ビートたけしアンファー30周年記者発表会に登場した
タレント・ビートたけし（70）が13日、都内で『アンファー30周年 企業発表会』に登場した。
アンファー株式会社が30周年を迎えるに当って、『予防医学で未来を変えよう。』という企業メッセージとともに、ビジネス構想『アンファー“ミライ”プロジェクト』を発足。たけしは、同社の予防医学について訴求した14日から放送される新企業CM『歩く』『転ぶ』篇に出演することからゲストとなった。
『転ぶ』篇と同じ緑色のジャケット姿で登場したたけし。第一声から「不倫記者会見で」「息子がどうもすいません」と、たけし節をさく裂させ報道陣を沸かせてからスタート。
CMについて、『歩く』篇では、たけしが観ている視聴者1人1人に語りかけるようにちょっと耳の痛いメッセージを送るというものとなっているが、「外で延々、行ったり来たりしていてバカみたいですよ」と、毒づきつつも「嫌なじじいかなと思いますけどね。自分の範囲のなかでやることが大事なんです。以前、みんなで手を繋いでゴールしたりしましたけど、競争社会なんで、戦う意識がなく、引っ張っていってくれると思ったりするのは大きな間違いだなと思いますね。それだったら、競争することを拒否しないといけない。実力も運も不運もありますけど、それに対応していく気持ちがないといけない」と、持論を展開。
『転ぶ』篇では、テリー伊藤（67）がディレクションしたものだそうで、何度もこけては立ち上がるたけしが印象的なものだが、「何度もひどいことをされまして、何度もこけて、帰りにフィットネスに寄ったら赤タン、青タンだらけでさすがに驚きました。気合が入るとできるもんだなって」と、すぐに元通りになったそうだが、驚いたのだとか。
その『転ぶ』篇では「自分の教訓にしているんだけど、ポール牧さんという面白い方がいて、半分尊敬しているんですけど、『コメディアンは転べなくなったら終わりだよ』と言われて、そのときポールさんもいい年だけど転んでました。コメディアンは自分の体を痛めつけても笑いを取りに行く。（撮影では）おせじでみんな笑ってくれたけどね」と、お笑い哲学を披露した。
CMでは自身が若い頃に苦労していたということで、具体的な苦労エピソードを尋ねると、コメディアンとして新しい寝たきり芸を披露しようとしたところ「漫才なのに真面目にやれと言われて」と怒られ、半年間劇場を出入り禁止にされたという思い出や映画への出演をしたときに「スタッフがすごかった。助監督とか10年とか20年修行して積み上げてきたところにコメディアンが入るんだから」と、さまざまな経験を披露。
もし生まれ変わるとしたらという質問も飛んだが、「よく聞かれるけど、現実に生きている自分がそれなりに一生懸命にやればいいんじゃないかな。俺はわりかし生きていることが精いっぱいで、苦労はしたような気がするけど、こうなったらいいとは思わない。あしたもあさってもやる仕事を若いときより一生懸命にやればと思うんだけど。進化していくことを目標に動かないと、他人って平行線だと下に下がっているように見るから、上を目指していくしかない」と、前を向く。
そして、今後への自身のマニフェストととして『新しいものを避けない。』と、掲げ「自分が普段している何げない動きが努力に見えるような動き方になっていればいいんじゃないかって。本人にとってはごく当たり前のことにするようになればいいんじゃないか」と、話していた。
そんな真面目な話も多かったが、「若いころの自分にメッセージを送るとしたら？」という質問には「2度とああいう間違いを起こさないようにと。いろいろ事件とか起こしてまして消化器を持ったり、バイクを運転したり、そういうことをしないようにと。いろいろあったから清水健太郎だからね」と、毒を吐いたり、自分の未来の計画として「“たけし教”を作って数珠を1500万円ぐらいで売って、ガンが治ったとか、家出した女房が戻ったとか」「豊洲に水泳会場を作ってベンゼンの中で泳ぐとか」「歌を歌ってヒットさせてみたい。紅白歌合戦で全裸で歌ってみたい」と、際どいネタを放り込んできたりと、たけしオンステージといった感じで報道陣を爆笑させた。
ビートたけし