岡田将生「なんで長ネギの話をしたのか……」と困惑や川口春奈も母親が「あれなんなの！？」と驚いたシーンも！2人で談笑の映画「聖地X」和気あいあい舞台あいさつ開催

　俳優・岡田将生（32）、川口春奈（26）、薬丸翔（31）が20日、東京・グランドシネマサンシャイン池袋で映画『聖地X』（監督：入江悠／配給：GAGA／朝日新聞社）公開記念舞台あいさつを入江監督とともに開いた。

　父親が遺した別荘のある韓国に渡り悠々自適の生活をしていた小説家志望・輝夫（岡田）。そこへ結婚生活に愛想をつかした妹の要（川口）が転がり込んでくる。愛は日本に夫の滋（薬丸翔）を残してきたはずだったが、韓国の商店街で翔を見かけた要は、あとを付いていき巨大な木と不気味な井戸を擁する和食店にたどりつくのだが、その店では過去に数々の惨劇が起こり、呪いが増幅し続けていた場所だった。想像を絶する悪夢が始まる……。

　岡田は初日へ万感な気持ちを語りつつ、輝夫には「ダメなお兄ちゃん」とわかりつつ演じていたと苦笑い。それでもそのダメさかげんが物語の進行にかかわっているということでさじ加減が難しかったといい、「スイッチを入れながら、のめり込むような感じを意識していました。セリフが多くてダラダラおしゃべりよりスパスパとテンポよく言ったほうがいいだろうなと思いました」と、演技プランを。

　川口は要という役へ「フラストレーションマックスで韓国に来て、よきせぬことに巻き込まれていくハードなことを目の当たりのしたりとか、いろんな感情を抱えながらいろんな感情を見せる女の子だったかなと思います」と、振り返りつつ、「物語が後半に進むにつれて、気付かされる部分や成長かな、そんなさまも徐々に変わっていく姿とか受け入れたりとか、目の前にあることを受け入れようとか人間的には成長できているふうに見えていたら嬉しいなと思います」と、アピールもした。

　作品では水の表現もあり、岡田はプールにも入ったそうだが「韓国が思っていたより寒くて、水温が低かったんです。水はキーになっていて、本当は入りたくなかったけど、震えながらやってたもんね」と、しみじみ振り返ると、薬丸は「スタッフさんがでっかいアルミホイル持ってて、そのシーンが終わったらスタッフさんが駆け寄ってきて包んでくれましたよね」と、過酷なものだったとも。それでも、岡田としては「役者さんは作品にためにというのはあるので」と、クールに言い切っていた。

　さらに、作品内には川口の“ダンスシーン”なるものもあるそうだが、この話になると川口は「事前に観た母が『あれなんなの！？』といわれて」と困惑するほどのシーンだったといい、入江監督によると、いまの川口の姿を残したかったというフレーバーのようなものでなくても作品が成立したと真意が明かされ、笑いを誘うことも。ちなみにその“ダンスシーン”もちゃんと指導がされており、「ホテルで事前に教えてくれる方がいて、ちゃんと教えてもらってからでした」と、ちゃんと演技指導が入っているものだそうだ。

　アクションシーンも終盤にあるそうだが、岡田は、「韓国のアクションチームの方が提示してくれて、それに対して一生懸命ついていく感じで。熱量が違って触発されてもっといいものをとい高みを目指したくなるチームでした。そこは薬丸くんと合わせながらでした。すごく面白くてユーモアがあって楽しいし、チャーミングなシーンでもありましたね」と、楽しいシーンだったそう。

　しかし、入江監督からはそのシーンの撮影に熱が入りすぎるあまり時間をオーバーして撮影していたそうで、俳優陣がいい演技をしている裏ではプロデューサーをはじめ怒られていたことが明かされ、川口は「あのときはカオスでしたね。めちゃめちゃクライマックスだし。オーラスみたいなところだったんで……無事に撮り切れてよかったなって」と、笑い話として振り返れることが胸をなでおろしていた。

　トーク終盤には、川口がちゃっかり自分が出演している製品の宣伝を織り込んだコメントをして沸かせたり、岡田もスーパーに行って10円台だった長ネギを訝しむあまり手に取れなかった後悔といったゆる～い話も挟みつつ、岡田から、「なんで長ネギの話をしたのか……自分でもミステリーです（笑）。なんだこの映画！？と思って頂けた方が多かったと思います。ジャンルにもとらわれない作品だと思いますのでよろしくお願いします！」と、アピールしていた。

　記念撮影の際には、公開を祝して劇中に登場する古井戸を模した樽で鏡割りをすることに。この撮影のことを思い出したのか、岡田と川口が談笑する姿も見られるなど和気あいあいなものとなっていた。

　映画『聖地X』は劇場と配信で同時公開中！