「ゆるキャン△ 音楽会 2021」開催で立山秋航氏がかけた“なでしこ”の「魔法がかかってます」！亜咲花歌唱直前のサプライズバースデーに瞳潤ませ「SHINY DAYS」熱唱も

　『ゆるキャン△ 音楽会 2021』が9日、山梨・YCC県民文化ホールで開催され各務原なでしこ役・花守ゆみり、志摩リン役・東山奈央、大垣千明役・原紗友里、犬山あおい役・豊崎愛生、斉藤恵那役・高橋李依、音楽を担当する立山秋航氏、主題歌アーティストの亜咲花、佐々木恵梨、『ゆるキャン△アコースティックバンド』とともに開いた。

　TVアニメーション『ゆるキャン△』シリーズは、漫画家・あfろ氏が、現在ではマンガアプリ『COMIC FUZ』（芳文社）にて連載している作品をアニメーション化したもの。キャンプを通して、“美味しいごはん、綺麗な景色、素敵な場所、そんな何気ない日常と非日常の積み重ね”を描き、ファンの心を掴んでいる。2018年1月よりTVアニメ第1期、20年1月よりショートアニメ『へやキャン△』、21年1月からはシリーズ『ゆるキャン△ SEASON２』が放送。そして22年には、映画『ゆるキャン△』の全国ロードショーが決定している。

　開演時間となり緞帳があがると、そこには富士山を背景に花守、東山、原、豊崎、高橋が板付で登場。そのまま、なでしこらがキャンプ地についたという朗読劇が始まる。なでしこが、山梨名物のほうとうを作るというおなかのすきそうな話で盛り上がるなか、キャスト陣の演技に力が入っていき、身振り手振りも交えながら、5人でスタートを合図する。すると立山氏を筆頭にキャンプを意識した衣装の『ゆるキャン△アコースティックバンド』の計10人が楽器を手に持ち客席の間から演奏しながら登場と、雰囲気満点！この粋な演出に、観客たちも自然と手拍子をはじめ、笑顔であふれるなかではじまった。

　そのまま壇上に上った『ゆるキャン△アコースティックバンド』メンバーたちは、楽器を持ち替え演奏をはじめ、そこからしばらくは演奏会が展開されていく。その4曲目『なでしこ～なでしこの思い』へ立山氏は♪ドミドソの音程が“なでしこ”にしっくりくるという芯になる音程を思いつき、それがいけるなら♪ミソミドもいけるのではとなり、中高中低でバリエーションを作り出したと解説し、「この話を聴いたみなさんは、もうドミドソという音程は“なでしこ”にしか聴こえないという魔法がかかってます」と、笑顔を見せた。

　続けて楽曲『初めての本栖湖』の直後には再びのショートの朗読劇が挟まれ、リンが初めてのキャンプをみんなの前で話すこととなり、そこから楽曲『浜名湖のテーマ』の演奏へ。リンの初のキャンプの様子が、中央の大スクリーンに映し出され、その演奏が終わると、再び朗読劇へ。『ゆるキャン△』おなじみの松ぼっくりによる“＼コンニチワ／”も入ったり、東山の“ジュル音”も入るなど細かい演技で楽しませた。演奏パートはさらに続き、立山氏が観客たちに声のかわりにクラップを求める演出で一体感たっぷりとなった。

　中盤はキャスト5人によるトークパートへ。キャストそれぞれが山梨に来ることがあったそうだが、5人が山梨にそろうのは初めてということで、感激する姿を見せる。さらに、花守と東山が色は違うものの偶然同じセットアップになっていることを主張し、2人で笑みを交わす様子も。なかでも、高橋はイベントに立てたことに感激している心情を語っていた。

　5人でクロストークをしながらゆるーっとした物販告知、ゲーム告知、映画の告知を入れつつ後半の演奏パートへ。こちらのパートではアニメSEASON1からの珠玉の選曲となり、曲の雰囲気に合わせて、場内が夕焼けや夜のような照明になり、視覚でも楽しませる演出を取り入れていた。

　終盤は歌唱ライブコーナーへ。立山氏が両指でキャンプマークを作るように伝えると、亜咲花を迎えアニメSEASON2のOP主題歌『Seize The Day』の生歌を『ゆるキャン△アコースティックバンド』の少ししっとりめな生バンド演奏に乗せて披露。そのまま佐々木と亜咲花がステージセンターに立ち楽曲『この場所で。』を歌唱することとなり、ハーモニーを奏でた。

　アコースティックギターの伴奏による佐々木のSEASON2ED『はるのとなり』、キャンプを終えたなでしこたちの朗読劇を挟んで、場内が暗転。アンコールを求める観客たちの拍手で場内が満ちるなか、佐々木がSEASON1ED『ふゆびより』、観客たちがクラップで音頭をとるなか亜咲花が「最後にこの曲です！」とSEASON1OP『SHINY DAYS』を歌唱を始めた……かのように見えたが、ここで立山氏がおもむろに立ち上がり、演奏も止まる。“何事か！”と、観客たちは固唾を呑んで見守るなか、立山氏はマイクを手にハッピーバースデートゥーユーを歌い出し、亜咲花はただただ驚きの表情。そこにスタッフがプレゼントを持ってくる、さらなるサプライズもある心温まる風景に潤んだ目元を亜咲花がぬぐうなか、『SHINY DAYS』を熱唱してみせた。

　ラストはキャスト陣がSEASON2劇中に登場した巨大なカリブー君と登場。その場で映画『ゆるキャン△』が2022年初夏に公開予定であることと、同作のティザービジュアルも解禁！リンがショートヘアになっている様子や自動車も並んでいる感じ、富士山が遠くに見えるものに。花守によると台本ももうすぐできあがる予定や山梨日日新聞が本作の号外を出したということもアナウンスされ拍手に包まれるなか終演を迎えていた。

　■セットリスト
　M1：『やっぱグループキャンプ！』
　M2：『次のキャンプはどうしよっか？』
　M3：『ソロキャンの嗜み』
　M4：『なでしこ～なでしこの思い』
　M5：『初めての本栖湖』
　M6：『浜名湖のテーマ』
　M7：『ようこそジオパークへ』
　M8：『大ハシャギROUTE136』
　M9：『海！山！岬！洞窟！』
　M10：『半島の風に吹かれて』
　M11：『魅惑のペニンシュラ』
　M12：『温泉王国ジオパーク』
　M13：『ずいずいずいずいずい』
　M14：『星空のチャランゴ』
　M15：『ゆるキャン△のテーマ』
　M16：『キャンプ行こうよ！』
　M17：『おしゃべりとマグカップ』
　M18：『ソロキャン△のススメ』
　M19：『Seize The Day』（歌：亜咲花）
　M20：『この場所で。』（歌：佐々木恵梨＆亜咲花）
　M21：『はるのとなり』（歌：佐々木恵梨）
　M22：『ゆるキャン△ SEASON2のテーマ』
　M23：『ふゆびより』（歌：佐々木恵梨）
　M24：『SHINY DAYS』（歌：亜咲花）