しぶりのフルスペックで魅せる、劇団☆新感線の伝奇ファンタジーの真骨頂になります。巨悪・裏切り・物語の闇が渦巻く“ザ・中島節”満載です。僕自身もワクワクしていますし、みなさんのご期待に沿えるように頑張りたいと思います。

 ○吉岡里帆
 劇団☆新感線さんからお声がけいただき、本当に光栄です。同時に、まずは体力作りから始めなければと燃えました。以前『髑髏城の七人』を観劇させていただいたのですが、360度回転する劇場の形と劇団☆新感線のエンタメ力がマッチして圧倒される世界観でした。殺陣の気持ち良さや照明や音の迫力、エンタメ作品を愛するお客様が楽しんでいらっしゃるキラキラした視線が印象的でした。
 カンパニーの規模も大きく、チームワークが大切だと思うので、キャスト、スタッフのみなさんと息を合わせて面白い作品をお届けできたらなと思います。また、お越しくださる観客の皆さまには、ライブならではの臨場感を楽しんでいただけるよう、精いっぱい頑張ります。

 ○向井理
 出演が決まって、嬉しい思いと、大変そうだなぁという思いが半分ずつ湧いてきました。しかし今回は新作ということもあり、どんな演目になるのか期待の方が大きいです。
 『髑髏城の七人』Season風の時は、まさに部活のようなけいこでした。自分の不甲斐無さに何度も心が折れそうになりながら、スタッフ、演者のみなさまに助けられ、鍛えられ、初日を迎えたことを昨日のことのように覚えています。
 それだけにカンパニーの結束は強く、またその空間に戻れると思うととても楽しみです。
 今回、まず、この大変な時期に舞台に立てることの喜び。そしてそんな中でもご来場下さるお客様へ、最高のエンターテインメントを感じていただきたいです。そのためには、まず安全第一!自分の出来得る限り暴れたいと思います。
 さぁ劇団☆新感線の新作です。
 こんな時代だからこそパワフルなエンターテインメントを存分にご堪能ください。

 ■出演キャスト
 中村倫也、吉岡里帆、浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴、千葉哲也、高田聖子、粟根まこと、向井理
 右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、川原正嗣、武田浩二、藤家剛、川島弘之、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、紀國谷亮輔、下島一成、鈴木智久、武市悠資、山﨑翔太、渡部又吁、小板奈央美、後藤祐香、鈴木奈苗、森加織

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上段左から:竜星 涼・浅利陽介・早乙女友貴
中断左から:吉岡里帆・中村倫也[写真©文藝春秋]・向井 理
下段左から:粟根まこと・高田聖子・千葉哲也