「『ゆるキャン△』スペシャルイベント STAY△TENT」テーマの“離れていても楽しめる”を感じさせる仕掛け満載！あいさつから「“ちくわー！”」に笑いが起こる一幕も

　「『ゆるキャン△』スペシャルイベント STAY△TENT」昼の部が11日、東京・有楽町よみうりホールで開催され、各務原なでしこ役・花守ゆみり、志摩リン役・東山奈央、大垣千明役・原紗友里、犬山あおい役・豊崎愛生、斉藤恵那役・高橋李依、土岐綾乃役・黒沢ともよ、TVアニメテーマ曲を歌う、歌手・亜咲花と佐々木恵梨が登場した。

　TVアニメーション『ゆるキャン△』シリーズは、漫画家・あfろ氏が、現在ではマンガアプリ『COMIC FUZ』（芳文社）にて連載している作品をアニメーション化したもの。キャンプを通して、“美味しいごはん、綺麗な景色、素敵な場所、そんな何気ない日常と非日常の積み重ね”を描き、ファンの心を掴んでいる。2018年1月よりTVアニメ第1期、20年1月よりショートアニメ『へやキャン△』、21年1月からはシリーズ『ゆるキャン△ SEASON２』が放送。そして22年には、映画『ゆるキャン△』の全国ロードショーが決定している。

　舞台は『ゆるキャン△』にちなみ、テントやキャンプチェアを装飾。背後のスクリーンには架空のリモートキャンプアプリ『STAY△TENT』の操作画面を投影するものとなり、「思い出」「キャンプ計画」「ショッピング」「音楽」「読書」「お知らせ」といったボタンが並び、会場の参加者も、オンライン参加者も臨場感たっぷりといった仕掛けが。その状況を生かし、メインキャストが1人1人あいさつしていく中、「会場の“ちくわー！”、配信の“ちくわー！”」と、劇中の恵那の愛犬・ちくわの名前を呼ぶユニークなあいさつも入り、笑いが起こる一幕も。

　そして、「一緒に思い出を振り返れたら、離れていても楽しい時間を共有できそう！」と「思い出」を選択。TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON２』のエピソードより、『鴨だしなめこそば』『うなうなパイ』『キンメバーガー』『コーヒー牛乳』『バースデーケー』の文字が画面に表示されると、「食べ物ばっかり！」と、キャスト陣が総ツッコミ！各食べ物が登場するシーンを見返しながら、それぞれに思い出を語りました。

　なかでも、第12話に登場したバースデーケーキにまつわるトークでは、「そういえば、昨日（4月10日）が誕生日だったよね」という一言から全員で黒沢のお誕生日を歌でお祝いするシーンもあり、観客も手拍子で祝福するものとなった。

　続いては、本イベントに出演する6人（花守、東山、原、豊崎、高橋、黒沢）でキャンプや旅に行くなら、どこで何をしたいかを考える「キャンプ計画」に。各々が自由に想像を膨らませ、「キャンプカーを借りたい」「リアル“伊豆キャン”」といった回答が続々。しかし、最終的には“砂漠に行く”という、壮大な回答も。思わぬ結果に会場は笑いが沸き起こる結果となっていた。

　その後に「ショッピング」のテーマとなり、先日発表されたコンシューマゲーム『ゆるキャン△ Have a nice day!』が、Nintendo SwitchとPlayStation（R）4の2つのハードで同時に発売されることを初解禁。限定版の特典として、「チョロQ　志摩リン＆スクーター」と「ゲームオリジナルサウンドトラック」が用意されていることも発表され、ライブ配信のコメントでは「チョロQ！欲しい！」という驚きの声も。このほかにも、イベントロゴをあしらったアパレルアイテムの他、ふわふわのやわらかい「ちくわおやすみぬいぐるみ」、原作・あfろ氏描き下ろしアイテムなどが揃った本イベントオリジナルグッズや、フリューが運営するホビーECサイト『F:NEX（フェネクス）』にて限定販売する特殊印刷技術「プリモアート」を使用した額装複製原画、原作コミックス最新巻情報などを紹介していた。

　さらに、TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON２』のオープニングテーマ『Seize The Day』を亜咲花がパワフルに歌唱。続いては、エンディングテーマを歌う佐々木恵梨も登壇し、2人一緒に挿入歌にもなった『この場所で。』を披露すると、2人のハーモニーに会場は一気に感動的な雰囲気に。そして最後は佐々木さんがエンディングテーマ『はるのとなり』を歌い上げ、“配信ライブ”風演出でお届けした『音楽』コーナーを終えた。

　そして、『読書』コーナーへ。原作のエピソードをその場で生朗読するという豪華な内容となり、ここでしか見ることのできないレアな内容に、朗読が終わると同時に客席からは大きな拍手が沸き起こっていた。

　さらに、『お知らせ』コーナーでは、先日発表となった映画『ゆるキャン△』の話題へ。公開された京極義昭監督が描いたイメージボードを見ながら、メインキャスト達は「4月1日（エイプリルフール）に発表されたので、本当で良かった」「松ぼっくりのショートムービーも期待しています（笑）」など、2022年の全国公開へ期待を寄せていた。

　最後は「こういう状況だけど、いつだって心は一つです」「今日配信で見ている方もいると思うので、ハッシュタグ“#ゆるキャン”などでも盛り上がってくれたらいいな」「なかなか集まれない状況だったので、今日この場やオンラインで見てくれている方と一緒に語れる機会があってよかった」など、感想を伝えテーマとなった“離れていても楽しめる”も存分に感じられるイベントは幕を閉じた。

　※記事内写真は（C）あfろ・芳文社／野外活動委員会