俳優・綾瀬はるか、お笑いコンビ『千鳥』大悟が5月11日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズでW主演映画『箱の中の羊』(監督:是枝裕和/配給:東宝 ギャガ)完成披露試写会に俳優・桒木里夢、寛一郎、柊木陽太、野呂佳代、是枝裕和監督とともに登壇した。
近未来を描いた作品で、息子を亡くした夫婦はヒューマノイドを迎え入れ、再び家族としての時間が動き出す。建築家の甲本音々(綾瀬)と工務店の二代目社長・甲本健介(大悟)の夫婦が息子・甲本翔を亡くしてしまう。その姿をしたヒューマノイドを迎え入れ、再び家族としての時間が動き出す未来を描く。
「2年前に中国で死者を生成AIを使って蘇らせるという記事を見て」着想を得てその想像を広げたという是枝監督。普段はお笑いのタレントとして活動する大悟と俳優の綾瀬が共演と異色のとりあわせのように見えるが、2人にお互いの相手役のことを伝えられた際の印象を質問すると、綾瀬は「えっ、大悟さんですか?と思ったんですけど、すぐに面白そうだと思いました」と切り替わったそうで「私が広島出身で、大悟さんはほぼ広島で、聞き覚えがある方言が自由でしたよね」と、親しみやすかったそうだ。
大悟は「是枝監督に『大丈夫ですか?』って聞いたんですよ。綾瀬はるかの旦那役が大悟ででいいんですかと。そうしたら是枝監督は『違和感ないですよ』と言って頂いたんですけど、きょう取材を受けたときに是枝監督は『違和感が良いんですよ』と言ってて」と、始まりと終わりでは正反対のことを言われ戸惑ったと話し、会場を笑いに包んだ。
寛一郎は撮影へ「楽しかったですけど怖かったですよ」と告白。なぜそう思ったのかへ是枝監督から「好きにやってください」と言われたことが大きかったといい「レールがある方がいいですよ」と、自由演技を求められたことが逆にプレッシャーになったという。そんな寛一郎だったが大悟演じる健介の部下ということで、舞台あいさつでも大悟とわちゃわちゃと上司と部下のようなやりとりを繰り広げ和ませた。
話題が綾瀬と是枝監督に向き『海街diary』以降11年ぶりのタッグとなったが、綾瀬へ11年ぶりの是枝監督の印象を質問。「今回さらに、すごい領域に行かれていて………すごい……なんなんですんかね?」とふわっとした回答に大悟も思わず「それを聞いとんねん!(笑)」と突っ込んで場内は爆笑にあふれる。司会が「空気感とか」とフォローすると綾瀬も我が意を得たりといった様子で「空気ですね。それと監督の目の奥にある自信!」と、再びどこかふわっとした答えを出し場内をさらに和ませる。
そんな天然なコメントを連発していた綾瀬だが手元を使われたシーンがあるという。それが絵を描くシーンだそうで、そのシーンはもともと手だけ映すキャストを呼ぼうかという検討もされたそうだが、是枝監督によるとそのシーンに差し掛かった際に「綾瀬さんから『私美術得意だと思いますよ』と言って、実際にやってもらったら本当にうまくて、御本人にやってもらいました」という。これに綾瀬は「絵を描くのが好きで、模写も得意なんです。模型を作るのも得意でした」と手先の器用さを窺わせていた。
また、本作は第79回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】への正式出品が決定。是枝監督、綾瀬、大悟、桒木が現地に向かうそうだが、レッドカーペットを歩く際に大悟は「クルマから出るときに、降りたら綾瀬さんに手を貸せれば大悟は冷静だと思ってもらえれば」と予告。その練習とばかりイベント終わりで階段を下る際に、綾瀬の方にクルリと向き手を貸そうとする仕草を見せて最後の最後まで笑いを誘っていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ







