俳優・高橋文哉が6月17日に東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『夏の砂の上』（監督：玉田真也／配給：アスミック・エース）完成披露イベントに俳優・オダギリジョー、髙石あかり、松たか子、満島ひかり、森山直太朗、光石研、玉田真也監督とともに登場した。
『読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞』の松田正隆氏による戯曲を映画化した作品。夏の長崎が舞台。幼い息子を亡くした喪失感から愛を見失った男・小浦治（オダギリ）や別居中のその妻・恵子（松）、妻と親しい元同僚の陣野（森山）、妹・阿佐子（満島）、そしてひょんなことから同居することとなる阿佐子の17歳の娘・優子（髙石）。そんなどこか乾いた心を持つ人々の心の重なりが描かれる。
黒のフォーマルな姿で登場した高橋。「撮影日数が僕自身は多かったわけではないですけど長崎に行くたびに、スタッフ・キャストの熱量がどんどん上がっていくのを感じたんです。その熱を受けて、立山を愛してもらえるように何かを与えられるように頑張りました」と、熱量を受けて気持ちが燃えたそう。
高橋は優子のアルバイト先の先輩で優子に想いを寄せる立山孝太郎役を演じている。高橋はオファーが来たときのことへ、「お話を頂いた時点でこの作品の中で自分が立山として居たときに得られるものは計り知れないなと感じて、すぐにやらせて頂きますとお返事しました」と、これまでにはないものを感じた様子。
そして立山を演じることととなり、「立山の長崎っ子らしさを大事にしつつ、質感的に人に寄り添っているので、寄り添っていければ」という気持ちで演じたそう。
立山を演じていて「自分の青春時代とリンクした」部分もあるという高橋は、「優子と立山が同じバイト先で、立山が大学の友だちたちと優子を連れ出してというシーンがあって、そこで同級生たちと仲良くなるためにやっていた遊びがダーツとかだったんです。お芝居を通して、自分がその頃楽しかった思い出を思い出すことができたなって」と、役を通しての思い出を。
そんな立山役だが、周囲からは意外と言われるものだそうで、「それは見てみて楽しんで頂ければと思います」と、呼びかけていた。
映画『夏の砂の上』は7月4日より公開予定！
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
