水道橋博士イーストウッド最新作「15時17分、パリ行き」はたけしが見たら歯ぎしり!?「94分だけ僕に時間をください」

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水道橋博士イーストウッド最新作「15時17分、パリ行き」などをトーク

 お笑いコンビ『浅草キッド』の水道橋博士(55)が17日、東京・新宿ピカデリーで映画『15時17分、パリ行き』(配給:ワーナー・ブラザース映画)公開記念!イーストウッド監督過去作上映イベントに登場しトークを繰り広げた。

 クリント・イーストウッド監督作品最新作『15時17分、パリ行き』。2015年8月21日に起きたパリ行きの特急列車内で554人の乗客全員をターゲットした無差別テロ襲撃事件を描いた緊張感あふれているが、この武装した犯人に立ち向かった主人公3人は、それぞれ事件を目の当たりにした本人が演じており、ハリウッド映画史上前代未聞の意欲作にもなっている。

 星条旗を肩にかけイーストウッドに関係したTシャツ姿で登場した水道橋博士。出だしから「肖像権フリーの“新しい地図”としてやってますので」とニヤリと笑い、際どいコメントながら来場者にも撮影可能というなかでイベントをスタート。

 作品へは「いや僕は驚きましたよ。犯人以外はほぼ当事者で映画か?ノンフィクションか?ドキュメンタリーか?という話になるんですよ。最長老監督が、最新のことに挑戦している。そこだけでも震えますよね。しかも最短映画でハドソン川の奇跡を2分抜いた94分なんです」と、実感を交えて解説。

 「役者の人にも観てほしいですよね。演技とは何かってことじゃないですか、知性的な演技を集めたものが映画だと思っているけれど、実は感情的な演技を集めたものも映画なんだと。事件に接した登場人物が事件と同じことを演じる。その役ではなく、自分自身になるんです。そうすると役者はなんのためにいるのかとなりますよね。役者を前提として聞き取りのときに、彼らの個性が際立っているからこそ、彼らがやるべきだと考えた。これはかつて黒澤明もやろうとしたことで、『トラトラトラ』をやるときに軍隊経験のある素人を演じさせようとしたんです。本来体験したことをやるべきではないかと」

 そんな熱弁を振るう水道橋博士だが、本作へは「師匠のたけしさんが見たら歯ぎしりしてますよ」とも。水道橋博士としてはクリント・イーストウッド、北野武同一人物説なるものも唱えているそうで、「イーストウッドの映画のテーマは人の命を奪うことは何かというテーマでやっているんです。正義を行使刷るためには引き金を引くか引かないかというイメージ、これはビートたけしが拳銃を持つ映画を作るのとまったく同じです。『ソナチネ』においては自死のイメージすらやるとかはまったく同じ。それと役者のテイク2はほぼない。北野映画の特徴は早撮りです」と、肩にかけていた星条旗がずれ落ちたのも忘れて熱を入れて次々と共通点を挙げていっていた。

 ほかにも、車の官能性の話などを交えつつ最後の最後に、「94分長い人生の中で僕に時間をください。僕はこの映画は圧倒的に面白いと思っています。僕がうそつきかどうかはあなたが確認してください!映画の中に描かれていることは悪夢かもしれないですけど、映画が終わったときに我々観客はこれが映画で良かったと夢心地で思うはず。それは自分が観客であることの幸福。だけどイーストウッドの映画は、あなたが当事者であったかもしれないことを訴え続ける。それは余韻として、その後の人生をずっと揺さぶっていく。だからこそこれを見届けることに意味がある。94分だけ僕に時間をください!ほんの一瞬ですよ!」と、叫んでいた。

 映画『15時17分、パリ行き』は3月1日より全国公開!

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星条旗が落ちても気づかないほどトークには熱が入った

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