「なとり 3rd ONE-MAN LIVE『深海』」2DAYS日本武道館満員で開催!とてつもない爆発力

「なとり 3rd ONE-MAN LIVE『深海』」2DAYS日本武道館満員で開催!とてつもない爆発力1

 音楽クリエイター・なとりが2月18日と2月19日に東京・日本武道館で「なとり 3rd ONE-MAN LIVE『深海』」を開催した。初の武道館を連日超満員で完遂した。

 以下、公式レポート部分。

 1月21日にリリースされた約2年ぶりの最新アルバムと同名だ。その世界観を体現したステージは、オーディエンス全員を彼自身のクリエイティビティの深部へと誘うようなものだった。そして、そのパフォーマンスにはとてつもない爆発力が宿っていた。

 会場に足を踏み入れると、海底を思わせる映像がビジョンに映し出され、水中のようなSEが響く。開演時間を迎え、イントロダクションの「うみのそこでまってる」が鳴り終わると、紗幕が上がり、なとりが姿を現した。オープニングナンバーは「セレナーデ」。白い衣装に身を包み、ステージ上に設けられた高台に立ったなとりが迫真の歌声を響かせる。「武道館!」と告げて披露した「ヘルプミーテイクミー」では強靭なバンドサウンドがフロアを揺らし、満員の会場に興奮をもたらす。「EAT」ではダンサーが登場し、特効の炎が上がる。冒頭からハイテンションな展開だ。

 この日のライブは、なとりの幅広い音楽性と歌声の魅力を余すところなく感じさせるセットだった。けだるくセクシーな歌声を響かせる「FLASH BACK」に続いて、グルーヴィーな「フライデー・ナイト」では「歌おうぜ、武道館」となとりが呼びかけ、オーディエンスのシンガロングで一体感が生まれる。「プロポーズ」や「恋する季節」は、やさしいメロディが映える温かみのあるポップソングだ。「帰りの会」ではなとりがアコースティック・ギターをかき鳴らしながら歌い、ミラーボールがきらきらとした光を照らす。

 「ターミナル」から「聖者たち」では会場をダークな空気に包み、続く「DRESSING ROOM」で雰囲気は一転。「細胞単位で踊りましょう」と告げ、四つ打ちのビートに乗せ力強い歌声を響かせる。終盤はノンストップでどんどん熱量を上げていく展開だ。「非常口 逃げてみた」ではカオティックな盛り上がりを生み出し、「Overdose」では華やかな祝祭のムードに包まれる。なとりは「全力でかかってこい!」とフロアを繰り返し煽る。「SPEED」では疾走感あふれるステージにレーザーが乱舞する。

 MCでは、かつて憧れの先輩アーティストの武道館ライブを観て音楽を志したエピソードを明かし、「俺の背中を刺したいと思うヤツがいたら、いつか武道館に立ってください」とオーディエンスに呼びかけた。

 さらに「にわかには信じたいものです」から「君と電波塔の交信」と続け、カオティックな熱狂でフロアを包むと、オーディエンス全員がタオルを振り回した「IN_MY_HEAD」、爆音のなかで畳み掛けるように叫んだ「絶対零度」と、リミッターを超えるような興奮が会場を支配した。

 「このライブが終われば『深海』が完成する、海の底から這い上がった自分をやっと見せられるなと思ってます」――MCでそう語ったなとり。続けて披露した「糸電話」は、ストリングスを従え、先ほどの凶暴で野性的なパフォーマンスとは打って変わった華やかな祝福のムードで会場を包んだ。

 そして「気付けば自分の深層心理を表す曲になった」という「バースデイ・ソング」を轟音の中で力強く叫ぶように歌い上げ、クライマックスの瞬間を作り上げた。最後は支えてくれた友人や家族への感謝を語り、自身が初めて作った曲「金木犀」でライブを締めくくった。

 アーティストとして目覚ましい成長を遂げているなとり。その無限の可能性を感じさせる、圧巻のライブだった。 (テキスト:柴那典)

 ■なとり本人コメント
 「深海」というアルバムを作る過程を経て、たくさんのものを失いながら、それでもこの先に何があるのかを探すために進むことを選びました。今は誰よりも小さくて、誰よりも大きな何かを手に入れた感覚があります。あらゆる清濁を併せ呑んで、僕らの行進を続けましょう。

 ライブ写真クレジット:タマイシンゴ

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