夏木マリ、10年ぶり映画主演に「いままで妖怪とかばっかで、普通のおばさん役だから受けた。榊さんはしつこい人だけどいい監督」

夏木マリ、10年ぶり映画主演に「いままで妖怪とかばっかで、普通のおばさん役だから受けた。榊さんはしつこい人だけどいい監督」1

 夏木マリ(65)が1日、都内で主演映画『生きる街』(監督:榊英雄/配給:アークエンタテインメント、太秦)の完成披露試写会に出席。震災後の街を舞台にした作品に「故郷や家族を思い出すいい映画ができた。震災を体験していなくても、うちに帰ってみようとか、故郷に電話しようとか思える作品。撮影中は愛することについて考えた2週間だった」としみじみとPRした。

 東日本大震災で被害を受けた岩手県・石巻を舞台に、5年のときを経て、その地を去る人、とどまる人、帰ってくる人がいるなか、いまも未来を信じてその地で生き続ける人と街の姿を描き、家族、故郷とは何かを問いかけるヒューマンドラマ。

 映画主演は10年ぶりとなる夏木だが、「撮影したのは2016年11月で(震災から)5年経ってからこういう作品を観てもらうのはいいなと思って。あと、これまで妖怪とか変な役ばかりで、普通のおばさんの役がなかなかなかったので、それでやりました」と茶目っ気たっぷり。撮影は地元の民宿に泊まりこんで2週間ほど行ったというが、「民宿のおばさんにいろいろと話を聞けた。復興支援の落差で口を聞かなくなったりギクシャクしたとか、そういう話が聞けてよかったし、(石巻では震災から)5年も経っているのに海沿いにはまだトラックが入って砂利を敷いていた。丘の上には家があって、その風景の落差がショッキングだった。撮影中にちょうど地震があって、波が全部引いていく様もショッキングだった」と現場で肌で感じることは大きかった様子だ。

 テーマは家族の物語だが、撮影現場では「私が一番年上。ほとんどが若いキャストの方で新鮮で楽しかった。(榊)監督は俳優でもあるので、いい意味で放っておいてくれて丸投げしたり、反対に涙が枯れるまで撮るとか。それで(映画ではそのシーンが)カットされちゃってたけれど。いい意味でしつこい人だなと思ったけど、いい監督。このチームではイヤなもことはなにもなかったですね。石巻を舞台に、そういう空気感が映っていると思う」と充実した日々を過ごしていたよう。

 最後に作品を通じて、「生きるって死ぬまで答えが出ないものだけど、でも、あしたに向かって生きていかなきゃならない。本来、生きるということは答えが出ないということだとこの映画で勉強した」としみじみと振り返っていた。3月3日公開!

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夏木マリ

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10年ぶり映画主演!

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