原嘉孝“超ビックリ”!『初恋芸人』初日のハプニング瞬間激写やファインプレーにニッコリ

原嘉孝“超ビックリ”!『初恋芸人』初日のハプニング瞬間激写やファインプレーにニッコリ2

イーゼルが倒れるまさかのハプニングに一同“超ビックリ”(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 アイドルグループ『timelesz』原嘉孝が12月19日に東京・新宿バルト9で初主演映画『初恋芸人』(監督・脚本:夏目大一朗/配給:ギグリーボックス)初日舞台あいさつを俳優・沢口愛華、ハニトラ梅木、夏目大一朗監督とともに開いた。

 売れないピン芸人・佐藤賢治(原)が主人公。怪獣ネタで舞台に立ちながらも鳴かず飛ばず。彼女いない歴=年齢で、妄想の世界にだけ居場所を見つけていた。嫌な相手を怪獣に見立て、自分をヒーローとして戦わせることで心を保ってきた。そんな彼の前に現れたのが、市川理沙(沢口)。佐藤を「面白い」と言ってくれる彼女との時間は、初めての恋のときめきに満ちていた。しかし、不器用な佐藤は想いを伝えられないまま、市川から距離を置かれてしまう。やがて明かされる市川の秘密――これは、何かになりたかった人たちに捧げる、「何物でもないもの」の物語。

 初日に満員の劇場を見た原は「嬉しいありがとう」と噛み締めるように話すとともに、「1年半前に撮影したので、ここまで長かったなと。これから全国の方に観て頂けると思うと、ワクワクしています」と、封切りへの気持ちを語った。

 見どころとしては、「僕ね」と前に出た原。「43分20秒からの長回しシーンがあるんです。僕も見直して見直してこういうシーンがあったなって思ったのが、僕が爪を噛んで沢口さんとの2人のカフェのシーン。まったく画角も変わらずに、長回ししていて、一発オッケーをもらったんです」と興奮気味に話すとともに、あまりにうまく行ったため「カットがかかった後に、監督に“大丈夫でした?”って」と逆に不安になり聞いたそう。沢口も同じく「“本当に大丈夫でした!?”って聞きましたよね」と、興奮気味に乗っかる。

 その長回しシーンについて夏目監督は「もともとはカット割りしようと思っていたんです。けれどお2人の緊張感がすごくて、長回しにしてみようと思って」と、2人の演技への気迫が長回しにさせたと振り返る。そんな話に気を良くしたのか原は再び、「あれ一発オッケーだったんですよ!」と、客席に腕を振り上げ、拍手をもらいにいく“欲しがる”姿も見せて舞台あいさつを盛り上げていた。

 作品タイトルにちなんで、初恋をトークテーマなどもありつつ、最後に原からは、「佐藤賢治を中心に回っていくストーリーですが、心情がリアルです。芸人として売れたいと思っていながらも、“本気じゃないじゃん”と。賢治の背中を、“もっとやれよ”と言いたくなったり押したくなる、ムズムズする映画なんです。でも、それって日常のリアルで、言い訳を考える自分とか初恋相手に正直なことを言えないとか……。大きな波があるかというとないんですが、リアルなスピードで進むので、今立ち止まっている人がいたとすれば気づかされることが多いのではないかと思います。少しでも多くの方にこの物語が届けばと思います」と、スピーチしつつ、最後の最後は「たくさんエゴサするんでよろしくお願いします!」と、感想もよりと身近に届きそうな様子を窺わせていた。

 あいさつ終了後には記念撮影も行われ、ポスターを飾るイーゼルも用意。そのイーゼルが立て方が不安定だったからか、記念撮影後にバタン!と音を立てて倒れることに。これに、原をはじめ一同、“超ビックリ”という表情を浮かべる。初日にこうした事態は不吉なのでは……という空気が漂う前に、ハニトラが「これでみんなの役が落ちたということで」というと、初日だからこそのファインプレーなコメントで、原もニコニコとうなずき、事なきを得ていた。

 映画『初恋芸人』は全国公開中!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ