アイドルグループ『SUPER EIGHT』丸山隆平が6月7日に東京・kino cinema 新宿で映画『名無し』(監督・共同脚本:城定秀夫/配給:キノフィルムズ)大ヒット御礼舞台あいさつを俳優・佐藤二朗とともに開催した。
佐藤が映画にすべく執筆するも過激なテーマと特殊な世界観ゆえに、お蔵入り寸前となっていたオリジナル脚本が編集者の目に留まり、永田諒の作画によって漫画化した『名無し』が原作。数奇な運命を背負い“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描破するこのサイコバイオレンス作品。5月22日に公開され、公開以降2週間を経た現在も全国各地で満席回が出るなど話題となっている。
撮影中のエピソードが次々語られていく。丸山は「女の子を抱きかかえるシーンがあるんです。そこでキリンに餌をやるってシーンで何テイクかかかったんですけど、キリンが女の子のほおをペロンと舐めちゃって」というハプニングがあったそう。そこでその女の子は泣き出してしまったそうだが、ちゃんとそのシーンは撮りきったそうで「頑張りました、彼女。あれはもう名演技ですよ」と、ほほ笑ましいことが起こっていたのだとか。
続けて作品のテーマの1つである「人とつながりたい」にかけて、最近人とのつながりを感じたエピソードを質問。
これに佐藤は、「今まで自分の描いてきた物語は大なり小なり負を抱えた人間が最後に、わずかでもいいから光を見るという話が多かったと思うんです。けど、今回はとにかく徹底的な絶望を描きたくて。そんなメンタルが壊れるような役は自分で引き受けるしかないのかなって思って自分でやったんですけど。そのときに僕が思い至ったことがあって、僕は大して生きてきてないんで、経験も豊富じゃないんで、本当の絶望って知らないですけど『人とつながれているうちは、まだ明日も生きてみよう』って思える気がして。全くそれができなくなった、あるいは、自分でそう思い込んだ、もうつながることを諦めた人間がっていうので書き始めたので、本当にその人とつながるっていうことはなんかものすごいことだと思うんですよね」。
そんな真摯な思いを披露したかと思えば、佐藤は「割と毎日、妻にハグを断られております。つながれてない。『はいはい』って感じで“好きー”ってやると『ああ精気が吸い取られる』って」と、夫婦のほっこりエピソードを披露する振り幅の広さを見せる。
一方の丸山は、「月並みですけどやっぱり一番人生で長く一緒にいる『EIGHT』メンバーですね」と、挙げる。佐藤はこれに「絶対ネットニュースのタイトルだよ!」と呆れ気味だったが丸山が「そら、だって仕方ないですよ」と返すと、佐藤は「君は本当に愛があるもんな、グループにな」と、認める。
そこから丸山がメンバーのことを話だし、「昨日も一緒に仕事してたんですけど、もう、裏でずっと笑ってますからね。しんちゃん(村上信五)もそうだし、横(山裕)さんもそう。横さんなんか最近カメラにはまってるみたいで、ほんまにプロの人が使うような仕様のやつで、もうずっとメンバー撮ってるんすよ。どんだけメンバー好きやねんって(笑)。安(安田章大)は安で昨日晴れやったから青いサングラスして外でずっとギターを弾いてて。大倉(忠義)は……何してたっけな、あいつ(笑)。なんやろ、俺が言うことでずっと笑ってました」と、昨日のメンバーの様子を事細かに報告。さらには丸山は「昨日は全員で『どっか飯食いに行こう』みたいな話をして。で、日にちをすり合わせて」と言い出すと佐藤も「そこスケジュール合ったら行くよ」と、ノリノリで丸山が「メンバーにどういう関係性?って思われるかも……いや共演してるの知ってるか」と、楽しげだった。
そんな関係性だけに「結局取材とかで、『それ何の話とかされて笑ってるんですか?』って聞かれるじゃないですか。なーーーんも内容のない話なんでほんまにもう、なんか小学校の集まりみたいな。別にわざわざ深い話もしないし」と、深堀りして何かが生まれるというわけでもないことに苦笑いだった。
最後に、丸山から「記憶に焼き付けて何かを感じ取っていただければ。感じなくても、もしかしたらいいかもしれないです。みなさんの心の目で自由に観て頂ければ」と呼びかけ佐藤からは、「明るく2人でイベントをやっておりましたけど作品の中にはその明るさは全くないです。あっという間に終わる作品だと思います……けどそれは人によって違うか。でも僕は昨日見た感じ、もう、本当ジェットコースターみたいな82分でした。お一人お一人の“賛”でも“否”でも“考察”でも、広めてくださることが、何年か後、もしかして名もなきオリジナル作品がこうやって生まれるかもしれません。遠慮なく。ご覧になったら広めてください。よろしくお願いします」と、メッセージを寄せていた。
映画『名無し』は公開中!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ




