『SKE48 松村香織 卒業コンサート ～これで終わると思うなよ？～』が開催！
アイドルグループ『SKE48』の“かおたん”松村香織（29）が5日、埼玉・大宮ソニックシティで『SKE48 松村香織 卒業コンサート ～これで終わると思うなよ？～』を開催し、2500人がその勇姿を見守った。
2009年にSKE48の3期生として加入。その良くも悪くも高い情報発信力で、コンサートでは何かと話題を作り、長い研究生生活でSKE48終身名誉研究生に就任しその後昇格したりと、グループ内でも、さまざまにいじられるなど愛されてきた松村がついに昨年9月卒業を発表！埼玉・和光市出身ということで、地元・埼玉での卒業公演と故郷に錦を飾っているのだが、今年1月のリクエストアワーで『SKE48』が2月から4月までの期間に関東ツアーを展開することが発表され、その際に、「出たいから残るわ」と、“卒業延期”するようなコメントを残しており、卒業公演ながらにして、その去就にも注目が集まっているコンサートとなる。
噂ではウン百万円かけ、高須院長から許可をとったという高須クリニックのCMのパロディー映像が流され、ヘリコプターのエンジン音がしたかと思うと、天井から下がった縄はしごにつかまりながら、ステージに舞い降りるという凝った演出。
その1曲目は同所での昼公演で『かおたんの SKE48 リクエストアワーセットリスト 25』と第して、松村の独断で選んだ楽曲を披露するという公演の25位の1曲目『マツムラブ！』で、夜公演の1曲目にも同曲を持ってくるという遊び心満載な幕開け。歌唱中には「かおたん！」コールで、松村の歌声が聞こえなくなるほどファンも絶叫するものとなった。
この日は、70人を超える『SKE48』メンバーも勢ぞろい。そんななか3曲目『チームB推し』ならぬ『チームかおたん推し』では、曲の合間合間に、「干されのカリスマ！」、「声帯おかしい！」、「食べ方汚い！」、「ダンスを全く覚えない！」、「後輩に割り勘！」、「馬券が全く当たらない！」、「体力限界！」、「ハゲドル！」など、散々な単語が次々と並んだが、“ヨゴレアイドル”として知られた松村としては褒め言葉といった様相を呈し、愛されぶりが半端ない感じを伺わせた。
MCでも、メンバーたちから「卒業しても残ってセトリとか考えてほしい！」という声や、「幸せな人にめぐりあってほしい！」など、将来を考えてあげる声が。つながりの深かった6期生も思い出を披露することとなり、熊崎晴香がSKE48での初仕事が鼻フックだったときに「やりたくない気持ちもわかるけど」と松村に声をかけられたことで「いまははっちゃけキャラになりました！香織さんに育てられました！」と、感謝したり、北川綾巴も「なんでこんな人に怒られなきゃいけないんだと思ったこともあったんですけど、アンダーガールズで大変だったときに声をかけてくれました」と、支えてくれたとしみじみ。
そんな思い出を送られた松村だったが、『意外にマンゴー』の歌唱中にはメンバーたちへ、「あんまり話すことなかったけど、次のSKE48を作るのは君たちだから頑張ってね！」と、エールを送るなど、エモーショナルな雰囲気。さらには、14曲目の『Escape』では松井珠理奈とダンスバトルをして、松村は振り回されて床に倒れこんだり、靴を脱いで本気でダンス勝負に臨んだが松村は「珠理奈にはかなわなかったわ」と、白旗を挙げれば、松井が「おつかれ、かおたん」と、労う姿も見せていた。
コンサート後半には松村がSKE48メンバーとして活動を始める“ヨゴレアイドル”として開花していくまでの実録ドキュメントを寸劇形式で再現！歌舞伎町でキャバクラ嬢の“水沢かりん”として働いていたことや、秋葉原でのメイドカフェで店員の“りこ”として働いたことなどが、楽曲も交えてパフォーマンスしていた。
特別ゲストも続々登場。メイドカフェの寸劇の際にはお笑いコンビ『トレンディエンジェル』のたかしが、オタク役として参加し21曲目の『2人はデキテル』でもデュエットを披露。22曲目の『思い出のほとんど』では元SKE48の出口陽、金子栞が舞台袖から現れ一緒に歌唱し、松村も涙ぐんで歌唱する一幕も見られ、アンコール前ラストは、松村が『SKE48』の活動の転機になったといい「この曲に選ばれたから辞めずにいられました」という楽曲『ぐぐたすの空』を思い入れいっぱいに歌い上げた。
アンコールでは「かおたん！」コールが場内に響く中、挫折と逆境の連続ながらも研究生の星であり続け、その個性とひたむきさでいつしか『SKE48』だけでなく『AKB48』グループでも存在感を放つメンバーにまで駆け上がっていった松村の軌跡の映像が上映となった。
そのままアンコール歌唱へと突入。卒業ソング『ありがとうは言いたくない』をメンバーたちが見守る中、涙ぐみながら歌い上げる。その姿を見て、チームKIIの盟友・大場美奈は「かおたんが『SKE48』からいなくなるのが想像できない。SKE48 のために頑張ってくれてありがとう。おつかれさま……」と、涙ながらにメッセージを伝えた。
アンコール3曲目となる『アリガトウ』の最後には、松村も神妙な面持ちで、あいさつに立つ。「私の『SKE48』人生悔いはありません。やりきることができました。大好きすぎてやめたくないと思っていましたが、そんな私の背中を押してくれたのが後輩たちの背中でした」「みなさん本当にありがとうございます。みなさんがいたから、今の私があります。『SKE48』一生の宝物です。みなさんに出会えてよかったです。みなさん、本当にありがとう」と、ステージ中央の階段を登り感動の雰囲気に包まれたまま終演を迎える……はずがなかった。
ステージ2階部分で、スピーチの最後あたりに差し掛かった際に、松村の立っていた床が抜けて真下に落下！なんと、落とし穴に落ちるサプライズが用意されるという“真エンディング”へ！せっかくの卒業ドレスが真っ白な粉まみれになってしまった松村に、高柳明音が「そんなキレイに終わると思った？これで終わると思うなよ？ってタイトルはスタッフさんからのメッセージだから！」と、伝えることに。
すると松村は「顔の部分に粉かかってない？」と尋ねて、かかってないと言われると、自ら顔に白い粉をつけとっさに笑いを取りに行く機転を見せつつ「本当にこれでこそ松村香織のコンサートだと思いました！本当に幸せ者です！やりきって悔いはありません！ありがとうございました！」と『アイシテラブル！』をその場にいたメンバーたちと合唱し3時間にも及ぶ松村ならではのコンサートの幕を閉じた。
なお、松村の『SKE48』としての最終活動についても告知されたが、4月末を予定していることも明かされ「2ヶ月後の4月末に本当に最後になると思われます。大人の事情で前後するかもしれませんが、それまでの間、SKE48の松村香織をよろしくお願いします！」と、呼びかけていた。
※記事内写真は（C）AKS
『SKE48 松村香織 卒業コンサート ～これで終わると思うなよ？～』が開催！
