『パナソニック HVAC & CC エアコン工場見学会』が6月25日に滋賀・草津市のパナソニック工場内で開催。エアコンシーズンへ向けての同社のエアコン事業についての説明や、工場ラインの一部が公開された。
家電業界においては、経済産業省(資源エネルギー庁)が2027年に省エネ基準を引き上げるよう求める「トップランナー制度」に関連した“2027年問題”がある。これは、通年エネルギー消費効率の基準である「APF(Annual Performance Factor)」の目標値が、2027年度から従来よりも大きく引き上げられるというものだ。
「トップランナー制度」は、現在市販されている製品の中で最も省エネ性能が優れている機器の数値を基準とし、メーカーに対してそれを上回る性能の達成を義務付ける「省エネ法(エネルギー使用合理化・非化石エネルギー転換法)」に基づいている。このため、省エネ性能の向上が急務となっており、エアコン事業部 事業企画センター 商品企画部 部長の山本弘志氏は「27年に向けて開発を加速しております」と話した。
開発・製造の現況についても説明があった。山本氏は「今シーズンが始まる前は、中東情勢の影響から部品の調達に非常に苦戦いたしました。春先ごろから様々な部材が入ってこない状況があり、社内での取り組みや仕入れ先さまとの調整に奔走しましたが、現時点では中東情勢の影響も落ち着いております」と、部品不足に関しては一息ついているとした。
さらに山本氏は「需要の方が非常におう盛ということで、一台でも多くお届けできるようにトップランナーの来る少し前の需要っていうのも見越してましたので、昨年度の冬ぐらいから多めの生産という体制を組んでおりました。現時点は冬からもうちょっと上回る、ご要望をいただいております。このため、現在はシフトをしっかり組みながら需要に応えるべく、工場の方はフル生産を続けております」と説明した。
見学会では、同社のエアコンシリーズ『エオリア』の耐久試験の一部、組み立ての模様が公開。耐久試験は無響室と呼ばれるエアコンが起こす音を測るもの。周囲外気温と室内住環境の試験をしており、室内には567点、風速計測のため60点のセンサーをつけ、部屋内の温度を細かく測る様子を見せていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ


































