妻夫木聡 安城で映画『宝島』全国キャラバン!「これからみんなで生きていこうよ」

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舞台あいさつ

 俳優・妻夫木聡が6月22日に愛知・シネマワールド ららぽーと安城で映画『宝島』(監督:大友啓史/配給:東映 ソニー・ピクチャーズ)全国キャラバン第三弾 in 愛知~を大友監督とともに開いた。

 作家・真藤順丈氏が戦後沖縄を舞台に、史実に記されない真実を描いた作品で第160回直木賞をはじめ、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞を受賞している作品。沖縄がアメリカだった時代が舞台。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがおり、「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)のその後までが描かれる。実際に起きた事件を背景に物語が進行、当時の状況を徹底的に調べ尽くし、リアルな沖縄を再現している。

 以下、公式レポート部分。

 6月7日の沖縄プレミア、6月14日~15日の静岡キャラバンに続き、全国キャラバン第三弾として、妻夫木聡と大友啓史監督が降り立った地は愛知!

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トークショー

 21日には、名古屋駅前に位置する映画館「ミッドランドスクエアシネマ2」にて、予告上映&宣伝大会にゲスト登場!本イベントは、映画会社の宣伝担当者がお客様向けにイチオシの自社作品について本気でプレゼンを行う、映画ファンに垂涎のイベントだが、キャストが登場し自ら作品をプレゼンするのは、2022年に第1回目が開始されて以来初めてとのことで、まさに異例でプレミアムなイベントになった!

 また22日には、今年4月にオープンしたばかりの映画館「シネマワールドららぽーと安城」にて舞台挨拶付き先行上映会を実施。本映画館で舞台挨拶が実施されるのは、今回の『宝島』が初めてとなる!公開を9月に控えるも待ちきれないファンたちが集まり、191分の超大作を思い思いの感情をもってして堪能した。

 映画上映後の興奮冷めやらぬ会場に二人が登場すると観客からは鳴りやまない拍手が。二人は少し照れくさそうに、しかし誇らしげな表情で舞台挨拶に挑んだ。舞台挨拶は会場に集まった観客からの生の質問で構成され、映画上映後から舞台挨拶開始までの短い募集時間ながらも約130通もの質問が寄せられた。まず「見終わった後の涙は、単なる感動の涙ではなく、体の中から熱いものが渦巻いて、何かが湧き上がってくるような涙でした。この今から、目を覚まして、声をあげて、生きていきたい、そう思わされました」という感想が読まれると、妻夫木は「めちゃくちゃいい感想じゃないですか!僕たちが伝えたかったことをまさに言っていただいてグッときちゃいました。ありがとうございます!」、大友監督は、「ヤバい!感動しちゃう」と鑑賞直後の素晴らしい感想に大興奮の様子。

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舞台あいさつ

 また、「当時の沖縄を再現するにあたり、これだけは伝えたいと思ったことは?」といった質問には、大友監督が「沖縄の人が大切にしたものは何か、何を想ったのかを浮き彫りにするために出来る限り当時の環境を美術も、衣裳も丁寧に再現していく、そこを丁寧に撮りました。当時の人が心の中で思っていたことを、とにかくちゃんと伝えたいという想いで全カット全シーンやっています」と語り、本作にかけた並々ならぬ決意と覚悟を伝えた。

 「一番印象に残ったシーンは?」という質問には、妻夫木は少し考えたのち、「やっぱりラストシーンですかね」と答え、「観終わった後に自分の命の鼓動みたいなものがまたドクン、と動き出すのが聞こえたような気がしたんです。これからみんなで生きていこうよとシンプルに思えました。これは観てくれた人には絶対に伝わるはずだと確信が持てた瞬間でもありました」と力を込めて話し、観客も熱のこもった表情で、涙を見せながら耳を傾けた。

 最後に妻夫木は、「皆さんの中で宝島という物語がずっと続いていってほしいと思います。そういう映画の力を僕は信じていますし、皆さんの心の中に命の鼓動みたいなものを感じてもらえていたら本当に幸せです」と、熱いメッセージ。続いて大友監督は、「この映画をただの映画で終わらせたくないです。この映画に込めたメッセージが一つでも多く伝われば」という言葉で、この濃密な時間を締めくくった。

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トークショー

 舞台挨拶後には、映画館の母店である「ららぽーと安城スタジアムコート」にてスペシャルトークショーを開催。1000人を超える観客がこの貴重な機会を目に焼き付けようと駆けつけ、妻夫木、大友監督もまた、熱い言葉でそれに応えた。

 MCに呼び込まれ登場するや、物凄い人で埋め尽くされた会場を目にした妻夫木は、「愛知の皆さんの熱量がもうバシバシと伝わってきます。本当にありがとうございます!」と一言。大友監督も今作への手ごたえを感じ満面の笑みで、「こんなに沢山の人が集まってくれると思っていなかったので、びっくりしていますし感動しています!」と呼びかけた。

 愛知には撮影等で何度も訪れているという妻夫木。「愛知にお越しになったことはありますか?思い出や印象などあればお教えください」との質問に、「愛知といえばグルメの場所だと思っていて、いつも色々な所で美味しいものを楽しんでいるんですが、毎回太らないように気を付けてます」と茶目っ気たっぷりに話すと、会場は愛しさにあふれた笑いに一気に包まれた。また、「映画『宝島』はどういう物語なんでしょうか?」と投げかけられた大友監督は、簡単にストーリーを紹介しつつ、「アメリカ統治下の沖縄で生き抜く勇敢な若者たちの青春群像、生き方を追い求める物語です」と答え、大勢の観客にしっかりと魅力を伝えた。

 続いて「本作のオファーを受けた時の率直な感想」を聞かれると、妻夫木は、「本当に嬉しかったです。本作と同じコザを舞台にした作品に出演した時に出会った親友たちの想いを、僕が芝居で伝えていかなきゃという使命感もありました。仲良くしていた人たちと愛した町だったので嬉しかったです」と想いを馳せ、感慨深さをにじませた。

 また、お互いの印象を聞かれた二人は、「物腰の柔らかさの中に、骨太さを感じさせる、正に映画俳優。妻夫木君だったらこの作品を最後まで走り切れると思いましたし、走り切ってくれました。感謝しています」と大友監督が感謝を伝えると、「(大友監督は)やっぱり熱い男ですね。その人物として生きることを導いてくれて、信じてくれる」と妻夫木も信頼をにじませた。

 イベント後半、MCから「そろそろお別れの時間が…」と告げられると、会場からは「えーーーっ!」と別れを惜しむ大合唱。妻夫木も別れを惜しみつつ、「命は繋がっていくものだと感じます。想いが生きていく糧になる。僕たちは先人たちの想いを糧に生きていかなきゃいけないし、忘れちゃいけないと思います。そんな想いがたくさん詰まった映画『宝島』、ぜひ映画館で観てください」と心からの言葉で応え、「作品の中で生きるグスク達のたくましい、諦めない気持ちが、僕の諦めない力になっています。映画館の大きなスクリーンで、その時代を追体験して欲しいです。」と大友監督が最後に言葉を紡いだ。

 いよいよイベントのラスト、フォトセッションタイムになると、観客と一緒に妻夫木の掛け声で「たぎれ!!愛知―――!!!」と会場全体が咆哮。予定よりも早く始まった『宝島』の夏が、愛知の地に熱を残した。

 まだまだ続く映画『宝島』全国キャラバン!妻夫木、大友監督の二人は変わらず強い想いを携えて、28日には富山、29日には長野を訪れる予定だ。

 ※記事内写真は(c)真藤順丈/講談社 (c)2025「宝島」製作委員会

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