EUのナショナルデー『ヨーロッパ・デー』となる5月9日に2025年大坂・関西万博内で記念イベントが開催された。
1950年5月9日当時のフランス外務大臣ロベール・シューマンが、現在のEUの基礎となる構想を提案したといわれており、5月9日は欧州連合(EU)の創設記念日に相当するといわれている。この記念日を祝い、加盟各国間の絆を改めて示すとともに、日本をはじめとする世界のパートナーとの関係をさらに深めるために万博会場内外で多彩なイベントを執り行うこととなった。
イベント開始前にはEUのキャラクターらが開場前に来場し、注目を浴びる様子も。イベントは、午前11時より公式セレモニーを開催。国旗掲揚や、経済産業副大臣・古賀友一郎氏、欧州委員会のマレシュ・シェフチョビチ貿易・経済安全保障担当欧州委員が登壇。シェフチョビチ氏は「大規模で複雑なイベントを開催するにあたり、日本の主催者のみなさまに大きな感謝をお伝えしたいと思います」と気持ちを伝えた。
会場には、全EU27ヶ国の代表者が一堂に会しヨーロッパ・デーを祝う。
さらにパフォーマンスショーも開催。まずは、ビジュアルアーティストのコリ・オラン氏、ピアニストの滑川真希氏とオーストリア・リンツ市運営の先端技術、科学等の教育文化機関アルスエレクトロニカによる音楽とデジタルアートを組み合わせたパフォーマンスとなり、滑川氏は『欧州の歌』となるルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番の最終楽章をはじめ数曲を披露。その音色にあわせ、ステージ上のモニターに映し出された映像がさまざまに変化していくというテクノロジーと音楽の融合を臨場感たっぷりに魅せた。
ほか、この後同所にてDJパフォーマンスやダンスパフォーマンスなども披露予定。クラゲ館では子ども向け企画『ヨーロッパの物語』を開催。アクティビティでは、紙芝居、落語、英語・日本語・原語での朗読など、さまざまな形式のストーリーテリングを組み合わせおとぎ話を題材にしたイラスト制作ワークショップ、オリジナルポストカードづくりなど体験型コンテンツも実施される。
また、5月9日から5月11日までの期間は、EUスタンプラリーを開催。EUおよびEU加盟各国のパビリオンを巡り、専用パスポートに規定の数のスタンプを集めると、記念品をプレゼントする。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ