『True Colors Festival THE CONCERT 2022』記者会見が7日、東京・日本財団内で開かれ公式アンバサダーである乙武洋匡氏とタレント・ryuchell、ハリー杉山、日本財団の笹川陽平会長が登壇した。
50年以上にわたり国内外の障害者支援を行っている日本財団では、その活動の一環として、障害・性・世代・言語・国籍などに関わらず、個性豊かなアーティストが共につくりあげるパフォーミングアーツを楽しむ『True Colors Festival（トゥルーカラーズフ
ェスティバル）-超ダイバーシティ芸術祭-』を2019年より推進している。
今年はだれもが「その人らしい色合い」を出しながら共に生きる社会の可能性を発信する本取り組みの集大成として『True Colors Festival THE CONCERT 2022』として11月19、20日に東京ガーデンシアターで開催することとなった。
笹川会長からは、今回の開催へ「アフターコロナのインクルージョンな世界を目指す」ことを目標にすると挙げる。
続けて乙武氏からは、「日本財団さんが、表現を自由に受け取れる社会にしていこうよということを認識して活動されていて、いち障がい当事者としても心から感謝しています」と、気持ちを伝える。
ryuchellからはこれまで3年間アンバサダーを務め続けて「『True Colors』ということで、本当の色で、みなさんが持った素晴らしい色で、僕もパワーを頂いて、こういう色を恥ずかしがらず、体現していくということが、どれだけ人をキラキラさせるのかというのを感じています。これからも、乙武さんと表現していければと思います」と、あらためて話した。
会見では、アメリカン・ポップの女王ケイティ・ペリー氏がスペシャルパフォーマーとして招待予定であることも発表。メッセージ動画が会見場で上映となり、「11月19日と20日 私たちがひとつの世界に生きるひとつのファミリーであることが体現される『True Colors Festival THE CONCERT 2022』日本の東京ガーデンシアターでお会いできることを楽しみにしています」とのメッセージが寄せられた。
イベントの概要としては12ヶ国約100人のアーティストたちが共演することが日本財団常務理事・樺沢一郎氏から明かされ、「この規模のこうしたコンサートは過去にあまりない規模だと思っています」と大規模なものになることを窺わせたり、「あえて音楽ディレクターをシンガポール人の方にやってもらっています。このコンサートがたまたま日本でやったという形にと思っています。日本でやるコンサートは日本のためにというところから抜けられない部分があるので、世界を意識して行いたいと思っています」との狙いも。
さらに樺沢氏からはケイティの起用へ「彼女自身がそういう意識が高いというのがあります。それと発信力がある人でないとこういうことは伝わらなくて、ケイティさんはTwitterのフォロワーさんが世界一なんです。彼女が加わることで、世界にこういう考えが拡散するというところを狙いにしています」と、意図を話したり、2日間パフォーマンスする？との質問には、「プロデューサーとケイティ側がこれから話を詰める段階です。いまのところ、全体では両日とも20分ほど出演を予定しています」とのことだった。
ほかにも、車椅子ダンスパフォーマンスとしてかんばらけんた氏による、美麗かつ躍動感のあるダンスを披露したり、イベント当日はハリー杉山が総合司会を務めることが発表。ハリーは、「みなさんの人生を誇りを持って、自分を全力で見せあって、それを受け入れられる社会にするキックサーブするような会にしたいと思いっています」と、意気込んでいた。
またryuchellといえば、先月25日にタレント・pecoと離婚したことを発表。離婚後初公の場となったが、乙武氏がイベント冒頭に「まずは、ryuchellが何をしゃべるのか気にされていると思いますが」と、ryuchellに話を振ると「いろいろお騒がせしております」と切り出す。乙武氏が「周囲が騒いでるだけですよ」と、フォローするなか、ryuchellは「みなさまにご報告をさせていただいてから、きょうが初めての公の場になるので、ちょっとドキドキしています。これからも前を向いて大切なものをしっかり大事に抱きしめながら頑張っていきたいなと思っております」と、前を向いていた。
