パルコ・プロデュース 2025『シャイニングな女たち』(作・演出:蓬莱竜太)開幕前会見が12月7日に東京・渋谷のPARCO劇場で開かれ俳優・吉高由里子、さとうほなみ、桜井日奈子、山口紗弥加が作品への思いや意気込みを語った。
社会人として働き疲れ切っていた金田海(吉高)がたまたま他人の告別式に足を踏み入れることに。その後、他人の告別式に自ら紛れ込むようになった海はビュッフェを食べて帰るという行為を繰り返していた。ある日、入り込んだ告別式の会場で大学時代の女子フットサル部の仲間たちと顔をあわせることに。そこには親友の山形圭子(さとう)川越瑞希(山口)らがいたうえ、遺影には同じピッチに立っていた後輩・白澤喜美(桜井)の姿が。なぜ海は告別式に呼ばれなかったのか、大学時代と社会人時代を交えながら、彼女たちの葛藤などが浮き彫りになっていく。
会見前には報道陣に向けて冒頭からフォトコールが行われ数シーンを公開。海と圭子の関係性や、女子フットサル部結成の逸話などが展開することとなった。
11月初旬からけいこしてきたという本作。フォトコールでも、お互いヒリつくような感情のやりとりを繰り広げ、吉高も、「明るい話ではないですけど、そこが私の役の核になっている部分があって、最後は見ていて苦しくなると思います」といえば、山口が「毎回泣いてしまうんです」という。さとうも、「苦しいところ多いです」と口をそろえる。
そんな作品ながら、けいこ現場は真逆なのだそう。吉高は演出の蓬莱氏の話題になった際に「作品はすごく癒やされるものではないくちゃんと傷つく作品だと思います。みんなが蓬莱さんを信頼しているからこそ温かい現場なんだろうなって。笑顔の絶えない、あったかい現場で送り出すものはすごくヒリヒリしたものだから、不思議だなと毎度思っています」と話しており、記念撮影でも4人で腕を組んでお互いの手をあわせてハートを作り出すなど和気あいあい。
一方の桜井は「やる気は満々です!」と元気いっぱいな様子を見せると吉高は「だろうね」と思わず口にするほど、桜井がやる気があふれている様子が。さらに、桜井は3人と一緒にいるのが楽しいのか会見中しきりに小刻みにステップを踏むような様子を見せており「素敵な先輩たちばかりなので技を盗みたいと思います」と意気込むと、吉高は「盗まれちゃう~」と、楽しげにやりとりを繰り広げていた。
また桜井は今年を振り返った際に、「今年は頂いた役柄が今までと全然違っていて」といい、「今回亡くなっている設定ですけど、5連チャンくらい亡くなる役で」と明かす。吉高がこれに「不死身じゃん!」といいこれに4人で笑い合う様子も。桜井としては「縁起が悪いかなと思ってます(笑)。でも、これまで健康的女子が多かったから、この調子でいままでやったことのない役に出会えたらと思います」とのことだった。
「女子7人、男子1人の8人で力いっぱい精いっぱいやっています。誰かが転びそうになったら、助けてくれるチームワークもあります。フットサルもやっていますので、欠けることなく走りきれたらいいなと思いながらやっています」と、コメントを寄せていた。
●東京公演
2025年12月7日(日)~28日(日)PARCO劇場
●大阪公演
2026年1月9日(金)~13日(火)森ノ宮ピロティホール
●福岡公演
2026年1月16日(金)~18日(日)福岡市民ホール中ホール
●長野公演
2026年1月24日(土)~25日(日)サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホール
●愛知公演
2026年1月29日(木)~30日(金)Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ






