スーパー歌舞伎『もののけ姫』(演出:横内謙介)製作発表記者会見が6月5日に都内で開かれアシタカ役の市川團子、サン役の中村壱太郎、乙事主役の市川中車、演出を担当する横内謙介氏、株式会社スタジオジブリ 代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫氏、松竹取締役副社長 演劇本部長の山根成之氏が登壇した。
スーパー歌舞伎初演から40周年を迎える本年。宮﨑駿監督が原作・脚本・監督を手掛け、壮大な自然と人間の物語を描いたスタジオジブリの不朽の名作『もののけ姫』が、壮大なスペクタクルとダイナミックな演出で魅了するスーパー歌舞伎として、新たな輝きを放つ。呪いをかけられた少年・アシタカを市川團子、山犬に育てられた少女・サンを中村壱太郎、またタタラ場を統率するリーダー・エボシ御前を中村時蔵、猪神一族の最長老・乙事主を市川中車が演じる。
鈴木氏は2019年に歌舞伎『風の谷のナウシカ』を上演したということもあり、「はじめまして……じゃないですね(笑)」と、笑顔で切り出し、場を和ませ、「かつて『もののけ姫』という企画を映画でやろうとしたときいろんな方から反対されたんです。『映画で時代劇は流行らない』などいろんなご意見を伺いました。宮﨑(駿)は本当だったらこの場に出てこなければならないのですが、都合のため出席できていませんが、話を聞いたら『「もののけ姫」はチャンバラなんだよ、時代劇なんだよ。だからそれをね、歌舞伎になるっていうのは、ごくごく自然な流れじゃないか』って」と、かつてのエピソードとともに宮﨑氏から預かってきた言葉を披露した。
続けて鈴木氏は「團子と壱太郎さんお二人と僕のラジオに出演してもらいまして、いろんな話ができました。この2人が頑張って頂けるなら、成功は間違いないと思いました。中車さんはすっごい久しぶりにお会いしました」と、安心するとともに、「先程、エレベーターに一緒に乗っているときに感じたのが前の中車さんじゃないんですよ。前はくだらないことばかり言ってたんですけど、今回は言ってないんです。威圧を感じるくらい(笑)」と、中車からなみなみならぬ気合を感じているそうだ。
記者からは本作上演までの経緯を質問。山根氏は「『風の谷のナウシカ』でジブリさんとご一緒して、『次に何かやりましょうよ』と鈴木さんとお話した時に、社内も含めてやろうとなったのが『もののけ姫』だったんです。鈴木さんからは、『良い台本ができたら了解しようかな』というので相談をした結果、従来の歌舞伎の演出より、スーパー歌舞伎の演出の方がいいと感じまして、ナウシカは従来の歌舞伎でしたけど、『もののけ姫』はスーパー歌舞伎の方が合うと思いました」と、スーパー歌舞伎となった経緯を話した。
同じく鈴木氏に経緯を質問すると「すいません。あまり覚えてないんです。山根さんは物腰柔らかにお話されますが、お話が上手い方で、お話していると『3年前にこうおっしゃってますよ』と言われたりして、僕はほとんど騙されたんじゃないかという気持ちがしています(笑)。首を縦に振るか迷っているうちに、首を縦に振っちゃったと(笑)」と、山根氏のネゴシエーションの手際を褒めつつ、横内氏を演出に起用したことについては、「尾田栄一郎という友達がいまして『スーパー歌舞伎II ワンピース』を実は初日に観たんですよ。これが面白かったんです。漫画の方が見づらくて読んでなかったんですけど拝見したら、尾田さんも『良かったよ!』と言ってて。それで(脚本・演出を市川猿之助とともに演出を担当していた横内氏が)『ワンピース』をおやりになった方が演出されると伺った瞬間に、『もう僕としてはなんの文句もない。だったらそれでやってください』と言っていました」と話していた。
スーパー歌舞伎『もののけ姫』は7月3日から8月23日まで新橋演舞場で上演予定!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ





