バンド『King Gnu』のヴォーカルで俳優・井口理が12月7日に東京・THEATER MILANO-Zaで主演舞台『キャッシュ・オン・デリバリー』(演出:小貫流星)開幕記念会見を矢本悠馬、山崎紘菜、高木渉、入野自由、妃海風、まりあ、脇知弘、明星真由美、小松和重とともに開いた。
ロンドン郊外のエリック・スワン(井口)の自宅が舞台。社会保障手当を不正受給し生計を立てるエリックのもとに、社会保険省の調査員・ジェンキンズがやってくる。この難局を乗り切ろうと、間借り人のノーマン・バセット(矢本)を言いくるめて嘘に加担させるのだが、次から次へと訪問してくる人まで巻き込んで、大騒動へと発展していく……。
12月5日より幕を開け、井口は「内容自体がスピーディーだし複雑な内容なので初日どうなるかなと思ったんです。けど、みなさんのその集中力というか、反応のおかげで、しっかり、成功させることができたかなと思ってます」と、手応があったそうだ。
そんな初日までのけいこ期間へは、「けいこ場では、みんな慣れてきてあんまり笑いが起きなかったりとかしてたので、正直不安だったんです。セリフというか、台本を守ってやったら、お客さんもついてきてくれるのかなっていうのが、まあまああって」と不安もあったという。
そんな不安から台本読み合わせの段階ですでにセリフを台本を見ないで言えたという井口。これは「普通に怖くて。早く覚えようと思いました」といい、その準備に3ヶ月かかったことも話していた。
自身としてはけいこ期間、「僕は毎晩悪夢を見てました」と笑う井口。その悪夢の内容としては「台本が全く違うものだったりとか。違う人と演じてたり。矢本くんに、普段言われないのに怒られたりとか。失敗する夢みたいなの見ましたね」とさまざまだったという。なお真横にいた矢本としては「“普段言われてないですけど”ってあくまで悪夢の話ですからね」と、きっちりと言って笑いを誘った。
その矢本との関係性として井口は、「友達っていうよりは、兄貴感がある」と頼りがいがあるそう。2人で焼き鳥を食べに行き作品の話などもしたそうだが、矢本は井口の印象が最初のころと変わっていないといい、「(けいこ期間中盤で)『タメ口やめません?』って言ってきて、俺はやめたんですけど、続けられてるなーって」と井口には変化がなかたっという。その話が井口に振られると「礼節を保ちつつね」と言いつつ、記者がさらにツッコむと「まだちょっと見計らってる段階なんで。ちょっとずつ外しながらで」とのことだった。
会見前まで4公演やってみて「まだまだこれから、詰めていける場所はあるだろうなと思いつつも、お客さんの反応は上々だなと思いますんで、ここからもっともっと仕上げていけたらいいなと思ってます」と、意気込むとともに「カンパニーのみなさん、ほんと素晴らしい役者さんたちばかりなので、きっと素晴らしいものを、お見せすることができるんじゃないかなと思ってます。なので、心して、笑いに来てくれると嬉しいです」と、メッセージを寄せていた。
舞台『キャッシュ・オン・デリバリー』東京公演は2025年12月5日から12月21日までにTHEATER MILANO-Zaにて、大阪公演は2026年1月8日から1月12日までにクールジャパンパーク大阪 WWホールにて上演予定!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ












