ライブイベント『μ’s 3rd Aniversary Love Live！』が16日、神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで開かれ、9人組スクールアイドル『μ’s（ミューズ）』が満員の観客を前に全力のパフォーマンスで魅せた。
アニメーション制作会社サンライズ、音楽制作会社ランティス、美少女総合エンタテインメントマガジン『電撃G’s magazine』合同プロジェクトから産声をあげたスクールアイドルプロジェクト『ラブライブ！』。2013年1月からのTVアニメも好評のうちに終了。その勢いは加速度を増し本ライブチケットも先行販売期間に完売。全国53の映画館でのライブビューイングも実施されるなど、さらに多くの“ラブライバー”と呼ばれるファンを増やしている。
会場はキャスト出演前にもかかわらず、楽曲のインストゥルメンタルが流されるごとに1階から3階までの観客が歌唱とサイリウムを振る姿が見られ、すでにライブ本編が始まっているのではないかと錯覚するくらいの一体感ができあがった状態でライブへ突入！
1曲目の『僕らは今のなかで』では、最初からアクセル全開で歌う『μ’s』に、観客も全力の縦ノリと声で応え、自身の応援するメンバーのカラーサイリウムの花が会場全体に一斉に咲いた。
ライブにはさまざまな目を惹く趣向が。数度の衣装チェンジで1曲の歌唱のためだけの衣装替えがあったり、ソロ曲の際も、高坂穂乃果役・新田恵海が自転車に乗りながら歌唱したり、『μ’s』の後ろの大スクリーンにはアニメの映像が流れるなどラブライバーの心をがっちり掴む演出が散りばめられた。
そして、アンコール1曲目の9人バージョンの『START:DASH!!』を歌い終えたときに、それは起こった。これまで第2弾まで明かされていた『ラブライブ！』Next Projectの連続での発表だ。まずは、PlayStation（R）Vitaにて『ラブライブ！』のゲーム化が決定し2014年春に『ラブライブ！School idol paradise（仮）』として発売されること。次に、2014年2月8、9日の両日、埼玉・さいたまスーパーアリーナでライブイベント『μ’s→NEXT LoveLive! 2014 ～ENDLESS PARADE～』の開催。最後は、2014年春放送予定のテレビアニメの2期制作決定となった。
どの発表にもファンは熱狂で、悲鳴にも似た雄叫びが会場内にこだますることとなったが、それにも増して喜びを爆発させたのはステージ上の9人。発表の瞬間から、絢瀬絵里役・南條愛乃は号泣し、タオルで何度も顔を覆うと、メンバーもそれに呼応するようにもらい泣き。これまで3年間の活動を通しての苦労や喜びなどそれぞれスピーチした。
園田海未役・三森すずこは「気づいたら3年経っていて、固く絆で結ばれたなって。ラブライバー、次「さいたまスーパーアリーナですよ！これからもよろしくお願いします！」とコメント。
星空凛役・飯田里穂「アニメが終わってアニメの曲『START:DASH!!』を9人でできたのが本当に嬉しかった。感無量です。次はみんなと大きいところで、さいたまスーパーアリーナです。アニメも楽しみにしていてください」と語った。
西木野真姫役・Pile「アニメが始まる前に横浜BLITZ、ニューイヤーライブでTDCホール、いまは全国でお届けできている。こんな素敵なメンバーとみなさんに感謝します。」と想いを語り、絢瀬絵里役・南條愛乃は「前回の（ニューイヤー）ライブに出ていないので個人レッスンして頂いていたのですが、みんなも優しく迎えてくれて、嬉しかったです。私は絵里という役を演じているけど、いつの間にか絵里と一体になってたんだなって思います。末永くよろしくお願いします」と述べた。
東條希役・楠田亜衣奈は「最初は右も左も分からない中、アニメの初めてのレギュラーでしたが、みんなに支えられてここまでやってこられて幸せです。私も希も成長していくので楽しみにしてください」と意気込みを語り、続けて南ことり役・内田彩は「ずっと応援してきてくれた、コツコツ支えてきてくれた方のおかげで、私たちも頑張ってこられました。彼女たちの物語は続いていくので、次はもっと楽しみにしていてください！」と感謝を述べた。
小泉花陽役・久保ユリカは「今年はアニメを放送して頂くことができて、本当に嬉しくて。アニメのμ’sの各メンバーを好きでいてくれるみなさんに感謝しています。来年はアニメ2期も始まります。これからもどんどん力を与えてください」と感謝を伝え、矢澤にこ役・徳井青空は「このライブに向けて絆が深まっているなって感じていました。9人の大切なライブだから、にこの気持ちになって、『私カワイイ』って自分に言い聞かせてました」と語った。
最後に、高坂穂乃果役・新田恵海は「横浜BLITZのときも、（第1期の）テレビアニメのときにも、ここが人生のピークなんじゃないかって思っていました。『μ’s』に出会えて、『ラブライブ！』に出会えて、一生の宝物をありがとう。私たちとみなさんの青春はまだ終わりません」と締めくくった。
そうしてスピーチを終えた彼女たちは、清々しい笑顔を見せつつ、ラストソングへ。『μ’s』全員で「μ’sミュージックスタート！」とお馴染みの掛け声で、TVアニメのED曲『きっと青春が聞こえる』を熱唱した。
そのまま終演を迎え、『僕らは今のなかで』のインストゥルメンタルが場内に流れはじめたが、ラブライバーたちはその場にとどまり、曲を合唱することに。その“サプライズ”に、舞台袖に戻ろうとしていた『μ’s』メンバーたちはまたも落涙。9人でうなずき合うと、手をつなぎながら、ラブライバーの声に合わせて歌い、大歓声と拍手であふれるなか、新たな伝説を刻んだ汗と涙の感動のライブは幕を下ろした。
■セットリスト
M1：僕らは今のなかで／μ’s
M2；僕らのLIVE 君とのLIFE／μ’s
MC1
M3；Wonderful Rush／μ’s
M4・夏色えがおで1,2,Jump!／μ’s
ライブドラマPart1 ライブの練習！？
M5：ススメ→トゥモロウ／高坂穂乃果（CV.新田恵海）・南ことり（CV.内田彩）・園田海未（CV.三森すずこ）
M6：夢なき夢は夢じゃない／高坂穂乃果（CV.新田恵海）
M7：ぶる～べりぃ? とれいん／南ことり（CV.内田彩）
M8：私たちは未来の花／園田海未（CV.三森すずこ）
M9：なわとび／小泉花陽（CV.久保ユリカ）
M10：恋のシグナルRin rin rin!／星空凛（CV.飯田里穂）
M11：Daring!!／西木野真姫（CV.Pile）
M12：まほうつかいはじめました！／矢澤にこ（CV.徳井青空）
M13：ありふれた悲しみの果て／絢瀬絵里（CV.南條愛乃）
M14：純愛レンズ／東條希（CV.楠田亜衣奈）
M15：START:DASH!!／高坂穂乃果（CV.新田恵海）・南ことり（CV.内田彩）・園田海未（CV.三森すずこ）
ライブドラマPart2 いきなりファッションショー！
M16：これからのSomeday／高坂穂乃果（CV.新田恵海）・南ことり（CV.内田彩）・園田海未（CV.三森すずこ）・星空凛（CV．飯田里穂）・西木野真姫（CV.Pile）・小泉花陽（CV.久保ユリカ）・矢澤にこ（CV.徳井青空）
MC2
M17：もぎゅっと”love”で接近中！／μ’s
M18：Wonder zone／μ’s
ライブドラマPart3ライブ直前！
M19：輝夜の城で踊りたい／μ’s
MC3
M20：WILD STARS／μ’s
ミニMC
M21：No brand girls／μ’s
M22：Snow halation／μ’s
EN1：START:DASH!!／μ’s
MC4
EN2：きっと青春が聞こえる／μ’s
■TVアニメ『ラブライブ！』とは？
物語の舞台は東京都千代田区にある伝統校『音ノ木坂学院』（おとのきざかがくいん）。学院は学生数減少のあおりで統廃合の危機に。この状況に、1人の女子生徒・高坂穂乃果が立ち上がる。「自分たちがスクールアイドルとして活動して学院を宣伝すれば、入学希望者が集まるんじゃないか」。『ラブライブ！』はそんな背景を持ち、9人組スクールアイドル『μ’s』（ミューズ）を結成して活動する物語となっている。
