10月放送のテレビアニメ『ガールズ＆パンツァー』第1話先行上映会が23日、東京・江東区のユナイテッド・シネマ豊洲で開かれ、主人公の西住みほ役・渕上舞、武部沙織役・茅野愛衣、五十鈴華役・尾崎真実、秋山優花里役・中上育実、冷泉麻子役・井口裕香、サプライズゲストで歌手・ChouCho（ちょうちょ）が登場した。
テレビアニメ『おおきく振りかぶって』、『侵略!?イカ娘』、『じょしらく』などで知られる水島努監督の完全オリジナル作品。戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と同じく大和撫子のたしなみとされている世界で舞台は現代風。「戦車道」の家元ながら、戦車道から逃げる形で、県立大洗女子学園にみほが転校してきたことから始まる。同校には「戦車道」はなく安心していたみほだったが、転校そうそう生徒会長に呼び出され、今年から復活する「戦車道」を必修選択科目で選択するよう強要される。その集まった個性派ぞろいのメンバーが巻き起こすハートフル・タンク・ストーリーだ。
第1話終了後、主人公らが搭乗するⅣ号戦車D型と5人のキャラクターの描かれた巨大な等身大横断幕をバックに、戦車にも描かれている『あんこう』入りのパンツァージャケットを着て5人が登場。
それぞれ自己紹介した後、これが自身の声優として初めてのトークイベント出演という尾崎から、「みなさんと顔合わせしてから結構時間が立っていたので、やっとでき上がったなという感慨深い感じです」と、感無量な様子。実際、「第1話のアフレコは半年くらい前でした」と、井口もうなずく。
見どころといえば、やはり戦車。尾崎とともに初めてのトークイベント出演という中上は、第1話でも描かれる戦車からの視点のシーンに、「戦車に乗ってる感覚が楽しめるんです。凄い臨場感だなという感じ。酔いますね」と、クオリティーの高さを実証。茅野も1話を観て、「お尻が痛いぐらいの硬いところに座って揺れながら見ると一緒に戦車に乗ってる気分が味わえるかもしれません」と、笑みを見せる。MCからは、「戦車の音は実際に録りに行ってます」と明かされるなどスタッフの気合の入れようもうかがわせることに。
一方の渕上は、第1話を「とくに泣くところがあるというわけではないのですが」と前置きしつつ、「1人でボロボロ涙を流しながら見ました。やっとここまで来たという感じと、みほが手をギュッと握るシーンが心に来て、1話にして涙が出ました」と、感極まって涙した思い出を振り返る。それを見ていた井口が、「主人公として思い入れが強いぶんあるよね」と、一緒にしみじみすることも。
演じるキャラクターとの共通点などについては、井口は、「麻子は天才、クールで、絵に描いたような優等生タイプ。みんなが、戦車とか恋愛とか頑張っているなかで、『眠い、だるい』という省エネタイプ。私との共通点は朝が弱いところですね」と話し、少し恥ずかしげ。茅野は沙織を「妄想が激しくて恋愛につなげてしまう。元気でかわいい子なので、自分の陽な部分を出していければ」と、抱負を語る。そんなさなか、くしくも優花里の髪型と同じ髪型になった中上は、「髪型すごいですよね。ありがとうございますヘアメイクさん」と、リンクし盛り上がることも。
渕上は「みほは引っ込み思案で前に出ていけない子です。私も自分から友達をつくりにいけないような感じで…」と告白すると、井口が「本当に！？そんなことなかったと思うけど？」と、ビックリ。これに渕上は「内心強がってるだけ」と話し、「第1話の収録のときに育実さんと真実さんがご飯に誘ってくれて、そのときすごく嬉しくて、そういうところが似てるのかなと思って。みほは出身地が熊本県で、私は福岡県出身なので、だんだん親近感が沸いて自分と重ねてきちゃいますね。いまアフレコしている部分ではもっと成長してます。一緒に私自身も成長できれば」と、胸を張る。
華を演じるに当たって役作りに苦しんだという尾崎は、「いけないことなんですけど、1話のアフレコが終わって、きょう自分がどんな芝居をしていたか緊張して思い出せないくらいでした。このままじゃいけないと思って、そのあと、茶道の入門の教室に通って『淑女のたしなみ』について勉強しました。2話以降、生かされていたらいいな」と、全力投球しているのだとか。
そんなさまざまな思いがあふれるアフレコについては、井口が、「女性9.8割です。人数が多くて毎回イスに座れるか心配で、その華やかさが女子高のようです。みんなワイワイしてて、チームごとに座ってて。この前も30人の女子の中に2人の男性という感じでした」と、実情も。
また、OPの『DreamRiser』を歌うChouChoがサプライズ登場して観客を前に初披露し盛り上がることに。ED曲は本日の登壇の5人が『Enter Enter MISSION !』を歌うこととなり、茅野が「キャラ的に勢いで歌いました。元気にずっとこうやって（手を上下に振りながら）歌ってました。体が勝手に動いてしまうような元気な曲です」と、アピールすると、4人からカワイイとの声も飛んでいた。
最後に、渕上が「私たちは先の方までアフレコもやらせて頂いていますが、キャラクターが成長したり溶けこんでいったり、他校との対立など、いろいろ待っています。みんなのキャラクターの成長を見守って頂ければ。『ガールズ＆パンツァー』のお仕事が始まってから、結構経ちますが横断幕や、ポスターができたりとか、無事にお届けできて、とりあえずはここで一安心かなと思っています」と、胸をなでおろし安どしているようだった。
テレビアニメ『ガールズ＆パンツァー』は10月8日よりTOKYO MXにて毎週月曜深夜25時～、テレビ大阪とテレビ愛知では10月10日より毎週水曜26時35分～、BS11では10月13日より毎週土曜午後11時～、AT-Xでは10月17日より毎週水曜午後9時より放送開始！
