羽生結弦選手JOCスポーツ賞で年度賞 特別栄誉賞を受賞!国民栄誉賞受賞へは「アスリートらしい人間でいたい」【壇上インタビュー全文付】

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羽生結弦選手JOCスポーツ賞で年度賞 特別栄誉賞を受賞!

 平昌冬季五輪金メダリストでフィギュアスケートの羽生結弦選手(23)が8日、都内で『平成29年度JOCスポーツ賞 表彰式』に登場した。

 日本オリンピック委員会(JOC)が制定する賞で、『年度賞』、『特別貢献賞』、『トップアスリートサポート賞』、『JOCオーダー』の4つからなる。羽生選手は日本オリンピック委員会に加盟する各種スポーツ団体の選手、指導者を対象に当該年度において各競技で優れた成績を挙げた選手およびチーム、指導者を表彰する賞となる『年度賞』内の『特別栄誉賞』を、スピードスケートの高木美帆選手とともに受賞となった。

 羽生選手は同席した小池百合子都知事からあいさつを受けたり、自分の受賞の直前のタイミングで、一度首から金メダルを外して念入りに位置を調整したりと、準備に余念がない様子を見せる一幕も。そして壇上で表彰された後にスピーチを開始した。

 ■以下全文
 司会:いかなるときもチャレンジするという人という感じがしましたが、それは揺るがない?
 羽生選手:実際に平昌オリンピックでは、自分の1番高い難易度の構成ではなかったんですけど、ただ、自分の中で言えることとしては、あのときの自分の実力の最高難易度のものを。そして最大限のことは出し切れたなって思います。

 司会:挑戦するから成長できる?
 羽生選手:そうですね。挑戦にはやはりケガというリスクもつきものですし、また失敗というのも確実に経験しなくてはいけないと思います。だからこそ、それが成長につながると僕は思いますし、またそれが技術的な面だけではなくて、メンタル面だったり人間としての成長につながると、僕は思っています。

 司会:王者であると同時に永遠のチャレンジャーでもあり続ける?
 羽生選手:そうですね。自分としては結果として目標のオリンピック2連覇ということは実際に達成することができましたし、達成感もすごくあります。ただ、自分自身挑戦したいことが、まだまだ、フィギュアスケートには残っていますし、まだ、磨き続けていかないといけないなと思います。

 司会:いまあらためて見据えるチャレンジは?
 羽生選手:やっぱり4回転アクセルに向けて、少しずつ挑戦していきたいなっていう気持ちはあります。ただ、体の状態、心の状態を含めてゆっくりと進めていかないといけないなと感じています。

 司会:おっしゃるように健康第一ですからね。
 羽生選手:そうですね(笑)。

 司会:それを大前提にわれわれの見たことのないものをぜひ見せてください!
 羽生選手:はい!頑張ります!

 以上

 また、表彰式終了後には羽生選手の囲み会見も開催された。

 あらためて、受賞へ「こうやってJOC側から表彰されるということは、それだけオリンピックで頑張って活躍できた証だと思いますし、またこれから、オリンピックを目指す選手が、自分を含めて、またこれからさらに新しい世代を含めて増えていくなかで、自分もしっかりと身を引き締めて頑張りたいなと思いました」という羽生選手。

 今後の競技へ、「自分が自分の能力を最大限引き出せる状態で試合に臨みたいなと思います」「自分はやはりジャンプの質とかにこれからもこだわり続けたいと思いますし、これからさらにいい質のもの綺麗なジャンプというものを目指して頑張っていきたいと思います」と意気込んだり、国民栄誉賞の受賞が決定したことへ「国民として誇りに思い、身を引き締めて生活していかないといけないなという思いでいます。これを受賞する覚悟としては、やはり自分だけが受賞するだけではなく、自分という人間を通して、いろんな方が僕に携わってくれたと思うので、その方々を代表して僕経由でみなさまへの感謝の気持ちや、その方が少しでも表彰されればいいなと思っています」と、心情を。

 さらに、国民栄誉賞受賞者が受賞後にオリンピックで金メダルを取ったということがないという質問へ「大きな道筋としては考えてないです。でもやはり国民栄誉賞というものを背負いながら、日本代表として世界代表と闘うにあたり、日本の文化を大事にして、日本の文化を大事にして、日本人らしい、アスリートらしい人間でいたいなと思っています」と、前を向いていた。

 ■各賞受賞登壇者
 ●女性スポーツ賞
 マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知組織委員会

 ●トップアスリートスポーツ賞
 ◯最優秀団体賞:社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院

 ◯優秀団体賞:自衛隊体育学校、日本体育大学、全日本空輸(株)、学校法人了徳寺学園

 ●年度賞 新人賞
 ◯水泳/競泳:小嶋美紅選手
 ◯レスリング:熊野ゆづる選手
 ◯ライフル射撃:島田敦選手、遠藤雅也選手、清水彰人選手

 ●年度賞 特別功労賞
 ◯陸上競技:荒井広宙選手
 ◯カーリング:平昌冬季オリンピック退会 カーリング女子日本代表チーム:吉田夕梨花選手、鈴木夕湖選手

 ●年度賞 優秀賞
 ◯スケート/スピードスケート:高木美帆選手、菊地彩花選手、高木菜那選手
 ◯スケート/スピードスケート:高木菜那(個人)
 ◯バトミントン:奥原希望選手

 ●年度賞 特別栄誉賞
 ◯スケート/スピードスケート:高木美帆選手
 ◯スケート/フィギュアスケート:羽生結弦選手

 ●最優秀賞
 ◯スケート/スピードスケート:小平奈緒選手

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