あのハマりすぎてキャスティング「暗礁」!?幾田りら「“クソヤバイ”」映画

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 音楽ユニット『YOASOBI』の“ikura”としても知られている俳優・幾田りら、タレント・あのが26日、東京・有楽町朝日ホールで映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章完成披露試写会に原作者で漫画家・浅野いにお氏とともに登壇した。

 浅野氏が2014年から22年にかけて連載した『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(通称・デデデデ)の劇場アニメ化作品。青春を謳歌する女子高・門出(幾田)とハイパー&ポープな門出の親友・おんたん(あの)の姿が描かれる。2人の未来は思いもつかない方向へと流れていく。

 あのは銀のドレス姿、幾田は赤のジャンパー姿でマスコットキャラクター・いそべやんのきぐるみの手を引きながら登場。そのいそべやんが目の前で“解体”され中から浅野氏が登場し、笑顔であふれるなかイベントをスタートさせた。

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浅野氏が登場

 原作を読んで、幾田は「浅野先生の絵がすごくて、表情や母艦のディテールにやられてとにかく言葉のチョイスも、のめり込んでしまう作品でした」といい、あのは「絵のタッチもそうですし、絶望さが癖になってボクはドハマりしました」と2人とも引き込まれたという。

 一方、浅野氏は、「ひねくれた人間なので、そういう作品が多いのですが、デデデデデはそのなかでも比較的王道なんです。それで、生涯アニメ化にかかわることないだろうなって思ったので、お話が来たときに比較的即答でした」という。

 初の声優としての参加へあのは「詳しいこと分からないし、勉強していたわけじゃないけど、声に特徴があるから言われることが多くて、興味を持ったんです。比較的早く声をかけて頂いて」と、マイペースに話を展開する。すると、キャスティング・オーディションにも現地やオンラインで参加できるだけしたという浅野氏は、「オーディションで、あのちゃんのテストのときは、現場の空気が一変して僕の中では確定でした」と、バッチリハマっていたという。

 しかし、あのが異質なキャラクターのおんたんにハマりすぎていたあまり、「門出役は普通の女子高生なので、人選が難しくないのかなと思ったんですけど、普通でありながら、あのちゃんの横に並べる人ということになって、暗礁に乗り上げたんです。そんなときにスタッフさんから幾多さん名前が挙がって。この組み合わせ以上のものはないと思って、(オファーするときは)“原作者が懇願してます”と添えてもらいました」という裏話が。さらに、浅野氏は2人とも紅白歌合戦に出場するほどの歌手ということもあり、「同業者からどうやったらこんなキャスティングされたんですかと聞かれますが、めぐりあいやたまたまなんです」と、縁に感謝していた。

 アフレコへ、幾多は「ケンカの取っ組み合いのシーンがあって殴ったり殴られたりという台本にはない音を入れるのが難しくて」と苦労もあったそうだが、「お互い音楽をやっているからか、間合いの相性が良くて」と、通じ合っている部分もあったそうだ。

 楽曲は前章がano feat. 幾田りら『絶絶絶絶対聖域』、後章が幾田りら feat. ano『青春謳歌』となっている。『絶絶絶絶対聖域』はあのが作詞を担当しており、あのは「絶望や願望を詰め込みたいなって思って。いつもも真剣ですけど、寝る時間も削って白目をむくくらい書いて思い入れがあって。“ワル幾田りら”をと思って」と、幾多の別の一面を引き出せたと自信を。幾田も「初めてシャウトをやらせて頂きました。こういう機会がないとできないと思ってあのちゃんや(作曲を担当している)TK(凛として時雨)さんに感謝しています」としみじみだった。

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 そして、幾田は「“クソヤバイ”楽しい映画になっています」とアピールし、あのは「みなさんの反応が楽しみです」と、笑みを浮かべていた。

 映画 『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章は3月22日より、後章は4月19日より全国公開予定!

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特効にビックリする幾田