谷口崇監督 映画『おしり前マン』二宮和也裏話続々!「理想以上に振り切ってくださり」

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 アニメ・イラスト作家・谷口崇監督が3月20日に東京・新宿武蔵野館で映画『おしり前マン~復活のおしり前帝国~』(監督:谷口崇/配給:SAIGATE)公開初日舞台あいさつを開催した。

 『おしり前マン』は谷口監督が一枚の落書きから誕生したオリジナルヒーロー作品『おしり前マン』。おしりが前にある、ごく普通のサラリーマン・前尻(まえじり)が、街の平和を守るヒーローとして活躍する物語となる。その完全新作劇場版となる本作は、監督・脚本・作画・声・歌をはじめとする中核制作を谷口監督自身が手がけ、劇場版ならではのスケールへと進化している。

 以下、公式レポート部分。

 谷口監督は、「これまで小さなパソコンの画面で編集を続けてきましたが、今日映画館で初めて完成を観て、“本当に映画になっている”と実感して、とても嬉しかったです。皆さんと同じ気持ちでこの公開日を迎えられたことを幸せに思います」と喜びを語った。

 “おしり前マン”の誕生秘話について監督は、「SNSに投稿した1枚の落書きがきっかけでした。最初はベルトもマントもない“おしり前おじさん”というキャラクターでしたが、その絵にたくさんの反響をいただき、ヒーローとして形にしようと思い立ちました。自然に生まれたキャラクターなんです」と振り返る。

 さらに数あるキャラクターの中から”おしり前マン”を映画化した理由については、「自然に生まれた存在である分、一番自信があり、自分自身も気に入っているキャラクターでした。2024年がアニメを作りはじめて20年、そしてSNSに投稿してから10年という節目の年でもあり、運命的なものを感じて映画化を決意しました」と明かした。

 また本作ではシークレット声優として二宮和也の出演が発表されている。起用の経緯について監督は、「劇場版では掛け合いのある物語にしたいと考えていた中で、“ボケているのかボケていないのかわからない存在感”の方がいいとプロデューサーと話し合いました。そこで以前から『よにのチャンネル』を見ていて、その空気感に惹かれていたんです。まさに理想の存在で、二宮さんみたいな人がいいなと話していたところ、快諾いただきました!とまさかの答えがあり、引き受けていただけたことを今この瞬間も驚いています」と語り、敬意を表した。

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 収録現場については、「監督と声優という立場を行き来しながら、二宮さんのレコーディングスタジオでOKを判断する形で進めました。ほとんどNGを出すこともなく、むしろ二宮さんから多くのアイデアをいただきながら収録できたことが印象的で、とても楽しい時間でした」と振り返った。

 さらに本作では、谷口監督と二宮が劇中歌も担当。「クライマックスのバトルシーンに歌を入れたいと相談したところ、“監督も歌うなら”という形で実現しました」と制作の裏側を明かした。

 これまでショートアニメを一人で手掛けてきた監督にとって、長編作品での共同制作は大きな挑戦となったそうで、「80分間一人で語り続ける作品にはしたくないという思いがあり、劇団脚本も手掛ける脚本家さんとご一緒しました。自分の世界観を保ちつつ、長編としての見応えを両立させることができ、とても良い経験になりました」と語る。

 お気に入りのシーンとして挙げたのは、二宮が演じるおしり前レジェンドが放つ「“おーしりしりしりしり”」と強烈すぎる一言が飛び出す場面。監督は「日常ではまず発しないセリフなのでレコーディング当日まで、どんな仕上がりになるのか不安もありましたが、一発録りで理想以上に振り切ってくださり、最高の仕上がりになりました」と回顧した。

 また制作に最も時間を費やしたシーンについては、「これまでの作品は動きが少なかったため、アクション表現には苦労しました。特に高山善廣とドン・フライを参考にした殴り合いのシーンは、実在の試合を見ながら、細部までこだわりました」と語り、本作にはこれまで影響を受けてきた作品のエッセンスが随所に反映されていることを語った。

 最後に満員の観客へ向けて、「1枚の落書きから始まったキャラクターが、多くの方の力でここまでの作品になりました。広めたいというよりも、“一人でも多くの方に観てほしい”と思える作品です。ぜひ周りの方におすすめしていただけたら嬉しいです」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。

 ※記事内画像は(c)2026 映画「おしり前マン」/ 谷口崇

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