アイドルグループ『なにわ男子』長尾謙杜が俳優・阿部寛主演で9月26日に公開予定の映画『俺ではない炎上』(監督:山田篤宏/配給:松竹)に出演していることが6月30日に発表となった。
作家・浅倉秋成氏の小説『俺ではない炎上』を実写映画化。大手ハウスメーカーに務める山縣泰介(阿部)が、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられ、ネットで“炎上”し、日本中から追いかけ回されることになる。そこに彼を追う謎の大学生・サクラ、大学生インフルエンサー・初羽馬、取引先企業の若手社員・青江、泰介の妻・芙由子といったさまざまな人物が絡み合っていく。
長尾は山縣が勤めるハウスメーカーの取引先・青江役を演じる。長尾のほか、追加出演者に芦田愛菜、藤原大祐、夏川結衣の出演も明かされた。
本予告映像も公開。ある日突然、SNS上で個人情報を晒され、殺人犯に仕立てあげられる身に覚えのないことに混乱する山縣の姿が。ネットにはまとめサイトが立ち上がり、「たいすけ」というアカウント名で投稿されたが記事が山縣のものとして一気に拡散されていく。否定を続ける山縣をよそに、ネット民の言動は徐々に過激になり、日本中が敵になっていく……。神共に追い詰められうなだれる山縣の横に「SNSから全て崩壊する」というテロップ。「あんたが諸悪の根源だからだろうが!」と誰かに怒り叫ぶサクラ(芦田愛菜)、「どうして僕がこんな目に」と嘆く初羽馬(藤原大祐)、車の中の人物を見つめる青江(長尾謙杜)、「主人がやったんでしょうか」と泰介への疑念を払しょくできない妻の芙由子(夏川結衣)…といったキャラクターたちが、この事件にどう関わっているのか。「唯一助かる方法があるとすれば、選ぶべき道は一つだけ。逃げる。逃げ続ける。それだけです。私はあなたに逃げ切ってほしい。」この手紙は誰が泰介に宛てたのか。
さらに本ポスタービジュアルも公開され、山縣泰介(阿部寛)を、激しく燃え盛るSNSの炎上模様が取り囲むという、見る者に強烈なインパクトを与えるデザインに。中央に配された「えっ、SNSで人生終了――!?」という背筋も凍るキャッチコピーは、現代社会の誰もが直面しうる恐怖を煽る。
今回の発表にあわせて追加共演者4人からのコメントも公開となった。
◯サクラ 役/芦田愛菜
現代において、SNSはとても身近で、何気ない投稿が、ある日突然自分の生活や誰かの生活、そして世の中までを変えてしまうということは、もしかしたら明日自分の身に起こるかもしれない、他人事とは思えない、そんな話なのではないかと思いました。
私自身、オンライン世界とオフライン世界、双方の人間関係のあり方について改めて考えさせられました。
映画を見終わった後に、家族や友人など自分の大切な人たちと直接会って話したい、と思っていただける作品になっていたら嬉しいです。
◯住吉初羽馬 役/藤原大祐
住吉初羽馬(すみよし・しょうま)を演じさせていただきました、藤原大祐です。
今作は、たった1件のリポストで、1人の男性の人生が一変してしまうストーリー。
現代の風刺とも取れるこのような作品に携われることになり、嬉しさと同時に責任感を大きく感じています。
初めて台本を手にした時、とても他人事のようには思えず、SNSが発達した現代において誰しもが経験し得る「現実的なフィクション」であると思いました。
それぞれの正義が多角的にぶつかり合い、炎のように燃え上がっていく姿がたくさんの方に届くと嬉しいです。
◯青江 役/長尾謙杜
この作品には、「現代で問題視されていること」が、たくさん詰まっています。本当か嘘かわからない情報で、他人のことを悪く言ったり書いたりする。そして、その影響がその人に出るのかを、映像を通してエンターテイメントとして楽しんでいただけると思います!
どうぞお楽しみに!
◯山縣芙由子 役/夏川結衣
台本を頂き、読み進めると直ぐに『俺ではない炎上』の世界に引き込まれていきました。SNSというものの便利さと、それ以上の危うさを改めて感じさせられましたが、何よりも主人公の山縣泰介には引き込まれます。「自分は悪くない!」という強い思いがある。ですが、実は、自分が思う自分と他人や家族が感じている山縣泰介にはズレがある事わかっていく。これは誰にでも少なからずある事ではないでしょうか。逃亡を続ける山縣泰介が辿り着く先に何があるのか、犯人は誰なのか、皆様、お楽しみください。
■本予告映像
https://youtu.be/P4zsyX648_c
※記事内画像は(C)2025「俺ではない炎上」製作委員会 (C)浅倉秋成/双葉社