“キンプリ”の愛称でも親しまれている『King & Prince』髙橋海人が俳優・長澤まさみ主演で永瀬正敏が共演し10月17日より全国公開予定の映画『おーい、応為』(監督:大森立嗣/配給:東京テアトル・ヨアケ)に出演していることが6月3日に発表となった。
江戸時代が舞台。絵師・葛飾北斎(永瀬)と、彼の娘であり弟子でもあった葛飾応為(長澤)。「美人画では父を凌ぐ」と言われた才を持ち北斎の右腕として、そして数少ない女性の絵師として、人生を描きぬいた。茶も入れられず、針仕事もできないが、親ゆずりの画才と豪胆さで、男社会を駆け抜けていった先駆的な女性アーティスト・葛飾応為が、最後にたどり着いた幸せを描く。
髙橋が演じるのは北斎の門下生であり応為とは気心知れた友人としてともに絵の腕を磨く絵師・渓斎英泉(善次郎)役。善次郎は、若くして両親を亡くし、家族を養う為に職業として絵師を生業にする人気絵師でありながら、酒と女性を愛する一面もある。軽薄な江戸の男を装いながらも、応為と北斎の才能と唯一無二の絆を間近で見続ける。色気たっぷりに、かつ冷静に世の中を見ているクールな男性となる。なお、髙橋にとって本作が時代劇初挑戦となる。
髙橋といえば絵を描くことが趣味でアート全般への関心も高くテレビ番組などでも作品を披露している。そんな髙橋は実は、本作では当初は絵を描くシーンはなかったという。しかし、絵が描けることを知った大森監督がシーンを追加、撮影前に江戸時代の絵師らしく、“筆”での絵を描く練習をして本作に挑み、劇中でその腕前を遺憾なく振るうこととなったという経緯があるそうだ。
今回の発表にあわせ髙橋からコメントが寄せられた。以下全文。
●髙橋海人(渓斎英泉(善次郎)役) コメント
ずっと願っていた時代劇、そして大森立嗣監督作品への参加はとても嬉しかった分、不安もあり、クランクイン前は大森監督に本読みをさせて頂きたいとご相談したほどでした。
撮影期間は、時代劇ならではの所作など学びが多く、毎日新鮮な1か月でした。
長澤さんが引っ張ってくださり、永瀬さんが優しくしゃべりやすい空間を作ってくださり、撮影中も撮影外も3人の関係性をとても居心地よくしてくださいました。
僕が演じた善次郎は軽く見える面もありますが、生きるために家族を養うために、絵を描き、そして職を変える現実主義な人物だと捉えています。当初予定になかった絵を描くシーンも直前に追加され、筆で絵を描く貴重な体験をさせていただきました。
お栄(応為)が自分のやりたいことを仕事にしてプライドを持ち絵を描き生きていく、その強さや覚悟が自分もいろいろなことに挑戦したいなと思っていただける作品になっていると思います。
周りの環境に惑わされず、絵を描いていきていくお栄(応為)と北斎、そしてその二人に翻弄されながらもそばにいる善次郎の関係性もお楽しみください。
※記事内画像は(C)2025「おーい、応為」製作委員会