東京都 都立駒込病院に勤務する40代男性医師が新型コロナウイルス感染

 東京都は10日、都立駒込病院に勤務する医師が、新型コロナウイルスに感染したことが判明したと報告した。

 1 当該職員の概要
 年 代:40代
 性 別:男性
 職 種:医師(会計年度任用職員)
 居住地:都内

 2 経過等
 (1)経過
 4月2日(木曜日)
  病棟勤務。帰宅後発熱あり37.2℃
 4月3日(金曜日)
  出勤後、37.2℃発熱があったため上司の指示により診療業務は行わず帰宅。以降、受診時以外は自宅で待機
 4月4日(土曜日)
  夕方に37.1℃
 4月5日(日曜日)
  夕方に37.2℃
 4月6日(月曜日)
  当院を受診し、PCR検査を実施。発熱あり37.7℃
 4月7日(火曜日)
  検査の結果、「陽性」が判明、37.0℃。現在、自宅療養中

 (2)現在判明している事実
 ・当該職員は、当院に会計年度任用職員として週4回、外来及び入院診療に従事している。 3月19日(発熱14日前)以降、20人の入院患者(面会の家族を含む。)及び17人の外来患者の診療を行っていた。4月3日は登院したが、上司の指示により診療は行わず帰宅し、 自宅で経過観察。症状が継続したため4月6日に当院を受診し、PCR検査を行い、4月7日に陽性が判明した。4月2日の発熱以降は勤務していない。
 ・当該職員は、診療の際は、マスクを着用して手指消毒を行うなどの感染予防策を実施していた。
 ・当該職員は、当院において新型コロナウイルス感染症患者に対する診療には従事していない。
 ・当該職員と接触した職員は、現時点で把握している限り、医師10人、薬剤師2人及び看護師4人の合計16人である。
 ・現時点で、当該職員と接触した患者や職員に、感染を疑わせる咳等の症状は認められない。

 3 病院の対応
 (1)当該職員と接触のあった職員16人にPCR検査を実施し、結果は全員陰性だった。また、接触した患者37人には個別に御説明し、入院中の患者は健康観察を継続し、外来患者や退院された患者には症状があった場合に、病院に連絡するよう伝えている。
 (2)4月8日(水曜日)までに、 病棟及び外来等関連箇所の集中的な消毒を実施した。
 (3)職員の手指衛生や、 マスク着用などの標準予防策の徹底を引き続き実施するとともに、感染管理担当(ICT)による巡回点検を強化する。

 4 今後の診療について
 当該職員は症状が出始めた日以降は当院に勤務しておらず、接触のあった職員や患者も症状を訴えるものは現在出ていないこと、また、当院では、手指衛生やマスクの着用など標準的な院内感染対策を適切に行っていることから、当院の感染症専門医等の意見を勘案し、 外来・入院とも通常診療をこれまでどおり継続する。