蒼井優「エル ベストアクトレス賞」で「自分の中で迷いながら、悩みながら、作品をやっていた」と心情吐露!池田エライザ、横浜流星らと「エル シネマアワード2020」登壇

横浜流星 今年目覚ましい活躍をした男性に贈られる「エル メン」賞受賞!「エル シネマアワード2020」に漆黒シルエットで登壇で「人の優しさに救われた年」7

 『エル シネマアワード2020』がオンライン配信され女優・蒼井優(35)、池田エライザ(24)、俳優・横浜流星(24)、黒沢清監督(65)が受賞のため登壇した。

 本賞は、ファッションメディア『ELLE (エル)』が文化人や映画ジャーナリスト、ファッション関係者ら約60人で独自の視点でその年のナンバーワンの映画を選ぶというもので、2015年から開催。日本の映画界で輝く女優と監督に贈る『エル ベストアクトレス賞』に蒼井、今年目覚ましい活躍をした男性に贈る『エル メン賞』に横浜、新世代をけん引する映画人に贈る『エル・ガール ニューディレクター』賞に池田、優れた監督に贈る『エル ベストディレクター』賞に黒沢監督となった。

 蒼井は、黒沢監督の映画『スパイの妻<劇場版>』では作品としても第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、世界の映画界でも唯一無二の女優として認められた年として知られる。池田は。2020年はNetfilx配信の『FOLLOWERS』、映画『一度死んでみた』など女優として活躍する傍ら、初めての監督作品、『夏、至るころ』を発表。監督・原案を手掛けた同作では、10代で上京した彼女自身のエピソードを原案に、オリジナル脚本を映像化した作品で瑞々しい演出力を発揮し、韓国で開催された第21回全州国際映画祭、中国の第23回上海国際映画祭に正式招待されている。

 そして、黒沢監督は、『スパイの妻<劇場版>』にて、歴史の闇に初めて挑み、見事、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、日本人が同賞を受賞するのは17年前の『座頭市』の北野武監督以来という快挙を成し遂げた。

 「ヴァレンティノ」の黒のロングドレスに、「ショパール」のダイヤモンドのネックレスを着用して現れた蒼井は、「賞をあげてもいいかなと思っていただけたのは、とてもありがたいですし、自分の中で迷いながら、悩みながら、作品をやっていたので、頑張れという意味だと思って、ありがたく受け取らせていただきます」と、心情を。

 さらに蒼井は「経験したことのない時間を、世界中のみなさんが過ごした1年だったと思いますが、たくさんのことを考えるきっかけにもなりました。あらためて、こんな状況のなかだからこそ、映画や舞台でしか得られないエネルギーがあるということを知ることができて、今よりもう少し背筋を伸ばして作品づくりに挑んでいきたいと思うようになりました」と、気持ち新たといった様子を見せた。

 ■池田エライザコメント
 ファッションの誌の中でも特に映画への愛情を今までたくさん企画されてきたELLE(エル)から、本当に栄誉ある賞をいただけて、すごく幸せです。改めて私ひとりでとった賞ではなく、たくさんの方に支えられて賞をいただけたんだなと感じています。初めての監督としての経験は、女優をしていたからといって決して楽なことはなく、たくさんのことを学びながらでもポジティブで思いやりのある、奇跡のような現場で、とても幸せでした。これからも、自分で自分に制限をかけずにいろいろなことを学び続ければ、可能性が広がっていくことを、私を通じて誰かに伝わったらいいなと思っています。

 ■黒沢清監督コメント
 ファッション雑誌の賞をいただくということは予想もしていなかったので、本当にびっくりしました。『スパイの妻』という映画は、これまでになく衣装やメイク、髪型などに相当気を使って作りましたので、そのことが評価されたのかな、と思っております。ベネチア映画祭の銀獅子賞をいただいたことは、先に進むための第一歩であるというのがハッキリと自分の中で位置付けられています。今年は映画を作ることはできませんでしたので、来年こそは、新しい映画をなんとしても作りたい。それが私にとって『スパイの妻』以降の新しい次の一手になるだろうと思います。今年はコロナ禍でエンターテイメントをみんなで観る、観た人と話し合う、おしゃべりし合うというような場が残念ながらすごく制
限されてしまって、それがとてもつらいことでした。そのような場は、遠からず取り戻せるだろうと信じています。

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