“スケバン刑事”斉藤由貴、南野陽子、浅香唯丸の内TOEI勢揃い!ヨーヨー後頭部直撃苦労など

“スケバン刑事”斉藤由貴、南野陽子、浅香唯丸の内TOEI勢揃い!ヨーヨー後頭部直撃苦労など2

3人が勢ぞろい!(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 俳優・斉藤由貴、南野陽子、浅香唯が6月7日に東京・丸の内TOEIで『スケバン刑事フェスティバル in さよなら 丸の内 TOEI』イベントに登場した。

 1960年9月20日に開業した映画館丸の内TOEIが、東映株式会社本社の入る東映会館の再開発に伴い7月27日に閉館する。これにあわせてグランドフィナーレを彩る『さよなら 丸の内 TOEI』プロジェクトとして、5月9日から100作品以上の傑作特集上映を行っている。イベントは『スケバン刑事』シリーズ作品のTV版、映画版の劇場上映がされたが本日登壇の3人は主人公・麻宮サキ役を演じており、豪華勢ぞろいを果たした。

 南野は「当時は3人とも同じ役ですけど、時期が違ったので会うことはなかなかなかったんです。40年経ってこうして同じ壇上に立つことができて」と感慨深げ。斉藤も「3人デビュー年が同じで40周年なんです」と、3人にとってもメモリアルイヤーに集結したことへの思いとともに「当時はしゃべることができなかったけど、まるで毎日一緒に居た人のように今はしゃべれるので、その関係が素敵だなって思います」と、にっこり。浅香も「時期は違うけど、ともに戦ったという感覚があるのかもしれません」と、うなずいた。

 40年前に、本作出演が決定したときの話題へ。斉藤は「私は嫌でした。合わないと思っていたから」といきなりの否定から入り会場を驚かせていたが、「(原作の)和田慎二先生の描く麻宮サキ像とあまりに違っていたし、当時、駆け出しで売り出さなきゃいけないという雰囲気を感じて、なんだかモヤモヤしたんです。でも、マネージャーさんにしてみれば、連続ドラマの主人公ということだったというのもあると思います。ですから、最初は困りました」と、率直な意見で会場を沸かせる。

 南野も「私も困りました」と斉藤に続いたが、こちらは「最初は『学園モノが決まったよ』って言って」と、間違ってはいないが、“騙し討ち”に遭った気分にもなったようで、その後、やると決めても「どうしようっていう心がかなりビビっちゃって。運動が苦手でしたから、アクションとかなんかあるんじゃないかな……って。話を聞けば言葉も違うけど、なんかよく分からない土佐弁と、仮面を被っていたし。“えー!どうしたらいいんだろ?”って想像ができなくて」と心境を話していた。

 一方、浅香はこれまでの2作品が大ヒットを飛ばしていた状態だったため「オーディションから入りました」と違っていたという。そのオーディションでは南野が使った台本を読むことがあり、南野も使った土佐弁を「私は宮崎出身なので宮崎弁が出るので、土佐弁と合わせる感じで。逆にそれがプロデューサーさんとか監督さんが無邪気だと思ってくれたのかも。だから、受かると思わなくて」と、自身がオーディションに受かった理由を思い浮かべていた。

 撮影で大変だったエピソードとしては、斉藤は「もちろんヨーヨーです!」とそれ一択という。1980年代当時はフィルム撮影で行われたそうだが、歩きながらヨーヨーを見ずに操るシーンに26テイクかかったといい「フィルムだから、後からそのシーンだけ修正ということができなくて、失敗すればするほど予算を圧迫するんです。26テイクとなってしまったときに、監督やスタッフのみなさんの表情が真っ白くなってました」と、忘れられないそう。しかし、斉藤が26テイクも重ねたおかげで南野は「4テイク目でも、『26回までは大丈夫だから』と言われました」と、“恩恵を受けた”と感謝していた。

“スケバン刑事”斉藤由貴、南野陽子、浅香唯丸の内TOEI勢揃い!ヨーヨー後頭部直撃苦労など1

 そのヨーヨーの話の続きとしては、映像では華麗に操っているように見えるが、斉藤は「頭にぶつかったこともあります」と、戻ってきたヨーヨーが後頭部を直撃したり、「カメラアシスタントさんに激突させたことがあって。面白かったですよ」と、楽しんだ(?)とも。

 浅香は「子どもたちが当時すごく毎回楽しみに見てくれていたので、子どもたちが集まってくるから常にヨーヨーをポケットに忍ばせてました。それはスーパーに行くときもです」と、ファンサービスに徹していたといい、斉藤が「すごくいい人ですね」と、どこか人ごとのようなコメントを繰り出して場内を爆笑させていた。

 そして南野からは「40年の間、節目節目でこの場に立つことができて嬉しく思います。ラストにスケバン刑事の3人で、ここに来れたのは宝物だな、(役者を)続けてきて良かったなと思います」というと、浅香は「斉藤由貴さん、南野陽子さんと一緒に立つことができて感激しています」と、目を輝かせ、斉藤は「記念すべき1日に来て頂いて感謝申し上げます」とあいさつしていた。

 ほかにも、南野は『スケバン刑事』で「東映を背負いましたね」と話したり、斉藤が「私は初代で原作に近い形でやらせてもらえたけど、パート2をやるなら違うことをしなきゃいけないとスタッフさんが頭をひねって、陽子ちゃんの企画は原作とは違っちゃうってところがすごい」というと、南野は「だって東映だもん」と、どこか説得力のある話を持ち出し、観客たちもこれには爆笑していた。

 イベント終盤には、武器として使われ当時撮影でも使用したヨーヨーが3人に手渡され、3人が名乗りとともにポーズを決めるシーンもあり、場内は大盛りあがりとなっていた。

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

“スケバン刑事”斉藤由貴、南野陽子、浅香唯丸の内TOEI勢揃い!ヨーヨー後頭部直撃苦労など3

“スケバン刑事”斉藤由貴、南野陽子、浅香唯丸の内TOEI勢揃い!ヨーヨー後頭部直撃苦労など4

“スケバン刑事”斉藤由貴、南野陽子、浅香唯丸の内TOEI勢揃い!ヨーヨー後頭部直撃苦労など5