井上芳雄「ナイツ・テイル」再演へ「幸せなクリエイティブなものを出していければ」!上白石萌音3年前からの「あらたな気付き」

井上芳雄「ナイツ・テイル」再演へ「幸せなクリエイティブなものを出していければ」!上白石萌音3年前からの「あらたな気付き」2

 ミュージカル『ナイツ・テイル ―騎士物語―』製作発表会が16日、都内で開かれ人気デュオ『KinKi Kids』堂本光一、俳優・井上芳雄、音月桂、上白石萌音、脚本・演出を担当するジョン・ケアード氏、日本語訳・訳詞を担当した今井麻緒子氏、東宝㈱常務執行役員演劇担当の池田篤郎氏が登壇した。

 ケアード氏の脚本・演出により、2018年7・8月に帝国劇場で世界初初演。昨年夏に新型コロナ対策を徹底しオーケストラ・キャストともに大人数から成るコンサート・バージョンを無事に成功させたミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』が再演!再び堂本、井上によるコンビが蘇ることとなる。本日の登壇者以外でも岸祐二、大澄賢也、島田歌穂が出演することも発表となった。

 会見では堂本が池田氏のあいさつが長かったことをイジって笑いを誘っていたが、続く堂本も思いの丈を多く口にしたこともあり、井上は「光一くんもそういいながら長く喋っていたので(笑)」とイジって堂本を笑わせる信頼関係を窺わせながら、「壮大なオーケストラによるハリウッド大作に出るのかなと言うなかで出させてもらって、3年前もこうした形で制作発表をさせて頂いたことを思い出しました。3年経ってこうしてジョンと光一くんと仲間たちとやれることを嬉しく思います」と、心情とともに、「けいこ場ではだからこそ穏やかにというか、幸せなクリエイティブなものを出していければと思います。100公演近くありますが無事に終えられたらと思います」と、意気込んだ。

 上白石は、黒のドレス姿で登場となり、「3年前の初演の製作発表のときは出席がかなわなくて、等身大パネルでイジってもらったので、本日は生身で出演させて頂けて嬉しく思っています」と話しつつ、「3年前から状況はガラッと変わってしまって、おけいご場では、みんながマスクをしながら歌ったり踊ったりしていて、こんなにハードだったかな?と思いながら日々頑張っています。けいこ場の温かい雰囲気とかジョンの本当に愛のある演出はまったく変わってなくて、むしろ温かさが増しているような感じがして、あのころにタイムスリップしたような感じで日々過ごしております」と、カンパニーの温かさを。

 さらに、上白石は「偉大な先輩方に食らいついていけるように、精進して、この時期に舞台をさせて頂くからには、いいものをお届けできるように自分の役を全うしたいと思います」と、前を向いていた。

 3年前の公演へ井上は「3年前は必死だったんです」と振り返りつつ、「僕と光一くんの役はお互い愛し合いながら、憎みあっているという役で、初演のときは初めて一緒に舞台に立たせてもらって、すべてが発見というか……。光一くんはこんなふうに演じるんだ」と意識していたそう。そしてけいこに入って「3年経ってあらためて演じることになると、演じるキャラクターがこんなに違う人物だったんだと感じて。もともと違う設定ですけど、より違いや選んでいく人生、悩んでいくことの違いがはっきりしましたし、僕の役のこの部分は光一くんが似てるなとか、逆もしかりで。それがわかったうえで、この役を演じさせてもらうというのが面白いなって」と、あらためて感じていることがあるそうだ。

 上白石は「この作品の音楽が大好きで、おけいこ場で台詞をしゃべっているときのアンダースコアで、なんてきれいなんだろうと思うことが多くて。いろんなジャンルの曲があって綺麗に1つにキュッとまとまっている感じがして、日々やってます。光一さんがおっしゃっていましたが落ち着いて台本を読むと、3年前に気づけなかった伏線が感じられたり、ここはジョークで言っていたのかなと思ったり、あらたな気付きがあるので、より深みまで見えるジョンの演出についていって、成長したキャラクターを見せられたらと思っています」と、より深く作品のことを感じられるそうだ。

 また、新型コロナウイルス禍のなかで上演するということへの思いとして、井上は、「厳しい状況に泣き言を言っても仕方ないので、それぞれ気をつけながらしていくしかないんですけど、日本のエンターテインメント界は歩みを止めずに1年間以上やらせてもらっています。それは僕たちの努力もあると思いますが、劇場にかんしては来てくださるお客さまのご協力なくては成立しなかったと思います。みなさん1人1人が気をつけて協力してくださった、なんとか劇場文化、演劇文化を守ろうとしてくださった結果なので、感謝の気持ちでいっぱいです。それでも来られないという方もたくさんいらっしゃると思いますし、今回もそうですけど、僕たちにできることはとにかくやり続ける。もちろん来て頂けない方がいらっしゃるのも当然ですが、観て頂けるのが1番いいですが、そうじゃなくても僕らはやっているよと発信し続けたいと思います。とにかくみんなで苦しい時を乗り越えて、新しい状況になったときにあらためてまた再会できるように、地に足をつけながらやりたいなと。それぞれの場所でエールを贈り合いたいと思います」と、気持ちを語っていた。

 ミュージカル『ナイツ・テイル ―騎士物語』大阪公演は9月7日から同30日まで大阪・梅田芸術劇場にて、東京公演は10月6日から11月7日までに東京・帝国劇場にて、福岡公演は11月13日から同29日まで福岡・博多座にて上演予定!

 ※会見別記事
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 ・上白石萌音「ナイツ・テイル」ムードメーカーぶりエピソード続々で「脱力系2人の騎士」に堂本光一&井上芳雄「すごい弱そう(笑)」【囲み会見記事】

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