HIPHOPメディアミックスプロジェクト『Paradox Live(パラドックスライブ)』(通称:パラライ)初のツーマンライブParadox Live 2MAN SHOW』4公演目『Paradox Live 2MAN SHOW The Cat‘s Whiskers×獄Luck』が11月17日に東京・ニッショーホールで開催された。
本イベントはプロジェクト初のツーマンライブ。会場チケットは即完売。全4日程での開催となり、4公演目で最終公演となる本公演は竹内良太、林勇、花江夏樹、寺島惇太による『The Cat’s Whiskers』(ザ・キャッツウィスカーズ)と古川慎、バトリ勝悟、立花慎之介、小林千晃による『獄Luck』(ごくらっく)の2組が出演した。
以下、公式レポート部分。
今か今かと会場の熱気が高まる中、ライブを間近に控えたThe Cat’s Whiskers(以下、TCW)の影ナレからスタート。リュウと四季の緊張を解きほぐす神林と西門のやり取りに、フロアはほっこりと温かい空気感に包まれます。「TCWの音楽で人と人を繋げる…」と西門の言葉で始まったのは「Get It Back」。ステージに4人が登場するとフロアから大きな歓声が。ジャジーなトラックでTCWの世界へと誘われるまま「No Matter What」へ。「TCWが最高潮!」と歌詞にアレンジを加えた特別仕様にヘッズも声を上げて盛り上がります。西門の声真似から入るTCWのMCタイムに笑いが起きる中、ツーマンライブならではのヘッズとの距離感に感動する竹内、林、花江、寺島。仲睦まじいトークを繰り広げながら、次の曲「Ride Out」でもステージをブルーに染めます。ミラーボールの輝きに照らされた4人から紡ぎ出されるリリックは希望に満ち溢れ、ゆったりとしたメロウなBGMと技巧派ラップの心地よさに包まれます。
余韻に浸る暇もなく、続いては獄Luckのターン。制御が効かない3人の囚人と凶悪な人格を隠し持つ看守のやり取りに歓声が響くような盛り上がりを見せるフロア。「ヌルいパフォーマンスをしやがったら…懲罰だ」と犬飼のセリフで始まった「Trigger」ではバトリと小林、古川と立花が向き合ってリリックをぶつけ合い、次曲の「カタルシス」ではフロアを楽しそうに煽る4人の姿が。「声出せー!」「いくぞー!」と挑発する獄Luckにヘッズも一緒に声を上げ、フロアの盛り上がりが一気に加速します。
危険が漂う監獄発ユニットならではのステージを魅せつつも、MCではヘッズに優しく声をかける古川、バトリ、立花、小林。TCWとの温度差が激しいツーマンライブになりそうだと話しながら、次の曲「Fight For Liberty」へ。その迫力に身体全体でリズムを刻み、大熱狂するフロア。
「Mercy On Me」のイントロが流れると雰囲気が一変し、寺島が1人静かにステージ中央へと歩みを進めます。その周りを囲むように現れリリックを繋ぐ竹内、林、花江。しっとりと聴かせる演出に自然と拍手が沸き起こり、立て続けに披露した新曲の「TIME 4 GAME」では、イントロが流れるとフロアから思わず声が上がります。
それぞれの関係性を投影したかのようなパフォーマンスと演出で客席を惹き込みながら再びMCタイムへ。今回は獄Luckとのツーマンライブということで、袖で獄Luckのパフォーマンスを見ていたTCWは感情が激しく高まっていたとのこと。舞台袖で特殊な声出しをしていたバトリに「動物園か!」と立花がツッコミを入れていたという裏話も披露され、音楽性が真逆な両チームのライブに「感情が忙しいね」と語り合います。
また、Paradox Liveが5周年を迎え、これまでのリリックを見返したと話す竹内が神林、リュウ、四季と1人ずつ成長を熱く語り始める場面も。その姿にメンバーが感動する中、最後は自分で西門の成長を語る竹内に「もっと(僕たちを)信用してください!」とツッコミを入れる3人にフロアからは笑いが沸き起こります。
TCWの絆に胸が熱くなる中、その熱さを上書きするかのように獄Luckが「STRONGER」を披露。ヘッズとのコール&レスポンスで熱狂の渦を巻き起こし、間髪入れずに新曲「Born this way」を初披露すると爆発的な歓声が。最後は中央に集まった4人が向き合い、拳を高く掲げ合う姿でフェードアウト。直後のMCタイムで、最後の振り付けは立花の提案から生まれたことが判明するとフロアからは驚きの声が上がります。「これまでの楽曲より牙が研ぎ澄まされている。かなり深い傷を相手に与える楽曲」と、歌うのが楽しかったと古川が話すと、「僕たちはどんどん尖っていってますからね!」と小林。さらに研ぎ澄まされている獄Luckですが、配信カメラに向かって4人で一緒に手を振ったり、「カッコイイー!」と声援を受けたバトリが満面の笑みを浮かべたりとギャップを感じさせられる一面も。
和気藹々とした雰囲気に包まれながら、ここでTCWが再び登場し、2チームがステージに集結。
「治安の悪さで対抗できるのは林さんしかいない」と寺島の一言で突然始まった林と古川のタイマンに笑い声が飛び交います。改めてツーマンライブについては「とにかくアツい」「しっとりと聴かせる繊細なコントロールがすごい」と互いを賛美し合うTCWと獄Luck。しっかりと色が分かれているツーマンライブの良さを語り合う中、獄Luckのステージを見た寺島はあまりにも違う楽屋の姿とのギャップに「(獄Luckのメンバーは)心の中に“ヤバいもの”を持っているんじゃないかな……」とこぼし、全員に笑いながらツッコまれるシーンも。
チーム間の微笑ましいやり取りにもツーマンライブの醍醐味を感じながら、各チーム最後の曲へと進みます。TCWが「Shooting Arrows」、獄Luckが「S.W.A.G.」を披露するとフロアの熱気がピークに達し、最後は8人全員で「Rap Guerrilla~2MAN SHOW The Cat’s Whiskers×獄Luck ver.~」を熱唱。肩を組んだり、顔を合わせながら歌ったりとツーマンライブしか見られない絡みでフロアを沸かせ、大盛況で幕を閉じました。
全4日程、各公演毎のオリジナル構成でお届けした「Paradox Live 2MAN SHOW」。悪漢奴等×VISTY、TCW×獄Luckの11月公演は現在アーカイブ配信中(チケット販売は11月24日(日)12:00まで)です。また、cozmez×1Nm8、BAE×AMPRULEの10月公演も再販売中ですので、ツーマンライブならではのステージを配信でもぜひお楽しみください。
【SET LIST】 ※昼の部
1. Get It Back / The Cat‘s Whiskers
2. No Matter What / The Cat‘s Whiskers
3. Ride Out / The Cat‘s Whiskers
4. Trigger / 獄Luck
5. カタルシス / 獄Luck
6. Fight For Liberty / 獄Luck
7. Mercy On Me / The Cat‘s Whiskers
8. TIME 4 GAME / The Cat‘s Whiskers
9. STRONGER / 獄Luck
10. Born this way / 獄Luck
11. Shooting Arrows / The Cat’s Whiskers
12. S.W.A.G. / 獄Luck
13. Rap Guerrilla~2MAN SHOW The Cat‘s Whiskers×獄Luck ver.~
※記事内写真は(c)Paradox Live2024