永野芽郁主演『かくかくしかじか』公開1ヶ月で興行収入7億7300万円で約58万人動員

永野芽郁主演『かくかくしかじか』公開1ヶ月で興行収入7億7300万円で約58万人動員1

 俳優・永野芽郁主演で俳優・大泉洋、見上愛、畑芽育、鈴木仁、神尾楓珠、津田健次郎、有田哲平、MEGUMI、大森南朋が共演し5月16日より公開となった映画『かくかくしかじか』(監督:関和亮/配給:ワーナー・ブラザース映画)。本作の公開5週目までの興行収入が5億8200円を超え、観客動員数は44万2000人を突破したことが6月2日に発表となった。

 『ママはテンパリスト』『海月姫』『東京タラレバ娘』などで知られる漫画家・東村アキコ氏の自身に起こった実話を描いた同名作を東村氏自身が脚本を手掛けて映画化。漫画家になるという夢を持ちながら、ボーっとした日々を過ごすぐうたらな高校生・明子(永野)と最恐の絵画教師・日高先生(大泉)の9年間の戦いなどが描かれた作品となっている。

 5月16日に公開された本作は、6月16日時点で、興行収入7億7300万円、観客動員数58万人を超えていることが発表。

 SNS上では「芽郁ちゃんが泣いてるとやっぱ泣けちゃう!」、「『とにかく描け!』しか言ってないのになんであんなに泣けるんだろうか。」、「日高先生の存在感が半端なく強烈に気持ちをかっさらわれた」、「日高先生は最後の方出てくるだけで泣きました」と、原作の登場人物を細やかに丁寧に演じ切ったキャストへの絶賛に加え、「創作活動をしているすべての人の琴線に触れる映画」、「当時の明子にとって、描け!って言葉は煩わしかったと思うけど、そのありがたみって何十年後にしか分からないものなんだよね」、「親孝行したい時には親はなしって言葉のように、感謝を伝えたいなって思う時に出来ないってことってあるあるだと思うから些細なことでも感謝はすぐに伝えるべきだなと思わされました」のような、明子の青春、挫折と成長に観客も自分自身を投影するような感想が見られ、口コミきっかけに鑑賞をした声も見られているという。

 また、原作の東村氏が宮崎県の劇場を弾丸ツアーした模様のレポートが公開となった。以下、公式レポート部分。

 原作「かくかくしかじか」の作者・東村アキコの出身地、宮崎県では公開週末にはセントラルシネマ宮崎、ワンダーアティックシネマ、シネポート、延岡シネマの県内全ての劇場でトム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』超えの週末映画動員ランキング1位を記録し、さらに週末動員ランキングでは5週連続で第1位を獲得!6月16日時点で観客動員は20,485名、興収が2846万8980円(セントラルシネマ宮崎では動員が11591名、興収1614万8720円、ワンダーアティックシネマでは動員が5696名、興収797万6760円、シネポートでは動員1959名、興収264万6860円、延岡シネマでは動員が1239名、興収169万6640円)と大きな反響が続いており、さらに新作映画の公開がつづくなか5週目の週末動員ランキングでも大ヒット中の『国宝』を堂々と抑え、5週連続1位を記録!このたび、ロケ地である宮崎県の皆様への感謝の気持ちを込めて、御礼!宮崎凱旋弾丸ツアーと2劇場での舞台挨拶を実施いたしました!

 本作では、脚本のみならず、美術監修、漫画の所作指導、衣裳、小道具、方言指導までさまざまな場面で東村が深く関わっており、舞台挨拶では宮崎だからこそ話せる撮影秘話や応援してくださる宮崎のみなさんへの感謝の想いなどが飛び出し、笑い声に溢れる舞台挨拶となりました。

 まず東村が訪れたのは県内でも1番の成績を記録しているセントラルシネマ宮崎。東村の登壇を聞きつけた宮崎のみなさんで平日の昼間にも関わらず、会場は満席!東村が宮崎らしくヤシの木柄の着物姿で登場すると大きな拍手で迎えられ「お暑い中本当にありがとうございます。さっき宮崎空港について、駆け付けました」と挨拶。東村が「今日(映画を観るのは)はじめてですか?」と会場のみなさんに問いかけると6割ほどの方が挙手し、東村もびっくり!実はこの舞台挨拶には本作で有田哲平さんが演じた明子の高校の美術部の顧問中田先生のモデルになった先生の姿も。東村は「私に美術部に入りなさいよと言ってくださったオフィシャルな教育のほうの恩人です」と会場の笑いを誘いつつ、「日高先生に怒られても、学校では先生が褒めてくれて、それでバランスをとれてました おひさしぶりです、(来てくださって)ありがとうございます」とスパルタだった日高先生に触れながら、自身の学生時代を支えて応援してくださった“もうひとり”の恩師にも感謝の想いをコメント。

 映画『かくかくしかじか』は東村自身の人生を変えた恩師との出会いと別れの9年間を描いた実話。本作に脚本のみならず、劇中にでてくる絵などの美術監修、漫画の所作指導、衣裳、小道具、方言指導までさまざまな場面で深く関わった東村本人もこのような関わり方をするのは「最初で最後」と話していた通り、思い入れも桁違い。本作が全国で上映開始となり、さらに公開から一か月経ってもなお多くの方に愛され、宮崎で5週連続1位を記録したことに対しても喜びを隠しきれない様子。満席の客席に向かって「面白かったでしょうか?」と問いかけると大きな拍手が!「思ったよりよくできてるな、とみなさん思ったんじゃないでしょうか?」と話し、冒頭から早速笑いを誘う場面も。

 そこからは東村の地元・宮崎県での舞台挨拶ならではの地元トークに。ちょうど去年の春に宮崎県で撮影された本作は県内様々な場所で撮影が行われ、トークは具体的なロケ地の話に。東村が「(本作のラストシーンで)大泉さんが『描け――!』っていうシーンは実はすぐそこで撮影しました(笑)石崎の杜 歓鯨館って分かりますか?あそこです」と話すと会場からは「あ~!」とみなさん一瞬で分かった様子。ロケ地情報はどんどん飛び出し、「絵画教室に行くまでの道、走って転んだり、バス停があったりするあのシーンは市民の森で撮りました」さらに「絵画教室のなかは串間市で撮りました、おばあちゃん家が空いたタイミングで撮影させてもらいました」と自身の祖母宅を撮影に提供したことも明かしました。ぜひ映画『かくかくしかじか』を映画館で楽しんだあとには“聖地”としてツアーを楽しんでいただきたい。

 トークはキャストの話にも展開し、漫画家を夢見るぐうたらな高校生明子を演じた永野に関しては「私が担当した脚本は明子のセリフ量も膨大で、しかも宮崎弁だったのに、ほとんど毎日撮影をみていたが一度もNGを出すことなかった」と話し、その姿を「才能と努力と根性がある天才女優」と改めて称賛。さらに、永野の演技を完成した本編を観て「明子の役は根性がないとできない役だから、それが明子にマッチしていると思った」とコメント。そして厳しくもあたたかく指導してくれた日高先生を演じた大泉について「大泉さんは本当に宮崎を気に入ってくれて」と話し、そんなふたりと宮崎での撮影の想い出としてはまず「マンゴーや柑橘系が出始めた時期だったからそれを自分で切って現場にもっていくと(永野)芽郁ちゃんがたくさん食べてくれて嬉しかった」と話し、現場でキャスト・スタッフがわきあいあいと撮影をしていたことが伝わるあたたかいエピソードを披露。さらに宿泊先のホテルではキャストが撮影で宿泊していることは秘密だったにも関わらず「もしかして大泉(洋)さん泊まってませんか?毎晩大浴場にいらっしゃる」と親戚からタレコミがあったことも明かし、会場は笑いに包まれた。

 最後に東村から客席に「記憶に残っているシーンありますか?」と問いかけると、客席からは「最後の明子が東京に呼び戻されるシーンの二人芝居がすばらしかった」と声が。それに対して東村も「(先生が描いていた)あの海の絵すばらしくなかったですか?先生がこれまでずっと言ってきた『描け――!』のすべてつまった絵ですよね」と熱くコメントし、さらにあの絵は東村自身がその作風などから自身の金沢美術大学時代の先輩・原 崇浩さんに、広島まで足を運んで本作のために絵を描いてもらえないか頼んだ思い入れのある一枚だあることも明かされた。

 続いて客席から明子がおなか痛いフリをして絵画教室から逃げ出し、心配した日高先生がバス停までおんぶするシーンに感動した、との声があがり、それに対して東村は「だいぶあとになってから聞いた話だけど」と付け足したうえで、「おなかが痛いのは盲腸かもしれないと思って心配してくれたのもそうだけど、あの辺は当時変態が出るって有名で先生はそれも心配でわざわざおんぶでバス停まで連れて行ってくれた」と今だから話せる爆笑(?)トークも飛び出した。

 地元ならではのトークで会場は盛り上がる中、残念ながら終了のお時間に。東村は残念がりながらも「いま宮崎だけでも2万人が観てくれています!これはすごいことで宮崎のみなさんのおかげでロングラン、ヒットになっています。ほんとに宮崎のみなさんのおかげです ありがとうございます」と感謝の想いを伝えながら「ぜひ口コミをよろしくお願いします!友達、親戚みんなに『アキコ先生、目標(観客動員)24万人って言ってたよ』と伝えてください」と最後まで笑いを誘いながらもしっかりと映画のPRをして舞台挨拶は幕を閉じた。

 舞台挨拶を終えると東村は県内の宮崎若草通りを訪問。この商店街は劇中でも自身の夢と日高先生との関係で揺れ動く主人公・明子と友人の北見が話しながら歩くシーンのロケ地としても使用されており、本作のファンの間では“聖地”としても有名な場所。SNSでこの通りが装飾されていることを知り、自身のSNSに「私達も知らなくて・・商店街の皆さんが応援でやってくださったそうで、本当にありがとうございます」と投稿するほど感動した東村が、実際に訪れここでフォトセッションが行われた。最後にワンダーティックシネマにでも舞台挨拶を行い、あたたかい歓声のなか東村の凱旋!宮崎弾丸ツアーは幕を閉じた。

 ※記事内写真は(C)東村アキコ/集英社 (C)2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会

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