宮田俊哉 山寺宏一が証言する声優業界でも前代未聞の“師弟関係”レッスン!久々の観客を前に「僕の姫たち、ありがとう!」と笑み

宮田俊哉 山寺宏一が証言する声優業界でも前代未聞の“師弟関係”レッスン!久々の観客を前に「僕の姫たち、ありがとう!」と笑み1

 “キスマイ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『Kis-My-Ft2』で“宮っち”こと宮田俊哉(32)が9日、東京・新宿バルト9で開かれた劇場アニメーション『劇場版 BEM~BECOME HUMAN~』(監督:博史池畠/配給:クロックワークス)公開記念舞台あいさつをソニア役・内田真礼、マンストール役・山寺宏一とともに開いた。

 本作は『妖怪人間ベム』生誕50周年を記念し、原作の持つ設定やメッセージ性を残しつつも全く新しい解釈を施し舞台設定やキャラクターを大胆に変更し、2019年に制作・放送されたTVアニメ『BEM』の劇場版。TVアニメシリーズから2年後となっておりキャラクターそのままに登場しているが、宮田は劇場版オリジナルキャラクターでベムの親友であるバージェス役を演じ、声優初挑戦を飾った。

 宮田は久々の生の観客を前にしての舞台あいさつといいゴキゲンな様子を見せていたが、新型コロナウイルスの影響で声援を送ることはできない中で、名前入りのボードを掲げるファンの姿に「僕の姫たち、ありがとう!」と、感謝の声で返す。

 実は、宮田は数日前に本劇場に観客として足を運び作品を鑑賞したといい「初めてアニメに携わって、僕の声がアニメから聞こえてくることに、まだ違和感があって、恥ずかしくなって、一人で顔を隠してました……」と、照れくさげに告白。それでも、観客の反応は気になるようで「ちゃんと作品の一部になれていましたか?」という問いかけに観客は大きな拍手で応え、これには宮田もホッと胸をなでおろした。

 続けて、山寺は、「まず無事に公開を迎えたことをうれしく思います」と喜びを口にし「本当は今年、ドームツアーをする予定だったんですけど…」とボケると、宮田が「それ、キスマイです!」とツッコミを入れ、積極的に絡んでいく様子が。

 宮田にとってアフレコで大変だった部分へ、「戦いのシーンがすごく難しかった」と述懐。特に最後に“親友”のベム、に対して発するセリフについて「バージェスが1番軽薄に見えるポイントだなと思って、あのひとことはどのテンションなのか……監督にも相談して、やった結果があれでした」と振り返ったが、山寺は「素晴らしかったです!すごく印象に残っています」と、場面にマッチしていたと告げる。

 さらに、宮田は“変身”したバージェスについて「股間がツルツルで……(笑)」とビジュアルを語ると、山寺は「実写化する可能性もあるからね。宮田くん、やるでしょ?」と振り、宮田は「なるほど、僕もツルツルにしないといけないってことですか(笑)?」とユーモアで返し、場内を沸かせた。

 あらためて、アニメ声優初挑戦となった宮田の演技について尋ねると、内田は「最初にPVでお声を聴いて、『これが宮田さんなんだ!?』と上手でびっくりしました。ナチュラルにこの『BEM』の世界になじんでいらして、すごいなと。バージェスという軽薄なキャラクターを、真面目で誠実な宮田さんがやられているということが、本当に勉強されたんだなというのが感じられて感動しています」と、絶賛。

 宮田は最初に内田のアフレコの様子を見学に行った際の様子を明かし「うわ、本物の“まれいたそ”だ!って思った(笑)」と、声優ファン丸出しの顔だったことを明かしつつ「アフレコ姿を見て、この人はプロだ、職人だ、すげぇ!って思いました」とプロの声優の演技に圧倒されたという。

 一方、山寺は、宮田について「バージェスのあのノリってすごく難しいと思うんです。裏にいろんなものを抱えていて。でも宮田くんは明るさと二面性を軽やかに出していて、素晴らしかった」と称え「実写はやっぱり本人でやってほしい(笑)!」と、リクエストしていた。

 さらに、この日は完全サプライズで、宮田が収録前にレッスンに通い、師事していたという声優・浪川大輔からの手紙が読み上げられることに。手紙の中で浪川は「宮田くんは、常に真面目で素直で好奇心がおう盛で、そして笑顔がかわいい!アフレコにとって、キャラクターを動かすことは大事なことです。まさに自我を消すこと。これは難しいのですが、宮田くんの本気のアニメ愛で難なくクリア。吸収力がすごかった。その取り組む姿勢にこちらがたくさんのことを教えてもらいました」と、メッセージを。

 この嬉しいプレゼントに宮田は驚きと喜びの表情を浮かべ「去年の12月ごろ、浪川さんのところに通わせていただいたんですが、キ
スマイも忙しい時期で、わがままを言って『23時からお願いできませんか?』とか言っても『いいよ、いいよ』と夜中まで付き合ってくださっていろいろ教えてくださいました。いつか師匠ともアニメで一緒にできたらいいなという話をしてたんですが、こんな形でコメントを頂きありがとうございます」と、今後の野望とともに、お礼もしていた。

 この“師弟関係”を聞いた山寺は「この売れっ子が初めてやるからってそこまで……そんなエピソード聞いたことないですよ!」と、声優業界でも前代未聞な宮田の真摯な姿勢を絶賛。宮田は「『宮田がいない方がよかった』と言われるくらいなら、無理してでも作品の一部にならないといやだなと。頑固なんです」と、仕事をするプロフェッショナルとしての顔を見せていた。

 そして「みなさんが劇場に来て、観てくださることが嬉しいし、スタッフさん、内田さんや山寺さんが良かったと言ってくださることが本当に幸せです。あとはこの『BEM』という作品が大ヒットして、もっともっと日本中のみんなが観てくれたら何より幸せです!」としっかりと作品をアピールしていた。

 アニメーション『劇場版 BEM~BECOME HUMAN~』は全国公開中!

 ※関連記事
 ・小西克幸「劇場版 BEM」は「どういう願いが叶えられるのかみなさんの目で確認して」!M・A・O「吹っ切れたお芝居」な理由や小野賢章「意識的」に演技したこととは?

 ※記事内写真は(c)ADK EM/劇場版 BEM 製作委員会

宮田俊哉 山寺宏一が証言する声優業界でも前代未聞の“師弟関係”レッスン!久々の観客を前に「僕の姫たち、ありがとう!」と笑み3

宮田俊哉 山寺宏一が証言する声優業界でも前代未聞の“師弟関係”レッスン!久々の観客を前に「僕の姫たち、ありがとう!」と笑み4

宮田俊哉 山寺宏一が証言する声優業界でも前代未聞の“師弟関係”レッスン!久々の観客を前に「僕の姫たち、ありがとう!」と笑み5

宮田俊哉 山寺宏一が証言する声優業界でも前代未聞の“師弟関係”レッスン!久々の観客を前に「僕の姫たち、ありがとう!」と笑み2