「幻日のヨハネ」通じて魅せた新しい景色は「『Aqours』にとっても大きな歴史」

　ライブイベント『幻日のヨハネ -The Story of the Sound of Heart-』Day3が17日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナで開かれヨハネ役の小林愛香、ハナマル役の高槻かなこ、ダイヤ役の小宮有紗、ルビィ役の降幡愛、チカ役の伊波杏樹、ヨウ役の斉藤朱夏、カナン役の諏訪ななか、リコ役の逢田梨香子、マリ役の鈴木愛奈、ゲストにライラプス役の日笠陽子が登場した。

　スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ！』の2つめのシリーズとして、2015年2月に『電撃G’sマガジン』誌上でプロジェクトが発表され展開している『ラブライブ！サンシャイン!!』。『幻日のヨハネ』はその『ラブライブ！サンシャイン!!』の公式スピンオフ作品となっており、、ヨハネを中心に、おなじみのキャラクターによるヌマヅを舞台にしたファンタジックな日常を描いている。今年7月から1クールでTVアニメも放送された。

　本日出演のキャストは『ラブライブ！サンシャイン!!』内では高海千歌役の伊波杏樹、桜内梨子役の逢田梨香子、松浦果南役の諏訪ななか、黒澤ダイヤ役の小宮有紗、渡辺曜役の斉藤朱夏、津島善子役の小林愛香、国木田花丸役の高槻かなこ、小原鞠莉役の鈴木愛奈、黒澤ルビィ役の降幡愛で活動しているスクールアイドルグループ『Aqours』（アクア）として活動しているキャスト陣としても知られている。

　【前編（「幻日のヨハネ」ライブDay3に日笠陽子降臨！涙の小林愛香と一緒に歌唱）より】

　その後、キャスト9人が1人ずつあいさつをしていくこととなり、それぞれ『幻日のヨハネ』を座長として引っ張ってきた小林への労いと感謝を伝えていく。

　そのなかで、斉藤は『BLOOM OF COLORS』のときに歌唱前から泣いていた「きゃん（小林の愛称）の涙を見たら、私達も泣けてきちゃってヤバくて」といえば、諏訪も「リハーサルでは大モニターを見てたけど、本番で見たらきゃんが、ヨハネが泣いているから目をそらしたの」と、もらい泣きを防ぐため思わず目をそらし気味になったと告白。そんな感動的な話だけではなく、Day1の楽屋でお茶の“ぬまっちゃ”をもらえたそうだが、小林がバッグいっぱいにもらって帰ろうとしたところ、そのうちの1つの蓋を締め忘れて、楽屋の床がびちゃびちゃになって、キャスト一同でお掃除したという思い出が明かされることも。

　鈴木は、ライブの構成や演出が「すごいぜい沢だったと思うんです。きょうは日笠陽子さんが来てくださって、作品の魅力が伝わった3日間だったと思います」といえば、小宮は『Aqours』がこれまでに繰り広げてきたライブとはまた違ったキャストの組み合わせでの歌唱や、楽曲の曲調の違いに、「『幻日のヨハネ』があったからこそ私たちも新しい一面に出逢うことができたし、新しい一面をお見せすることができたと思います。きょうで一区切りではありますけど、また明日から『Aqours』として9人でもっともっと頑張っていきたいと思いますが、その頑張った先に『幻日のヨハネ』のようにまた違った9人に出会えるかもしれないと思うと楽しみです」と、しみじみ。

　伊波も「『ラブライブ！サンシャイン!!』と『Aqours』は、長い歴史の中で劇場版も上映されて、彼女たちのストーリーが1つ心の落ち着きを持った中での最新作で。発表のときに、きゃんの顔も覚えていて。その流れで背負ったストーリーって、とっても重かったし、大きかったと思うんです。そのなかできょう（小林が）満面の笑みになってくれてよかったなって思います」「新しい景色を見れたことが、『ラブライブ！サンシャイン!!』、『Aqours』にとっても大きな歴史になったと思います。それを一緒に見てくれたこと、ありがとうございます」と、気持ちを話す。また、伊波は『Be as one!!!』の降幡と小宮のバイクポーズに触れだし、Day2と同じように降幡が隣にいた諏訪に手を出して“バイク風”ポーズを披露して楽しむ様子も。

　降幡は小林にフォーカスし、「アニメ化が発表されたときにきゃんがボロボロ泣きながらだったことを覚えています。そこから1年、目まぐるしく過ぎて、きゃんは大変だったと思うんです。でも、みるみる表情とかが変わって成長していって、主人公だしすごいなって」と、見守っていたという。そしてライブを通して『BLOOM OF COLORS』の小林の表情が「さらに表情が美しくて。あの表情いかがでしたか？本当にいいものを見せてもらったなって。この景色はきゃんが連れきてくれて、見せてくれた景色だと思っていますので感謝です」といい、小林は目を真っ赤にしながら聞き入る。逢田は隣にいた小林に向き合いながら、「1番背負ってきたけど、ステージではサラッと100点満点のパフォーマンスをするじゃない、あなたは。なんでもないように1000点満点のことをするんです。すごく緊張や不安があったと思います。あらためて、きゃんがこの作品の主人公で、ついてきてよかったなって思います」と、たたえた。

　高槻は「今回のライブも、きゃんのソロ曲もたくさんのエネルギーが必要で、このエネルギーを持ってこうして届けられて、本当にきゃんってすごいなって。『Tick-Tack, Tick-Tack』のときにきゃんが、私が出てくると安心すると言ってくれて、ハナマルちゃんとして立てているんだと思えて、それが嬉しくて」と声をかけると、小林は思わず涙があふれていた。

　そして小林から、「Day3本当にありがとうございました。たくさんの方の愛に包まれた3日間だと思います。こうして1つの区切りがみなさんと紡げたと思います。みなさんの心の音を聴かせてくれてありがとうございます。これからもヌマヅにいるヨハネたちのことをどうぞよろしくお願いします」と、メッセージを寄せつつ、「1つだけお願いがあります。（キャストの）みんなぎゅーってして」と、ギュッと集合して可愛らしいポーズ……をとったかに見えたが、ギュッとしすぎて真ん中にいた小林が見えなくなってしまう事態になったうえ、キャストから「胴上げみたい」と呟いたことに端を発して胴上げのような盛り上がりに。小林は「もっと可愛くなると思ってた」と爆笑しつつ、「みんなに支えられました」とキャスト・ファンへお礼し、笑顔とともにラストソング『キミノタメボクノタメ』をコール。

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キミノタメボクノタメ

　会場に笑顔の花が咲くなか、パフォーマンスを終え、降幡“バイク”に高槻が乗る遊び心いっぱいの一幕も挟みつつ最後に1人残った小林は深々とお辞儀し舞台を降りる。そして大スクリーンではエンドロールが上映され、これまでの2日間と違ってライラプスもクレジットされるなか“みんなが知ってるあの子の、みんなが知らない物語”を紡いだステージは終演を迎えていた。

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Be as one!!!

　■セットリスト
　M1：幻日ミステリウム / Aqours
　M2：GAME ON！ / Aqours
　M3：テ・キ・ナミュージック / ヨハネ(CV.小林愛香)
　M4：Far far away / ヨハネ(CV.小林愛香)
　M5：Tick-Tack, Tick-Tack / ヨハネ(CV.小林愛香) 、ハナマル(CV.高槻かなこ)
　M6：Be as one!!! / ダイヤ(CV.小宮有紗)、ルビィ(CV.降幡愛)、チカ(CV.伊波杏樹)
　M7：R・E・P / ハナマル(CV.高槻かなこ)、ヨウ(CV.斉藤朱夏)、カナン(CV.諏訪ななか)
　M8：Hey, dear my friends / ヨハネ(CV.小林愛香)、リコ(CV.逢田梨香子)、マリ(CV.鈴木愛奈)
　M9：Best wishes / ダイヤ(CV.小宮有紗)、マリ(CV.鈴木愛奈)
　M10：Special Holidays / チカ(CV.伊波杏樹)、ヨウ(CV.斉藤朱夏)、カナン(CV.諏訪ななか)
　M11：GIRLS!! / ヨハネ(CV.小林愛香)、ハナマル(CV.高槻かなこ)、ダイヤ(CV.小宮有紗)、ルビィ(CV.降幡愛)、チカ(CV.伊波杏樹)、ヨウ(CV.斉藤朱夏)、カナン(CV.諏訪ななか)、リコ(CV.逢田梨香子)、マリ(CV.鈴木愛奈)
　M12：Wonder sea breeze / ヨハネ(CV.小林愛香)、ハナマル(CV.高槻かなこ)、ダイヤ(CV.小宮有紗)、ルビィ(CV.降幡愛)、チカ(CV.伊波杏樹)、ヨウ(CV.斉藤朱夏)、カナン(CV.諏訪ななか)、リコ(CV.逢田梨香子)、マリ(CV.鈴木愛奈)
　M13：ヌマヅやっさよいさ唄 / ヨハネ(CV.小林愛香)、ハナマル(CV.高槻かなこ)、ダイヤ(CV.小宮有紗)、ルビィ(CV.降幡愛)、チカ(CV.伊波杏樹)、ヨウ(CV.斉藤朱夏)、カナン(CV.諏訪ななか)、リコ(CV.逢田梨香子)、マリ(CV.鈴木愛奈)
　M14：好奇心ジャーニー / ルビィ(CV.降幡愛)、リコ(CV.逢田梨香子)
　M15：Forever U & I / ヨハネ(CV.小林愛香)
　M16：La la 勇気のうた / ヨハネ(CV.小林愛香)、ハナマル(CV.高槻かなこ)、ダイヤ(CV.小宮有紗)、ルビィ(CV.降幡愛)、チカ(CV.伊波杏樹)、ヨウ(CV.斉藤朱夏)、カナン(CV.諏訪ななか)、リコ(CV.逢田梨香子) ,マリ(CV.鈴木愛奈)
　M17：BLOOM OF COLORS / ヨハネ(CV.小林愛香)、ライラプス(CV.日笠陽子)、ハナマル(CV.高槻かなこ)、ダイヤ(CV.小宮有紗)、ルビィ(CV.降幡愛)、チカ(CV.伊波杏樹)、ヨウ(CV.斉藤朱夏)、カナン(CV.諏訪ななか)、リコ(CV.逢田梨香子)、マリ(CV.鈴木愛奈)