制作会見が開催！
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』（演出：石丸さち子）製作発表会見が28日、都内で開かれた。
少年誌『週刊少年ジャンプ』（集英社）に1983年から88年まで原作・武論尊氏、漫画・原哲夫氏が連載した作品。最終戦争により文明社会が失われ暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の継承者・ケンシロウが、愛と哀しみを背負って救世主として成長していく姿が描かれる。
会見にはケンシロウ役の大貫勇輔、ユリア役の平原綾香とMay’n（Wキャスト）、トキ役の加藤和樹と小野田龍之介（Wキャスト）、シン役の植原卓也と上田堪大（Wキャスト）、バット役の渡邉蒼、リン役の山﨑玲奈と近藤華、マミヤ役の松原凜子、トヨ役の白羽ゆり、ミスミ役の安福毅、レイ役の伊礼彼方と上原理生（ジュウザ役を交互で入れ替わり）、青年トキ役の百名ヒロキ、青年ラオウ役の一色洋平、リュウケン役の川口竜也が出席。
さっそく7曲の楽曲を披露し、その世界観をお披露目。なかでも6曲目の『氷と炎』では平原とMay’nのW歌唱と会見ならではの光景や、ラストの7曲目の大貫による『心の叫び』ではケンシロウの“あたたたたたた”な絶叫や『北斗の拳』おなじみのセリフ「お前はもう死んでいる」も飛び出すなど、報道陣を圧倒するものとなった。
演出の石丸氏は本作をミュージカル化しようとした際のときへ、「『北斗の拳』をミュージカルに？と思われたかもしれません。でも、原作の中にはミュージカルに、出会うこと、別れの哀しみ、光を探すこと、影の中で苦しむこと、子供の苦しみ、大人の苦しみ、時代が変わる中で求められるリーダー、戦うこと、そしてもっとも大切な愛が含まれていました」と、ミュージカルとの親和性の高さを語り「（脚本・作詞担当の）高橋亜子さんは、オリジナルストーリーとも呼べるし、原作をリスペクトしたともいえるものができあがりました」と、熱弁を振るった。
大貫は「まずミュージカル化すると聞いたときに、どんなふうになるんだろう？という驚きと、ケンシロウと聞いて僕がケンシロウですか！？と2段で驚きました。チラシまでできたときに、初めてケンシロウになれるかもしれないと思って。そこから台本を読んで世界が広がっていって、そこから楽曲が来て本当に素晴らしい曲ばかりで、光が大きくなっていくのを感じて、ケンシロウをできるかもしれないと感じました。
一方、台本を読んだという平原は、「あるシーンを読んだときに大号泣してしまったんです。いま命があることがどれだけ尊いことかということを感じました。勇気づけられて、おけいこ場に行くのが楽しくて仕方ないんです。いまはいろんな方のおけいこを風景を見て泣いています」と、胸に迫るシーンがあるということやMay’nはこれまで体を鍛えているそうでついに筋肉を見せるときかと思ったがユリア役でそうではなかったと気づいたと苦笑いを浮かべることもあった。
さらに、宮尾は本作が決まったときに、「なんのプロテインを飲めばいいんだろうと思いました」と、本気で探したと話して笑いを誘ったり、加藤は「風のうわさで『北斗の拳』がミュージカル化すると聞いていて、僕としては観に行く気満々だったんです。そのときにトキ役を頂いて、まさか自分が好きな作品で、ゲームも持っていましたし、北斗の拳ごっこもしていましたし、そんな作品に出演するというのは光栄でした。トキ自身もいろんな宿命を背負っていますが、演出の石丸さんは愛に熱い方なので、心を預けて戦っていけると思っています。小野田龍之介くんがWキャストなので、キャストのみなさんと一緒に自分の見えない部分を見つけていきたいと思っています」と、意気込んでいた。
ほかにも、上原が、「僕と伊礼さんは南斗水鳥拳なので翔びます」と、フライングの可能性を窺わせたりするなか、大貫から「日々白熱したけいこの中、予想をさらに超えた感動などが日々あって、きょう歌をやっと聴いてもらえる日が来たことが本当に嬉しいです。これからもどんどん磨いていっていって、完成していったときに、素晴らしいものがお届けできると思います。みなさまぜひ観に来てください！」と、アピールしていた。
ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～』東京公演は12月8日から同29日まで日生劇場にて、大阪公演は2022年1月8、9日まで梅田芸術劇場メインホールにて、愛知公演は2021年1月15、16日に愛知県芸術劇場 大ホールにて上演予定！
「お前はもう死んでいる」
