さりげない瞬間にもカメラ目線をくれる安田（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
アイドルグループ『SUPER EIGHT』安田章大が6月25日に都内で『Amazon Music x Audible プレス発表会』に登場した。
音楽ストリーミングサービス『Amazon Music』とオーディオエンターテインメント『Audible』がタッグを組む。これにより6月26日より日本のAmazon Music Unlimited会員が、Audible の充実した高品質なカタログから毎月1冊のオーディオブックを楽しめるようになるとのこと。すでにアメリカ、イギリス、カナダ、フランス、オーストラリア、ニュージーランドでは展開されており、それが日本上陸した形だ。
音楽グループ『新しい学校のリーダーズ』、作家・平野啓一郎氏とともにゲストとなった安田。海外の企業のイベントということもあってか「日本でアイドルをやっております。安田章大と申します。よろしくお願いします」と、丁寧なあいさつから始める。
安田はAudible作品のナレーションを務めていることからゲストとなったが、『新しい学校のリーダーズ』と平野氏が渋谷にあるAmazon Musicの最新スタジオを訪れていたことが明かされると、「羨ましいですね。僕ら行ってないです」と、衝撃を受ける様子が。
その朗読の収録では「スタッフの方から、『大丈夫ですか？』『お疲れではないですか？』と聞かれて」と相当に気遣いしてもらい快適だったと話していた。
新しい学校のリーダーズ
Audibleでの朗読体験を通して、安田は、「作品にレビューがあるんですけど、たくさんの中に1つご紹介したいものがあるんです。それが『安田さんが出演するTVや音楽を見ていましたが、アイドルよりAudibleの方が合っているんじゃないか』というもので」と、一見ネガティブに捉えられかねない意見があったそうだが、安田としてはそんな意見もあるのかと新鮮な驚きがあったそうで、「僕の人生の経験値になりました」と、しみじみ。
音声コンテンツへは、「活字からの情報と耳からの情報は感受性に訴える部分があって、耳からのことで情景が浮かび、匂いを想像したり、人間の耳って敏感で、いろんな感受性を引き出せる1つだと思うんです。僕自身、聴覚は、五感を使っていく中で頼りにしているポイントなんです。心揺さぶられる瞬間だったり、感情が乗ってくる部分があるので。触ってみて初めて分かるもの、耳で追いかけることによって感情を知るというのは、よりか柔らかくタッチできるのかなって思います」と、持論を展開。
さらに、「人が持っている波長や声のぬくもりは、機械を通しても消えないものだと思っていて、人と人とがつながっているのかそれが安心できる、心が落ち着いて睡眠に入れるというのもありますし、僕が大事にしているのは、人の心に届く言葉、いうなれば肉声が音声コンテンツでは大事ではないかなと思っています」と続けた。
目を使わないということによって、「最近スマートフォンだったり、デジタル化されているところがあって、目がつかれてしまうということもありますけど、耳で受け入れることができることはストレス低減につながるのでは」と、感じていることを話していた。
朗読劇を担当してみて「全体を把握して全キャラクターがどう人生を過ごしてきたか、一本ラインを作って、それを身体に落とし込むというのを今回読ませて頂き、好奇心の湧く楽しさでしたね」と、身体も使う俳優業とはまた違った新鮮な気持ちになったようだった。
ほかにも『新しい学校のリーダーズ』で読書をよくするというRINが読み聞かせが好きだったと語りつつ「安田さんとかが、ささやいてくれるとかなったらもっと聴きますね」と話しており、これに安田は「ささやきますね（笑）」と、軽やかに返していた。
締めくくりに音声コンテンツの未来として、「人と人の心をつなぐという意味で、国をつなぐってことに役立ってくるのではないかと思うんです。人は心と心でつながるものですから。そこに肉声が架け橋になるのではないかと思っていて。人はすぐに嘘をつけてしまう生き物であるのと同時に、声というもの自体は本音を伝えてしまう道具でもあると思うんです。このコンテンツ内で本音がどんどん伝わっていき、相手の心を揺さぶるようなコンテンツになっていったら良いのかな。それが広がっていく、それがオーディオコンテンツの流れなのかなって思っています」と、気持ちを伝えていた。
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
