福岡伸一氏 大阪・関西万博ユスリカいなくなった理由を分析!シグネチャーパビリオンの8人は最後までまとまらなかった?

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(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 『大阪・関西万博「テーマウィーク」「SDGs+Beyond いのち輝く未来社会」ウィーク ~アジェンダ 2025 協会主催プログラム~』が10月12日に大阪・関西万博のテーマウィークで開催。会場に事業プロデューサーの宮田裕章氏、石黒浩氏、中島さち子氏、落合陽一氏、福岡伸一氏、河森正治氏、小山薫堂氏、河瀨直美氏8人が登壇した。

 『8人のテーマ事業プロデューサーと考える“いのち”と SDGs+Beyond』と題して開催。登壇した8人は「いのち」に関する各シグニチャーパビリオンを担当し、その振り返りと、SDGs+Beyondへの展望とビジョンを披露することとなった。

 まずは、この6ヶ月を振り返るトークへ。トップバッターとなった福岡氏が「始まる前は散々のご批判を頂いていましたが、ここまできて明確に見えてきたものがあるなって。それがまず、1つは関係者合わせると2800万人。来場者の満足度はおそらく、90%を超えてたくさんの人が何回も来てくれて、成功裏に終わったと言えるのではないかと感じています」と実感を。

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福岡伸一氏

 さらに、福岡氏は「いのち動的平衡館」を担当しているが、会期中に秋篠宮家の悠仁さまが来館された。その際に福岡氏は悠仁さまと話されたそうで「私と同じ生物学を目指していらっしゃって、トンボの研究者で非常に虫の話が盛り上がりました。万博って始まった直後はユスリカっていう蚊みたいなものが大発生して大騒ぎになりましたよね。でも自然に消えてしまいましたよね。それは人間が何か施策をしたんじゃなくて、トンボの大群がやってきたからなんですね。悠仁さまも、すぐこの万博の空中トンボが舞っているのを見て、“これはアキアカネですかね”と言ったら悠仁さまは、『これは違う種類じゃないですか?』と教えてくださったんです」と思い出を披露。

 さらに、「トンボがやってきて、ユスリカを食べちゃって、そしたら、ツバメとかコウモリがやってきて。たぶん静けさの森と一緒にやってきたんだと思いますけれど、またトンボを食べるというふうに、『いのち動的平衡館』が、あえてメッセージを伝えなくても自然に生物たちが動的平衡を形作っていってるっていうことで、それを来場者のみなさんが体験していただいたと思うんです」と展開していた。

 一方、宮田氏は8人の事業プロデューサーへ「この企画をやる前からもう協会が、みんな色めき立ってて、空中分解するとしたら、万博閉幕までの間にここなんじゃないかっていう懸念を持たれているような、そんな会なんです」といい、その“空中分解”しそうだった理由として「この8人がまとまったことが一度もないっていうところがあるんです。それでも同質化するとか、そういうことではなくて、それぞれのカラーを出して未来への問いを突き抜けて開いていこうっていうようなことで、8人別々にやりながらで、それがこの万博のこの色ですね」と、まとめる。

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冒頭には河瀨氏の席は空いているものに

 すると、イベントの最後に河瀨氏が「私たち8人は最後までほんまに一触即発やったけど、喧嘩しないで最後まで、今日本当に仲良くしてると思うの。だから、これからも仲良くしようね」と声をかけていたが、落合氏は「仲良くないでしょ!何言ってんだよ!(笑)」といい、すかさず宮田氏が「まあまあ!そんな落合くんの可愛さも含めてね」と、たしなめており、7人をここまでとりまとめた手腕を見せていた。

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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