『IMP.』鈴木大河が6月4日に東京・IMM THEATERで主演舞台『曲がれ!スプーン』(演出:大歳倫弘)を開幕。初日を前に岡田義徳、忍成修吾、時任勇気、オラキオ、ひょうろく、松井愛莉、相島一之、大歳氏とともに会見を開催しそのコメントと舞台写真が公開となった。
2000年12月、ヨーロッパ企画の上田誠氏が作・演出を手掛けて初演した『曲がれ!スプーン』(初演時のタイトルは「冬のユリゲラー」)。町外れの喫茶店を舞台に、さまざまな超能力を持つエスパーたちが日ごろ隠している超能力を披露しあうパーティを開催するが、たまたま店を訪ねてきた男を仲間だと勘違いして招き入れてしまい、さらにそこへ超常現象を扱うテレビ番組の女性ADが現れて……という奇想天外なストーリーが人気を博し、2002年と2007年の2度にわたって再演。2005年にはフジテレビの深夜ドラマ『劇団演技者。』にてテレビドラマ化。2009年に「曲がれ!スプーン」に改題し、11月に長澤まさみ主演で映画化、12月に3度目の再演を果たすなど、時代を超えて愛されるコメディ作品で、今なお再演を待ち望む声が多い愛され続けるヨーロッパ企画の代表作として知られている。
主人公のサイコキネシスを持つエスパー・河岡役を鈴木、透視能力を持つエスパー・筧役に岡田、電子機器を操るエレキネシスを持つエスパー・井手役に忍成修吾、筧の後輩でテレパシーを持つエスパー・椎名役に時任勇気、テレポーテーションを持つエスパー・小山役にオラキオ、ひょんなことから店に迷い込む痩せた男の神田役にひょうろく、超常現象を扱うテレビ番組「あすなろサイキック」の女性AD・桜井役に松井愛莉、そして、物語の舞台となる喫茶店「カフェ・ド・念力」のマスター・早乙女役に相島一之が演じている。
●大歳倫弘 [演出]
この作品は、この劇団(ヨーロッパ企画)ができてから数年の初期衝動みたいなところでできた作品で、「これから頑張っていくぞ」と劇団自体の追い風になった作品だと聞いています。
上田誠が(この作品を)作った時には、劇団の空気感やそのままの人間関係などを劇に投影することが結構多かったのですが、今回新たなキャストで上演するにあたって、そのキャストの皆さんでもフィットするような微調整をさせていただきました。
劇団初期の作品ゆえに、もともと結構無骨なところがあって、逆に派手にしないカッコよさみたいなところを突き詰めた作品でした。そこはこの時代ですし、(新しく演出するにあたって)少しでもゴージャスにということで、以前より煌びやか、華やかにすることを考えながらやりました。
今回、お芝居的にチームワークが大事になるのですが、稽古の取り組み方にもチームワークがすごく生きて皆さん苦労するところもありましたが、頑張って乗り越えていけたんじゃないかなという印象です。このキャストで非常に良かったなと思います。
今回、(登場人物の中の)細男が細いかどうかというのが重要なポイントで、芸能界で一番細い方にお願いしたいと思っていたところ、ひょうろくさんという素晴らしく“細そうな方”がキャストとして加わってくださってすごく心強い思いです。
キャストの皆さんのバランスが凄くよくて、手練れの方々と舞台経験が多くないという鈴木大河さん、時任勇気さんのフレッシュさのグラデーションが素晴らしい配役だなと思います。五角形のバランスがすごくきれいに整ったキャストの皆さんだなと感じていて、そこに凄く感謝しています。
本番中にダメ出しをしたり、セリフが飛んだ時とかに「そこ違う」と伝えられるので、(作品の中で登場する超能力は)僕はテレパ
シーの能力が欲しいです。
『曲がれ!スプーン』はすごくしっかりとしたコメディ作品で、最近中々こんなに純然なコメディは多くないと思います。
ここまで逆にコメディであることが、この時代においてすごくメッセージになると思っていて、日本にコメディブームが来れば良いなと思いながら、追い風の一翼、ブームの一役になれれば良いなという思いで作ったので、純粋にコメディって良いなとお客様に思っていただけると嬉しいです。
●鈴木大河 [河岡 役/サイコキネシスを持つエスパー]
今回初めての主演舞台ということでとても緊張していたのですが、稽古をやっていく段階から皆さんと和気藹々ですごく楽しくやらせていただいたので、本当に楽しい舞台になるだろうなというのを確信していました。
今回は自分自身も楽しんで、お客様にも楽しい時間をお届けできたらと思います。
コメディの作品に出演するのが初めてなのですが、この作品は振りかぶって面白いことをするという感じではなく、(物語の舞台となる)喫茶店の中を覗いているかのような、何気ない会話が繰り広げられています。
そのひとつひとつが面白いので、その面白さを出すために、やっぱり言葉ひとつひとつをしっかりお客様に届けないといけないですし意味もちゃんと伝わらないといけないので、どこを立てるのか、大事なワードがどこなのかというのをキャストの皆さんとすごく話し合って、お互いにアドバイスをし合いました。
主演が決まった時は率直にすごく嬉しかったですし、たくさんの方に長く愛されるこの『曲がれ!スプーン』という作品で主演をできるということは本当に光栄です!
その分プレッシャーも感じていましたが、今回このキャストの皆さんとやるということが決まった時に、無責任に聞こえてしまうかもしれませんが、座長らしくしなくていいんだなと思いました。一番年下というのもありますし皆さん経験豊富な方々なので、もうとことん皆さんから学んで楽しくやれたらと思っています。
6月という、ちょっとジメジメして外に出るのも億劫になるようなこの期間に、足を運んでくださるお客様の心を晴れやかにできるようなコメディをお届けしたいと思いますし、キャスト一同、スタッフ一同、怪我なく、誰一人欠けることもなく20公演を走り切ることができるように頑張りたいと思います。
●岡田義徳 [筧 役/透視能力を持つエスパー]
稽古場がすごく楽しくてその楽しい空気を皆さんに是非届けたいと思い、一生懸命稽古しました。それがやっと皆さんの元に届けられると思うととても嬉しいです。
とにかく台本が覚えづらいです。いい意味でですが…(笑)
会話劇なので自分の番ということではなく皆で一緒にやらないと頭に入っていかないし、動きながらでないと体に入ってもいかないので全員が苦労したところだと思います。
だからこそグルーブだったりパワーがものすごく必要になってくる作品なので、誰か1人が欠けてはいけないし、サボらないということをテーマにずっとやってきました。
1番難しかったのは、台本が巧妙なので本当に覚えづらかったという点です。
僕は(自分が演じている)透視がやはり使いたいですね。当たりくじの中身見たりして(笑)
笑うことはとっても幸せなことだと思います。時間もあっという間に過ぎるし、暗いこともどこかに飛んでしまうので、そんな約1時間50分をお届けできたらと思います。
是非笑って幸せになる場所に足を運んでいただけたらと思います。
●忍成修吾 [井手 役/エレキネシスを持つエスパー]
素晴らしいカンパニーに参加できて本当に嬉しく思っています。これから約1ヶ月とても楽しみです!
稽古は楽しくて、1つの作品としてできあがった時にものすごいエネルギーになるなと感じたので、それが届くように、お客様にはとにかく楽しんでいただけるような舞台にしていきたいです。
「あー」とか「はー」とか「えー」というのを皆で言うのは、会話している人達のセリフが体に馴染んできてようやく、というところで、ここ「おー」だっけ!?という感じでもう一段覚えることがあります。そこが上手くいかないと気持ち悪いですし、集中力を持っていないとワンシチュエーションなのでどこをやっているのか迷子になってしまうので、ずっと気を抜かずにリアクションを取れるように繰り返し稽古をしていました。
僕は(オラキオさんが演じる)テレポートの能力が使いたいと思っていたんですが、テレポートではなく(たった5秒の)タイムストップなんですよね。それでも良いなと。テレポートが1位だなと信じています。
皆様の心に残ってあの作品楽しかったなと思い出していただいたり、またコメディ観たいなと元気を出したい時に思っていただけるような作品にしたいです。
●時任勇気 [椎名 役/テレパシーを持つエスパー]
舞台経験が少ないので不安もありましたが、稽古ではキャストの皆さんにすごく救われましたし、楽しく稽古させていただいたので感謝しています。この成果をお客様に届けたいと思います。
本当に(台本が)覚えるのが大変で、稽古の前半は頭を抱えるくらいに苦労し皆さんに大丈夫?と心配していただきました。
ただ、覚えてからは楽しくなってきてチームプレイというかサポートをし合いながら、自分もゴールを決めながらという形で取り組みました。乗ってきてからは楽しくて、今は通しで体感時間20分くらい…嘘です!30分くらいに感じます(笑)
僕は本来なら(オラキオさんが演じている)テレポートの能力が良いなと思ったんですが、海外に一瞬で行けるならともかく5秒の間で行けるところは少ないので、やはり透視が良いと思います。病院に行かなくても、自分で体を診察できるので…。
先ほど(大歳さんからのコメントで)フレッシュ担当だということが判明しましたので(笑)、フレッシュなエネルギーを皆さんにお届けしたいと思います!
●オラキオ [小山 役/テレポーテーションを持つエスパー]
今回鈴木大河さんの初主演舞台ということで、一生この作品が最初の主演舞台作品なのは変わらないので、すべれない!
外せない!と思っています(笑)
座長含めた皆さんと盛り上げていきたいと思います!
ベースが芸人なので、生っぽい芝居というか、アドリブのようなノリでやっているようなものは普段やっているんですが、今回の作
品は見え方はそういう風に見えるんだけど実はすごく考えられているので、ノリだけではできない難しさがあります。
得意なようで得意ではない部分に挑戦させていただいています。
観たお客様が全部アドリブなんじゃないかと思うようにやれればと思っています。僕が作品の中で欲しい超能力は透視です!
お客様に楽しんでいただけるのはもちろんですが、鈴木大河さんの初主演、ひょうろくさんの初舞台の作品なのでお2人にとっても一生忘れられないような舞台になったら良いなと思います。
●ひょうろく [神田 役/店に迷い込んだ痩せた男]
クリスマスを感じていただけたらと思います(笑)
台本を読んで、これってこういう意味なんだ…と気づくことが散りばめられていて面白いなと思います。
ちゃんと言えたら面白いんだろうな…というのを探っているところです。アクションも多いので難しいです。
僕は演技をやっててテレパシーは厄介だなと感じました。ただテレパシーを持っていたら敵と対峙した時に自分も厄介な存在になれるんだな…と思いました。
相手のテレパシーが聞こえてきたら、こちらもテレパシーで「ごめんなさ~い」と伝えます。
でも敵と対峙することを考えたら(鈴木大河さんが演じている)サイコキネシス(念力)も良いので能力は2つ欲しいです!
何も考えずに楽しんでいただけたらと思っています!
●松井愛莉 [桜井 役/テレビ番組「あすなろサイキック」女性AD]
稽古が始まって、本当にあっという間に今日が来てしまったなという感覚です。
昨日から私はふわふわした気持ちでいるのですが、数時間後にはいよいよ幕が開くので皆さんと一緒に楽しいものを作っていけたら良いな、自分自身も楽しめたら良いなと思っています。
(登場人物の超能力の中で)鈴木大河さんのサイコキネシスの能力が欲しいです。物理的に力が欲しいです! (笑)
力がないので重いものを持ち上げたりできたら便利だなと思います。
私は(舞台上と会場の)皆さんが温まってきた中で登場するので、唯一女性の登場人物ということもあり出てきた瞬間に空気を変えられたら良いなということを意識してずっと演じています。
やっぱりコメディなので、お客様に楽しんでいただきたいということと、自分たちも楽しみながら一緒に本番を迎えられたら良いな
と思っているので、ふらっと何も考えずに観て「楽しかったな」「明日も頑張ろう」と思っていただきたいです。
●相島一之 [早乙女 役/喫茶店「カフェ・ド・念力」のマスター]
映画化もされたヨーロッパ企画の名作『曲がれ!スプーン』に参加させていただけるのはすごく光栄です。
そしてこのお芝居は、役者の、そして登場人物の熱量とグルーブで全て見せるようなお芝居です。
今回すごく良いメンバーで稽古場も本当に楽しくて。みんなの熱量があって、これから初日を迎えて、どんどんどんどん面白くなっ
ていくと思いますので、どうかどうか応援してください。
(稽古を重ねる中で)空気感を作るということがやっぱり一番大変だったなと思います。
(この作品は)一人で頑張ってもどうにかなるお芝居じゃないんです。全員で空気感を作っていって、それを共有して回していって先に進んでいって、その空気感を作るのにやっぱり時間がかかったので大変でした。今はそれが良い空気感になっているのですごく嬉しいです。
(鈴木)大河くんは、稽古場での居方や人との接し方が男前で、とっても素敵で最高な座長です。
本当にコメディとして教科書みたいな脚本なんですが、これが20数年前に書かれていて今読んでもきちんと書かれていると感
じられるので素晴らしい作品だと思います。
世知辛い、暗いニュースも多い世の中ですが、僕らがこんなバカバカしいコメディを一生懸命やってるよという姿を、皆さんぜひ劇場に観に来てくださったら嬉しいなと思います。
※記事内写真は撮影:阿部章仁















