俳優・加藤梨里香（24）、水嶋凜（22）、大野拓朗（33）、佐藤アツヒロ（49）、アンミカ（50）が5日、東京・日本青年館でミュージカル『シンデレラストーリー』（演出：ウォーリー木下）取材会を開催した。
「シンデレラ」を子供から大人まで楽しめるようにと鴻上尚史が書き下ろした作品。大筋は変わらないが魔法が解けたのになぜガラスの靴はそのままだったや、家事ばかりしていたシンデレラが華麗なダンスを踊れた理由などにも回答していることが特徴。シンデレラ役は加藤と水嶋のWキャストで主演となっている。
明日初日を迎えることに、加藤は「緊張とかはあります。でも、現実を忘れられるくらい本当に華やかで、素敵な世界観なので早くみなさんにお届けしたいという気持ちあります！」と、笑顔を浮かべれば、水嶋は、「いろんなことが重なりすぎて、よく分からない感情もありますけど、梨里香さんが演じているのを見て、全部が組み合わさったらこんなに華やかになるんだと気づいて、早く観たいと思いました」と、期待感にあふれているという。
Wキャストだがお互いに意識はしているようで加藤は、「お互いに影響をもらいあっていて、全然違うシンデレラになっていて」と参照にしている様子や、水嶋は、「（加藤という）お手本がいてくれるから、やれるというか。本当にいてくれてよかったと思います」と、励まされるような気持ちなのだそうだ。
一方、佐藤は義母・ベラドンナと女性の役どころとあり、4人から「ママ！綺麗！！」との声が飛び「ありがとう（笑）」とシナを作って反応し沸かせていたが、「舞台では騒いでいますし、いろんな物語があるなかで、その状況に前向きに歩いて行く姿が描かれています」と、笑顔で話す。さらに女性を演じるということで、「オファーが来たときは驚きました。ですが、演劇をやってきてこんなに幸せなことはないです」と、演じ甲斐を感じているよう。
大野は作品のけいこを通して「あっ、シンデレラ可哀そうと泣きそうになるところがあって」というと、佐藤が一歩前に出て「私がいじめるんですが」と、お茶目さを見せて笑いを誘うこともあったり、アンミカが「ベラドンナ一家が本当に悪いんです」というと、佐藤はニヤリとすることも。
また、作詞を担当している俳優で歌手・斉藤由貴の娘である水嶋へ、母親の詞に感じることを尋ねると、「アンミカさんの歌唱楽曲で『♪自分を信じなさい どんな無力なときも』という部分を歌っているときに、後ろに母が見えるような気がして、重みを感じるようになってきました」と、感じることもあるのだとか。するとアンミカが水嶋と斉藤が似ている部分を語りだし「お客さんの席から見たときに伏し目がちになったときとか、声を聴くと、（斉藤の楽曲）『初恋』という感じで出てきます」と、面影を。
ちなみに、斉藤からは何かアドバイスがあった？との質問に水嶋は「『あなた歯が出ちゃうから歯グキを隠しなさい』とか、細かい顔的なアドバイスがあります」と、内情を話していた。
ミュージカル『シンデレラストーリー』東京公演は6日から19日まで日本青年館ホールにて、愛知公演は9月24、25日に東海市芸術劇場 大ホールにて、福岡公演は10月1、2日にキャナルシティ劇場にて、大阪公演は10月7日から同10日まで梅田芸術劇場メインホールにて上演予定！
