4月13日からスタートし10月13日まで大阪・夢洲を舞台に開催されている『2025年日本国際博覧会』(通称:大阪・関西万博)。終了1ヶ月半前となった8月下旬に放送作家・小山薫堂氏がプロデューサーを務めるシグネチャーパビリオン『EARTH MART』を訪ねた。
事前予約がないと入館できない『EARTH MART』は4つの空間で構成。プロローグ・いのちのフロア・未来のフロア・エピローグの4つの空間に分かれている。
エントランスをくぐると、さっそくプロローグの空間へ。薄暗い空間の中に座布団と黒い飯櫃(めしびつ)が置かれた映像が流れている。そこから『いのちと食の循環』をテーマにしたオープニングムービーへとつながっていくものとなり、和装の『嵐』松本潤がやってくると、座布団に座り飯櫃からご飯をよそって食事を始める。食後に残された1粒の米から、米ができるまでのストーリーをたどっていき、そこからアニメーションを利用した肉、魚へと話を広げていく映像で、来館者を出迎えた。なお、この映像は撮影は不可で、この場所以外での公開予定はないといい、来場した方だけが楽しめる映像なのだそうだ。
プロローグの上映が終了すると、それまで映像が流れていた壁面が、いのちのフロアへとつながる扉に早変わり。扉をくぐるといのちのフロアが広がっている。訪れた8月下旬は、扉をくぐってまず目に飛び込んでくるのが野菜の育ちきった姿を展示する『野菜のいのち』。館内スタッフの方に話を聞くと、展示される植物は季節に応じて入れ替えがあるのだそう。1度鑑賞された方は、また違った変化が楽しめるものになっているよう。フロア内では食卓にあがるパックされた肉ができるまでのコーナーには牧草が敷かれており、草の香りも含めて思い至る空間にも。
3フロア目の未来のフロアでは、食や調理の未来の姿を描いたコーナーとなっている。どんでん返しとなっているパネルを裏返して楽しめる未来の食料を予想したコーナーや、AIと調理ロボットを組み合わせて、アーカイブされている著名な料理人の味付けの再現を試みる取り組みの紹介。さらに会場内で漬けた梅漬1個を25年後の2050年にもらえる『梅花 五福を開く』のチケットも1枚プレゼントがされ、未来にもつながるチケットを手にしたような気分にも。
なお、どのフロアにも解説をしてくれるスタッフが常駐。スタッフの方に話を聞くと、30人ほどのスタッフが交代でいるという。スタッフの方が展示物の解説をしてくれるタイミングがあるが、これはランダムなのだとか。人が集まってくると解説に入ってくれるともいう。
光と映像のエピローグの後、出口では未来のフロアで絵が展示されていたグリコの『お米のキャラメル』も1個プレゼント。さらに、出口の上を見上げると、『Welcome to EARTH MART』の文字があり、訪れた日の天候によって変化が楽しめそうな様子を見せていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ