アイドルグループ『WEST.』重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望が5月4日に東京・丸の内ピカデリーで7人で主演している映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます-』(監督:瑠東東一郎/配給:松竹)公開記念舞台あいさつを開催した。
ストーリーは完全オリジナル。通常の業務を超えて表では解決できない問題を秘密裏に処理をする会社員、通称「裏社員」。複合商業施設建設のために、阿川建設では、社長からシャッター商店街を取り壊すミッションを受けて潜入することとなったが、ライバル会社の川端建設「裏社員」たちも商店街に潜入。その狙われた商店街の住人たちも巻き込んで思わぬ事態が巻き起こる……という物語。スパイらしい激しいアクションあり、ドタバタ喜劇あり、ラブストーリーあり、笑いあり、騙しあいあり、人情ありの痛快アクション・コメディ映画。主題歌は『WEST.』の『ウェッサイソウル!』に決定している。
撮影にあたり神山は、「『WEST.』も11周年を迎えて、個々の活動も力をつけてきてますが、撮影のときにうちのチーフマネージャーが言ってたんです。『主演が集まってるすげー』って。それが感慨深なって、僕らは幸せもんやなって思いましたね」と、7人個人でも忙しくなり、全員集結するのが簡単にはいかなくなったからこそのコメントが。
桐山は「こういう(映像)作品って現場に入るときさ、ほかのキャストの方がいるとき手が震えたり緊張するけど今回はそれがなかったよな」と、7人主演だからこそ気軽にできたとしみじみ。藤井はそれに「瑠東さんだったから」と、少年時代からつきあいのある瑠東監督のことを挙げたり、小瀧は「逆にこの7人をまとめるのは難しかったと思いますよ」と、苦労をしのぶことも。
イベント中には事前にSNSで集められた質問に答えるコーナーも開催。そのなかで役作りについて1人1人が答えていくことに。
中間は「室龍太くんをモチーフにしてました。高い感じの声とか。撮影前にも龍太のいままでの映像を見返しました」と、室龍太を意識していたいう。この話は初だしなのだそうで、メンバーから「龍太にお金払わな」との声があがり中間も「顧問料払います」と認め、「龍太お金もらえるらしいで!」と話を膨らませる様子が。
神山は宝田を演じているときに「監督がカットをかけるまでは宝田として生きていようという気持ちで演じていました」。
藤井はチャラ役を演じ、「僕の中のチャラを呼び起こした感じです」と、重要だったのか2度繰り返し、自分の胸をとんとんと叩く。さらに、「(性格的に)軽くて明るくて元気。でも、(中間演じる)ジンを崇拝しているのを大事にしていました」とのことだった。
重岡は「僕が演じる陽一郎は商店街を大事にしている役ですけど、凄くエネルギーがある役。普段生まれ育った場所に商店街はありますけど、陽一郎にとっての商店街はどうしたら商店街に向けたエネルギーが出てくるかを考えてました」。
小瀧は自身が演じたマコトは「陽一郎の存在が大きくて」と切り出すと、「陽一郎がシゲ(重岡のあだ名)っていうのが大きかった。太陽みたいな人で羨ましい、好きだけど自分はそうなれないから嫌というキャラクター。でも、シゲが演じたことで、マコト的にも羨ましいけど、そこまで行けないもどかしさを持っていけていると思った」と、重岡との関係性がキーになった様子を窺わせ、中間もこれには思わず「エモいね」と、漏らすことも。
濵田は「僕が今までやらせてもらった役の中で1番難しかった」といいそれが演じた役の名前が詳敷(くわしきと)いう「名前自体」がいいづらかったからなのだとか。続けて濵田は、実は神山演じる「宝田やりたかったんですよ」と告白。その熱意は「宝田をやりた過ぎて、宝田のセリフを覚えて台本読みにいって」と、自身の役のセリフを覚えずに行ったほどだったという。メンバーから「あれ本気やったん?」と冗談と思われていたそうだが、実は本気だったと聞いた重岡は「そんなやつ聞いたことないわ!」と、ツッコんで盛り上がっていた。
桐山は「僕はプライベートで物静かなので」と普段通りに近いものがあったそうだが、瑠東監督から注文が入り、「難しかったのが物静かなのに、『ツッコミをやってくれ』と言われて。ツッコミって人が好きな人がやるものだと思うので、『どうやってやりましょうか』と監督と話し合っていって」と、監督と役を練っていった思い出を話し、小瀧からは「役者ってるねー」と、声をかけられていた。
映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます-』は公開中!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ