中村倫也岩田剛典“新境地”演技の役柄に「何で受けたの！？」と直球質問！木槌手に肩をグルングルンや「アンシャンテ」出てきたのは“帰国子女”だから？

　俳優・中村倫也（35）が12日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで映画『ウェディング・ハイ』（監督：大九明子／配給：松竹）初日舞台あいさつに俳優・篠原涼子（48）、関水渚（23）、岩田剛典（33）、皆川猿時（51）、高橋克実（60）、大九監督（53）とともに登壇した。

　本作はお笑いタレント・バカリズムが手掛けたオリジナルストーリー。ウェディングプランナーの中越（篠原）に支えられ、お茶目で流されやすい新郎・彰人（中村）と新婦・遥（関水）のカップルも幸せな式を迎える、はずだった……。しかし、スピーチに人生を懸ける上司・財津（高橋）をはじめ、クセ者参列者たちの熱すぎる思いが大暴走！式はとんでもない方向へ。中越は披露宴スタッフとともに数々の問題を解決しようと奔走するが、さらに新婦の元カレ・裕也（岩田）や、謎の男・澤田（向井理）も現れて……。果たして絶対に「NO」と言わない敏腕プランナーは、全ての難題をクリアし、最高の結婚式を2人に贈ることができるのか――という物語となっている。

　上映後に青いシャツに黒めのタイ、濃紺のダブルスーツで登場した中村。「こんにちは、中村倫也です。どうもー。いかがだったでしょうか？」と、客席に声をかけると、拍手が返り「欲しがってみました。ふふ」と、マイペースに幕を開ける。

　岩田は「引き出物っていいですね」と、作品を観た人に伝わるコメントだったのか場内もドッと沸くなか、「後にも先にもない役柄だったなって。このご時世に、純粋に笑いを楽しめる空間になるんじゃないかと思うので、口コミで広げて頂ければ」と、アピール。

　すると、篠原も岩田を推し、もう1度観るなら「岩田さんのシーンは興奮されると思います」というと岩田は「脚本以上でしたね」と、自身の想像を超えてきたという。これに中村が「何で受けたの！？この役いままでの流れではないでしょう」といい篠原も「新境地だと思います」と話すと、岩田は「ネタバレに成るので話せることがないですけど（苦笑）、作品を観て笑いましたね。心の声をあとでアフレコに入れたんですけど、監督ディレクションが予想外すぎて。こんな発声をすると思わなかったんです……お楽しみに」と、予告もしていた。

　さらに、中村の見どころとしては、「2つあって」と切り出す。「1つは余興のシーンで、僕が演じた彰人の友達たちと、遥の友達たちの踊ったり、太鼓叩いたりするんですけど、あれが撮影1日がかりでしったけ。いろいろ撮らないといけないので太鼓とか踊りとか体力使うじゃないですか、10回以上やってみなさんがぜいぜいになって、かわいそうだなと思って見ていました。俳優の努力は見えないほうがいいと思いますけど、注目してもらえたらなと思います」と、キャスト陣の奮闘ぶりをどうしても伝えたかったと口にする。

　2つ目としては、「映ってないところで皆川さんがずっと合いの手を入れてくれるんです。『可愛いよ！』『可愛いね！』と入れてくれていて、皆川さんのリアクションを見てしまって」と、中村が見入ってしまって演技にも影響が出るほどの皆川の熱演を挙げていた。

　イベントでは『大安吉日』をお題として映画の魅力をあいうえお作文で表現することに。中村は『あん』と担当に。中村までは、「高橋克実さんが」（大九監督）、「いろいろあって」（高橋）と続いており、その流れで中村は「アンシャンテ」と記していたが「フランス語でご機嫌いかがですかという意味です」と、おしゃれなコメントを寄せ場内の観客をうならせる。そこから、さらなる詳細について中村は、「ネタバレになるかもしれないのでいえ言えないですね」と話したり、「なんで僕だけ2文字なんでしょう」「僕帰国子女なんでこれしか知らなくて」とつぶやいたりすることも。

　ちなみに完成した文章は「高橋克実さんが」（大九監督）、「いろいろあって」（高橋）、「アンシャンテ」（中村）、「チームワーク抜群！ウェディングプランナーさん」（関水）、「自由奔放に」（岩田）、「つきましては皆さまのご多幸と『ウェディング・ハイ』のヒットをお祈りしまして乾杯」（皆川）という文章となっていた。

　また、ウェディングを扱うおめでたい作品ということで、鏡開き＆くす玉＆鯛＆扇と縁起の良いものがてんこ盛りで初日を祝うことに。中村は篠原、関水とともに鏡開きを担当しており、この直前に中村は木槌を持ってグルングルンと肩を回し準備して沸かせることも。そうして無事、セレモニーも終わったが高橋とともにくす玉を担当した岩田は、くす玉からの紙テープの絡まりを気にしてちゃんと整えてあげる細かさも見せていた。

　映画『ウェディング・ハイ』は全国ロードショー中！