福山雅治“ましゃザ・ライド”に「ライドしていいですよ」!“加工”への想い

福山雅治“ましゃザ・ライド”に「ライドしていいですよ」!“加工”への想い6

 俳優で歌手・福山雅治が19日、東京・丸の内ピカデリーでライブフィルム『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』(監督:福山雅治/配給:松竹)全国公開初日舞台あいさつを俳優・柊木陽太とともに開き、司会はアナウンサーの荘口彰久が務めた。

 1990年にデビューし歌手活動30年を超えた福山。2023年夏に開催した『言霊の幸(さき)わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』を福山自身により映画化したもの。オーディエンスの熱狂と興奮が会場を埋め尽くし観客一人一人と繋がったあの夏が、新たな映像作品として劇場で蘇る。

 【前編(福山雅治ライブフィルムに込めたイメージとは?柊木陽太オファー理由も)より】

 トーク中盤には、「さっきの話に戻りますけれど」と断りを入れつつ、さらに話を深くしていく。

 「あのライブの追体験をする。あの時ドームでやったな、あんなシチュエーションがあったな、自分はアリーナにいたけどスタンドから観たらこうなんだとか。スタンドから観て、アリーナはこうだったなとか。いままで作ってきたものは、オーディエンスのみなさんの主観でありオーディエンスのみなさんの客観、記録であると。今回、ライブを1度収録したものを映画館で観てもらうということに、やっぱ価値を作らなければいけないので、1度観たら、『もうライブ観てるからわざわざ映画館に行かなくていいや』っていうふうにならないように。映画館でしか観れないもの、映画館で映画になったライブを観て頂かなければいけないので。“それはなんなんだ?”って、ずっと僕の中でテーマでした。編集してる9、10、11月まで4ヶ月弱ぐらいずっと音編集をしてました。その作業をやっていく中で、途中でこれま気づいたんですけれど、これは今まで作ってきたオーディンスのみなさんの主観と客観の目線ではなく、今回ステージに立っている僕自身の主観・客観を作品にしようと。そういうふうに切り替えたら、僕の頭の中で鳴ってる、こういうふうに聴こえててほしいなっていう音、こういうふうに見えててほしいなっていう演出と映像表現、それを追求していけばいいと思って。なので、実際にはライブで起こってないことも(映画内では)たくさん起こってましたよね。あの、『妖』(あやかし)という楽曲においては、目の色が緑色にCGで加工されていたりとか。音なんかも、5.1chの『妖』で言うと、サイドから僕の声が鳴って、センターでメインボーカルが鳴って。またギターの音がずっとぐるぐる、ぐるぐる回ったりして」

 その映像表現というところに行き着いた結果、「ちょっと盛り上がりが足りてなかったかもというころは足してます。“追いオーディエンス”です(笑)。ほんとはもっとこう来てほしいっていうふうにしてます……っていうことが起こったり(笑)。なので、作品。ドキュメンタリーではないです。現場で起こったことを、素材・題材にした作品と。もちろん加工しすぎると、違うものになっちゃうんで、同じものなんだけど、違うもの。そういう考え方として、その出発点は、 今まではオーディエンスの主観で作ってきたけど、今回は僕の主観で。それと物語性をもう1つ持たせる。それは、柊木くんに担っていただいたんです。僕自身がかつて音楽に憧れ、柊木くんのようにギターを弾き、もっと自在に弾けるようになったらいいな。なんだったら自分で作った曲が、発表できるようになるといいな。音楽で生きていけるようになったらいいな、みたいなことをを考えてた10代の自分が、未来の自分に会いに来て、そしてその姿を見ていて。未来って言っても、現在なんですけど、現在54歳の武道館に立ってる僕が、かつての自分のことも思い出すし、かつての自分が自分を超えて現代にやってきて、自分に会いに来ている。音楽というものはある種のタイムマシーンだと思っていて、あの時、あの人と恋をしていたな。その時に福山のあの曲が流れていたなって。あの時にすごく悲しかったけれども、福山の曲が流れていたなとか。今聴いてもその頃のことを思い出す。景色や匂いや感情、そういう 音楽が持つ時空を超える力を映像表現してみるとどうなるのかなというトライもしてみました。という作品です」。

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 端的には、「体験型の映画だと思って頂ければと思います。鑑賞するだけではなくて、その没入体験。僕目線でも見れるし、もう1つ違う目線でライブ全体を観るというか、ある種神の目線のような状態でライブを観るというかという体験になりますね」と表現する福山。たとえとしては「『ハリーポッター』を観に行ったのに。『ハリーポッターのハリーポッターライド』乗るみたいなやつです。『スパイダーマン』もありますよね。映画を観終わってても、アトラクションに乗って、その映画の世界にもう1回旅をする感じになればいいなって」と、挙げる。

 これに荘口が「じゃあ、ましゃザ・ライドみたいな感じでいいですかね?」と恐る恐る尋ねると福山は「ライドしていいですよ。全然」と大胆発言で、観客を沸かせていた。

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ライド?

 ほかにも照明の「色とかも、ちょっと足りないなと思ったら足したりとか」と、グイッと思い切りよく機械を操作する仕草を見せて観客たちを爆笑させたり、「僕の頭の中には海が浮かんでいたから、その脳内の可視化のためにいろいろ映しています」とのことだった。

 また、自身が映画館に足を運ぼうという気持ちになった理由として観客たちの感想があるのだそうで、「『泣きました』『感動しました』などいろんな、熱い感想があったんで、これは僕も一緒に観てみたいと思って」と映画館に行ったそう。そこで実際に作品を観た結果「もっと、こうかな、ああかなっていうのを感じて」と、早くも次回作へ思いを馳せていた。

 最後に福山から「35周年、当然何か大きいことをやりたいと思っておりますので、 その時に、こういった作品を作れたらいいなと思ってるんです。けど、そのためには結果の方を出さないといけなので。結果を連れてきて頂ければ。次に繋げられるよう」と、メッセージを寄せていた。

 そのまま降壇となったが柊木の手を握って一緒に手を挙げ、ライブの終幕のような終わり方で、“戦友”を称えるような柊木の肩を抱きながらイベントを終えていた。

 ライブフィルム『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』は19日より4週間限定公開中!

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インスタライブへも手を振る

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