アイドルグループ『WEST.』濵田崇裕が6月30日に東京グローブ座で主演舞台『歌喜劇/~蘇る市場三郎 冥土の恋~』(演出:河原雅彦)ゲネプロと取材会を開催した。
劇作家・演出家・俳優としても活躍するマルチな福田転球脚本、河原雅彦氏演出で濵田主演した『市場三郎』シリーズの新作作品。初演は2016年『歌喜劇/市場三郎~温泉宿の恋』、2作目は2018年に続編『歌喜劇/市場三郎~グアムの恋』が上演されたが、7年のときを経て、『市場三郎』3作目の上演となる。2018年の上演の際には、3回目もやりたいと話していた福田×河原氏×濵田の願いが結実し、今度は冥土(?)を舞台に笑いあり、感動あり、アカペラありと舞台ならではの魅力が詰まった作品が展開される。
(ゲネプロ模様:濵田崇裕主演『歌喜劇/~蘇る市場三郎 冥土の恋~』ゲネ!笑える&クオリティー高いアカペラ)
約2時間40分(休憩有)のゲネプロ後に濵田、福田 河原氏、朝月希和、笠松はるとともに取材会を開催。7年ぶりに帰ってきたシリーズとなるが濱田は「コロナ禍のときに『三郎』やろうよと話していたんです。けど、あのときと状況が変わってしっかり元に(状況が)戻っているなかでやれます」と、感慨深げ。
7年前と違う点へ「7年、年を取るということで、けいこのときに寝転ぶと帰ってこれない(苦笑)」と、身体の動きに変化があるそう。
それでも7年前と同じく濱田は「けいこで笑いながら、みんなで……ほんとにみんなで作ってまいりました」といい、朝月は「(アカペラ部分など)いつもと違う緊張感がありますが、笑いのあるけいこ場でした」といい、笠松も「けいこの始まりから今日まで、たくさん笑ってあっという間で」と、とにかく笑いが多かったようだ。
一方、福田は濱田の成長した部分として「落ち着いてるし、座長として見えてるというかすごく成長していると思います」と頼りがいが出ているそう。河原氏は「もう三郎でしかない。手がかからず三郎でしかない」と、濱田のすることが正解に近いものになっていると明かし、これには濱田も「あざっす!」と、ニッコリだった。
濱田の座長ぶりにかんしては、笠松が「座長としてこれがあるべき姿」と褒めており、濱田は「照れますね」とはにかみつつ、緊張感がある部分としてはとのかく歌唱シーンの練習を積んだそうで「音を外すとすべてが終わるという気持ちで」という緊張感を持っているそうだ。
そして濱田から「7年経った舞台を見た後に何か心に残るものを。目の前に起こっていることをクスッとでも笑ってもらえれば」と、メッセージを寄せて、千秋楽までけがなく全員でいきたいと願いとともに、取材会を終えていた。
舞台『歌喜劇/~蘇る市場三郎 冥土の恋~』東京公演は6月30日から7月27日まで東京グローブ座にて、京都公演は8月1日から8月10日まで京都劇場にて上演予定!
■あらすじ
毎度毎度恋に破れ、つかみかけた幸せを逃し続けている市場三郎。
相変わらず厳しい環境の三田運送会社で働いている。
7年ぶりの慰安旅行、行先は京都大阪関西ツアー。
行く先々で実らぬ恋を経験してきたが、早速京都では懲りずに舞妓はんに声をかけたり。
そして三郎は精進料理を食べに訪れた「青福寺」で美しい僧侶・青蓮と出会う。
良い雰囲気になるものの、次の観光地へ行くため名残惜しそうに別れる二人。
次に訪れたのは大阪・通天閣。
そしてうっかりが過ぎる事故のため、三郎がたどり着いたのは「あの世・黄泉の国」。
するとそこにはあの美しい僧侶・青蓮もいて……。
温泉宿、グアムと続き、今回の舞台は冥土!?
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ