“ケンティー”の愛称で親しまれるアーティストで俳優・中島健人が8月12日に都内でNetflixシリーズ『SとX』配信記念マスコミ取材会に出席した。
漫画家・多田基生氏の『SとX~セラピスト霜鳥壱人の告白~』ををNetflixで映像化。主人公でセックスセラピスト・霜鳥壱人(しもとり・いちと)の勤務する「霜鳥クリニック」に集まるセックスレス、ED、不倫、性的トラウマ、更年期障害など、誰にも打ち明けられない多様で切実な性の悩みが。周囲から嘲笑や偏見の視線にさらされながらも、霜鳥は一人ひとりの声に誠実に向き合っていく。しかし、彼自身もまた、人知れず悩みを抱えていた――という物語。
以下、公式レポート部分。
イベントは、劇中に登場する「霜鳥クリニック」の診察室の雰囲気のような、リラックスできるソファセットが組まれた特別会場で実施された。 MCの呼び込みで、主人公のセックスセラピスト・霜鳥壱人を演じた中島健人と、ヒロインでありアナウンサーの市之瀬佑美を演じた新木優子が登壇し、和やかな雰囲気の中でトークセッションがスタートした。
本作への出演が決まった際のことや作品の魅力について問われると、中島は「セックスセラピストという役をオファーいただいた時点で、すごく驚きはありました」と率直な思いを吐露。 「しかし脚本を受け取ってみると、決して刺激的な内容というわけではなくて、自分自身をどう愛するのか、他者に対してどういう風に気持ちを伝えればいいのかということがしっかり描かれていました。今このタイミングで、僕自身も俳優としてこの作品をやれてよかったなと感じています」と確かな手応えを口にした。
脚本を読む前に原作を読んだという新木は原作の魅力に触れ、「センシティブな内容だけれど、芯が通った内容で、人が悩んでいることや表に出せない感情がすごく共感しやすかったです。中島さんが主演すると聞いて安心感があって、一緒にこの作品を作っていきたいと思いました」と振り返り、「映像化されて、人間のストーリーや人との関わり合いの大切さみたいなものがプラスされていると思いました」と自信を覗かせた。
続いて、日本においてまだ認知度の高くない「セックスセラピスト」という難役に挑んだ中島は、役作りについて「セラピストとして『聞くこと』をかなり意識しました。相手の話を聞いて、その言葉の中にある本音をどう汲み取っていくかが大切だなと」と真摯なアプローチを明かした。 さらに「相手の目を見ることや、腕を組まずに広げて安心できる空間を作るなど、実際のセックスセラピストの方から学ばせていただきました」と語った。
一方、アナウンサー役に初挑戦した新木は「発音の練習だったり、早口言葉だったり、アナウンサーになるための基礎をイチから教えていただきました」とコメント。「腹式呼吸や滑舌、語尾の落とし方など、本当に細かいテクニックを学ばせていただいて。新人研修みたいな雰囲気になって楽しかったですし、現場で監督から『ちゃんとアナウンサーになっていたよ』と声をかけてもらえた時は嬉しかったです」と充実感を滲ませた。
また、中島が好きなセリフとして挙げたのは、「恋愛には、いろんな形があるんだって逆に教えてもらった気がする」という、第2話に登場する二次元の推しに恋するけれどリアルな世界は苦手というクライアントとカウンセリングを終えた時の、霜鳥の言葉。「人間以外の存在に恋している人もいて、そういう推しと心を通わせることも、ひとつの恋愛だなと思いました」と語った。また新木は好きなシーンとして、霜鳥クリニックでの「霜鳥とそれを支える犀川と夏目の関係性が大好きです。少し抜けてるところもある霜鳥を2人が支えていて、みんながが真剣に奮闘している姿がじーんとします」と仕事仲間としての3人の友情に心動かされたことを明かした。初共演となったお互いの印象について話が及ぶと、中島は「クールでパリジェンヌのようなイメージがありましたが、めちゃくちゃシール帳をやっていて(笑)」と意外な一面を暴露。
新木は 「作品に入る前の寒い時期に、無心でシールを張り替えている時間はすごいメディテーションみたいで、楽しかったです」と撮影中のチャーミングなエピソードを披露し、会場の笑いを誘った。 新木は中島について、「ずっと第一線で活躍されているイメージで、どこまでプロフェッショナルなんだろうと思っていたら、本当にプロフェッショナルで」と絶賛。 「初めて会った時から『ケンティー』って呼んじゃうくらい雰囲気がマッチしていて、この方は信頼してついていける方なんだなという印象が一番にありました。自然体で参加しようとしてくれている関係性がすごく好きでした」と、息の合ったコンビネーションを感じさせた。
イベントの最後には、世界配信を楽しみに待つ視聴者へ向けてメッセージが送られた。 新木は「人と人とのコミュニケーションだったり、関わり合いだったりっていうのがすごく大切で。一人で悩むんじゃなくて、誰かと一緒に解決していくっていうことがどれだけ救われることなのかっていうのをすごく実感しました」と語りかけ、「皆さんが自分の悩みを話す勇気をもらえるような作品になったら嬉しいなと思っています」とアピールした。
中島は「性に悩むことって別に特別なことじゃなくて、誰しもが持っている考え方や悩みであって。それをどう誰かに開示するかっていうことが大切なんだと思います」と熱い想いを伝え、「このドラマを通して、性の見方っていうのがちょっとカジュアルになって、話しやすくなったり、いろんな方が人生を生きやすくなったりすればいいなと思っています」と力強く締めくくった。
イベントは温かい拍手に包まれながら幕を閉じた。




