南果歩 乳がん早期検診啓発のピンクリボンシンポジウムに出席……「『がん=新しい人生』ではないかと思うんです」

南果歩 乳がん早期検診啓発のピンクリボンシンポジウムに出席……「『がん=新しい人生』ではないかと思うんです」1

南果歩が『15周年ピンクリボンシンポジウム』に出席

 女優・南果歩(53)が1日、東京・有楽町朝日ホールで『15周年ピンクリボンシンポジウム』に出席した。

 乳がん検診の早期受信を啓蒙するピンクリボンフェスティバル運営委員会が開催するシンポジウム。乳がん体験者とそのご家族へ向け、進歩する乳がん医療の最先端や乳がん医療の未来、心のケアについてなどを専門医が講演するというもの。南は2016年3月11日に初期の乳がんを手術し治療、昨年の本イベントにもゲスト出演し、今年も参加となった。

 ピンクリボンにちなんでピンク色の衣装で登壇した南。昨年3月の手術で同年5月には舞台の仕事が入っていたという南だが「かなり無理をして仕事をしていたと思います」と、しみじみ。

 今年に入っては8月まで放送された、ドラマ『定年女子』(NHK・BSプレミアム)を主演したが、実は「私はこの春から精神的な疾患が出まして、闘病が始まっていました」と告白。そんなコンディションの悪いなかでもドラマの仕事を受ける経緯について、「ドラマを引き受けることは身体的な体力が仕事関係の方に確約できないのでやり遂げられる自信がなく一旦はお断りしたんです」と、切り出す。

 そこから一転して出演を決めた理由へ「制作サイドの方たちが、私をイメージして役を膨らませている最中なので、『サポートは全て引き受けますからやってみませんか?』と頂いて。そこで、この目の前にいる人たちを信じることができなければ、私は一生、人を信じられない人間になってしまうかもしれないと覚悟をして出演しました」と、制作陣の熱意と支えが南を動かしたそうだ。そのおかげで、「観ていただいた方に『すごく元気になった』と頂いて、それで私も元気になりました」と、パワーをもらう結果になったそうだ。

 現在の自身の闘病については、「私のものは1つの症例であって、お手本にはならずとも1つの見本になればと思います」と、前置きしつつ昨年秋に血圧が普段は100あたりだったのが、投薬治療により160まで上がりそれを降圧剤で抑えるということに違和感を感じたということから「俗に言う代替治療に切り替えたんです。それを決めるのには時間がかかりましたし、最終的に自分で責任を持ってやめると決めました」と、明かすことに。もちろん主治医と相談してのもので、「サプリと言われるものを飲んでますけど、先生からもいろんな意見をもらっています」。

 さらに、南は「『がん=新しい人生』ではないかと思うんです。がんを知った自分ははるかに人間らしいし、はるかにもろい。そういう意味では、人間らしくなっているんじゃないかと思っています。生きていることは本当に素晴らしいなと思います。もともと感情過多でしたけど、がんになってさらに涙もろくなったり、いろんなことを感じるようになって、心のひらひらが増えて楽しくてしようがないです」と、感受性がさらに広くなったとも。

 心がけとして「怒らない」「悲しまない」「嘆かない」の3つを信条としているそうで、「きょう本当に自分史上最悪な日と思っていても、あしたは最悪から2番目になっているはずじゃないですか。そういう意味では怒らない。怒りって一日寝て考えて、起きたらちょっと薄口になっているんです」など心持ちを。フィジカルな面では、「腹筋を鍛えてシックスパックにしょうかなってちっちゃな希望を持ってトレーニングしています」と笑い、「来年のシンポジウムは、私がやっているヨガのポーズをやりますか」と、予告もするほどだった。

 「みなさん、検診を受けてください!年に1度は、日にちはおおよそ決めて頂いて、ルーティーンになってもらえたらと思っています」と、呼びかけ、「いろんなことを決定していかなきゃいけないということでは病気は当事者のものですね。もちろんお医者様の意見データも聞きながらですが、最終責任者は自分かなと思っています」と、結んでいた。

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南果歩

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