小西啓介CP『君の顔では泣けない』芳根京子と髙橋海人「見落としてしまいそうな細かな動き」表現に自信

小西啓介CP『君の顔では泣けない』芳根京子と髙橋海人「見落としてしまいそうな細かな動き」表現に自信1

 俳優・芳根京子主演で“キンプリ”の愛称で親しまれているアイドルグループ『King & Prince』髙橋海人が共演し11月14日より公開を予定している映画『君の顔では泣けない』(監督:坂下雄一郎/配給:ハピネットファントム・スタジオ)。本作の新場面写真が10月11日に解禁となった。

 作家・君嶋彼方氏が2021年9月に上梓したデビュー作『君の顔では泣けない』。第12回「小説 野性時代 新人賞」を受賞し、発売前重版をかかった人気作となる。物語の始まりは、高校1年生の夏。プールに一緒に落ちたことがきっかけで、心と体が入れ替わってしまった坂平陸(さかひら・りく)と水村まなみ。これは何かの間違い、と元に戻ることを信じその方法を模索し奔走する。しかし、誰にも言えない秘密を抱えた陸とまなみは、15年経っても元には戻らなかった。進学、初恋、就職、結婚、出産、親との別れ……人生の転機を入れ替わったまま経験していくふたり。しかし30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる……。

小西啓介CP『君の顔では泣けない』芳根京子と髙橋海人「見落としてしまいそうな細かな動き」表現に自信3

 今回公開となったのは芳根演じる陸と、髙橋演じるまなみ、“入れ替わり”を経験するふたりの人生の岐路での一コマ捉えた場面写真。高校1年生の夏に入れ替わってから、15年間入れ替わったままの人生を生きてきた陸とまなみ。“入れ替わり”というとどこかコミカルな作品の印象が強いが、原作者である君嶋氏が同作を執筆したきっかけは、“入れ替わり”というテーマに興味を抱いた時に、【実際にそうなった場合、本人たちはこの上なく大変なのではないか】と考えたことだったといい「肉体的なこともそうですが、友人や家族はもちろん、本来の自分自身として会えない状況になるわけだから、もっと悩んだり苦しんだりするはず。自分だったらどうするか、なるべくシリアスに向き合って、真剣に書きたいと思いました」と言う君嶋氏は、数ある映画化のオファーの中から、コメディタッチにしないという坂下監督のスタンスを聞き、「作品を理解してくださっていると感じ、坂下監督に託そうと思いました」と語る。

 入れ替わりを経験する陸・まなみを演じた芳根と髙橋。互いの人生を歩んでいることで、自分の身に起きる出来事に素直に反応することができず、常に葛藤や迷い、戸惑い、切なさなどさまざまな感情を抱く様子を細やかに演じ切った。「2人はあまりにも自然で見落としてしまいそうな細かな動きやしぐさまで、陸とまなみという役をただただ生きていただきました。お互いを思いやる気持ち、戻りたいけど戻らないほうがいいんじゃないかという葛藤、本作にそこはかとなく漂う優しさと切なさと温かさはこの作品唯一無二のものだと思います」とチーフプロデューサーの小西啓介氏も自信を覗かせる。

 普段は明るい笑顔を見せ、入れ替わった人生を歩んでいながらも、ふとした時に垣間見える一瞬の表情は、その胸の内にさまざまな感情を内包していること感じさせる。今回解禁されたスチールでも、芳根・髙橋の意味深な表情が印象的に切り取られており、それぞれが車の中で自分の“本当の想い”と向き合う一連のシーンとなっている。

 ※記事内画像は(c)2025「君の顔では泣けない」製作委員会

小西啓介CP『君の顔では泣けない』芳根京子と髙橋海人「見落としてしまいそうな細かな動き」表現に自信2