妻夫木聡、共演多数の深津絵里から「安心感あって親戚みたい」天海祐希は動揺「この役、染五郎さんやってたな、ってことは男!?」

妻夫木聡、共演多数の深津絵里から「安心感あって親戚みたい」天海祐希は動揺「この役、染五郎さんやってたな、ってことは男!?」1

 俳優・妻夫木聡(37)が5日、都内でNODA・MAP第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』(作・演出:野田秀樹・62)の製作発表会に野田、深津絵里(45)、天海祐希(50)、古田新太(52)、門脇麦(25)、大倉孝二(43)らとともに出席。主演の妻夫木は「NODA・MAPには6回目の出演になるが、今回も”マップ”の熱に溶かされないようにがんばりたい」と意気込んだ。

 野田が敬愛する作家・坂口安吾の『桜の森の満開の下』と『夜長姫と耳男』をベースに、随所に安吾作品のエッセンスを散りばめた壮大な戯曲で、1992年の初演以来、昨年には歌舞伎として生まれ変わるなど、今回で4度目の再演となる野田の金字塔的作品。

 主人公の耳男役を演じる妻夫木は「前に『エッグ』という舞台で大倉(孝二)さんと『桜の森の満開の下』の話をしていて、再演があるなら観てみたいと思っていたら、まさか関わることになるとは…不思議な気持ち」としみじみ。野田が自身で演じた初代耳男から数えて4代目となるが、「プレッシャーはあるが、よくも悪くも作品を観たことがないので、その分、知らない強みが出せるかなと思う。出たとこ勝負というか、身をまかせたい」とやる気満々だ。

 ヒロインの夜長姫役の深津は2001年にも同作で同役を務めているが、「17年ぶりにこの姫を演じるが、以前の記憶がまったくないので、新しい気持ちで臨みたい。稽古から千秋楽まで、こんなに強烈にカッコいい共演者たちと一緒に過ごせるかと思うと楽しみ」としみじみ。妻夫木とはこれまでに何度も共演しているが、MCからそのことを問われると、「え?妻夫木さんのことをどう思うですか?」と一瞬照れ笑いを浮かべながらも「いちばん共演回数が多いかも。(妻夫木は)毎回慣れることなく、どんどん進化しているし、高めようとしている姿勢が変わらなくて、安心感があって親戚みたい」と茶目っ気たっぷり。それに妻夫木も「じゃあ、ぜひ親戚ということで」とノリノリだった。

 一方、男役のオオアマを演じる天海は「この作品に声かけてもらったのがうれしくて幸せで。でもふと、オオアマって(昨年の歌舞伎では)染五郎さんがやってたな? ってことは男役かって思った。宝塚退団後初めて男役やります!でも鈍ってるかも」とこちらも茶目っ気たっぷり。そんな天海に恋する早寝姫役の門脇は「天海さんが大好きで、よく観ていたので恋する準備は完了している。女性同士なので、美しくピュアなシーンになると思う」と胸弾ませていた。

 また、野田作品常連の古田が「17年前の同じ役をやったが、そのときは野田さんが記者会見をすっぽかして大変なことになった」と暴露すれば、野田は「その裏側を正確にいうと、前の日に古田と呑んでいて、私が『あしたの会見、イヤなんだよね』と言ったら、古田が『じゃ、行かなきゃいい。私がなんとかするから』って言ったから、それを純粋に信じて本当にすっぽかしたら、大変なことになって、現場で古田はしらっとして何のフォローもしてくれていなかった」と真実を明かし場内を和ませていた。

 9月1日、東京芸術劇場プレイハウスで開幕。

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妻夫木聡

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深津絵里

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天海祐希

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古田新太

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門脇麦

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野田秀樹

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