岡田准一「“ぼく燃えます”」意味深発言!『イクサガミ』ワールドプレミアin釜山国際映画祭

岡田准一「“ぼく燃えます”」意味深発言!『イクサガミ』ワールドプレミアin釜山国際映画祭3

 俳優・岡田准一が9月18日に韓国・釜山で開催中の『第30回釜山国際映画祭』にてNetflixシリーズ『イクサガミ』ワールドプレミアin釜山国際映画祭を開いた。

 11月13日より配信を予定している『イクサガミ』は同映画祭の〈オンスクリーン部門〉に正式招待されていることからイベントが開催。岡田は主演・プロデューサー・アクションプランナーを務めている。

 プレミアイベントには岡田、ヒロイン・双葉役へ抜擢された藤﨑ゆみあ、藤井道人監督が登場となった。

 以下、公式レポート部分。

 映画祭のメイン会場になる「ハヌルヨンシアター」には幅広い世代の観客が来場。第1話&第2話の上映が終了すると同時に、会場全体から大きな拍手が沸き起こり、その拍手に包まれながらステージに登壇した。

 まず、話に上がったのは「プロジェクトへの参加の経緯」について。本作で、主演・プロデューサー・アクションプランナーと3役を担う岡田は、どの時点でこのプロジェクトに魅力を感じたのかと聞かれると「14歳で仕事を始め、44歳になったらプロデュースを一度引き受けたいと考えていた」と語り、それは、日本の時代劇は「型」がある一方、次第に新しい姿を観客に見せるような試みが求められていると感じたからだという。そのような考えが自身にある中で原作に出会い世界観に共感し、若い世代/広い世代にアピールできるのではないかと感じ、プロデュースを手掛ける決意をしたと明かす。

岡田准一「“ぼく燃えます”」意味深発言!『イクサガミ』ワールドプレミアin釜山国際映画祭5

 そして藤井は、企画が持ち上がった際に原作者の今村翔吾からも「ドラマとして面白いものを作ってほしい」という強い思いを受け取り、岡田と共に脚本づくりを始めていった。「どうすればこの面白いストーリーを、この日本で、アクションを大きく取り入れたエンターテインメントとして昇華できるか」という点に重きをおきながら製作をはじめたという。

 ヒロインに大抜擢された藤﨑は、台本を読んで心を奪われたという。普段から本を読むのが好きであるものの、時代モノへのハードルは少なからず感じていたそうだが、「エンターテイメント性に優れていて、読み進めるほど次がどうなるのか気になる魅力」がこの台本から感じたと語り、「是非出演したい」という強い思いで、熱心に撮影に取り組んだという。

 本格的に製作が進んでいく中、作品作りには「(日本の)文化が込められていること、シンプルであること、キャラクター性」の3つの要素が重要であったと語る岡田。

 愛着の湧くキャラクターづくりには、「この人とこの人が戦うのか」「この人はもしかしたら死んでしまうのではないか」と引き込まれるような展開を作ることが重要であり、そのキャラクターたちを最終話まで追いかけたくなる、「止まらずに走り続けるエネルギーを持続させること」に監督は非常に拘りぬいた。さらに「時代劇」という言葉に対して、過去に黒澤明監督が「時代劇は一番カッコよく、時代を先取りするものだ」と放った言葉を引用しながら、「いかにカッコよく、強力なキャラクターとストーリーで描くか」という点をこだわった。

 作品に込められた時代性/文化という点において、藤井は「コレラが蔓延し、武士としての身分を失って苦境に陥る人々が、現代におけるコロナ禍で職を失い、困難に直面する我々の姿と重なるのではないかと感じた」と作品の時代設定と現代との共通点を強く感じたという。その共通点こそが、「なぜ戦わなければならないのか」という原作から継承した作品の命題を観る者にストレートにぶつけることができるのだ。

 岡田、藤井を中心に、このような強い思いを抱えた現場は緊張感と気迫に溢れていたという。新人女優としてこの現場に挑んだ藤﨑も「壮大な覚悟を固めて現場に挑んだ」というが、実際に現場に入るとスケール感に最初は気圧されたという。しかし、多くの先輩たちの支えに助けられていく中で「集中し続け、監督の演出や先輩方からの言葉に耳を傾け、一つでも多くのことを吸収し学ぼう」と必死に演技に挑み、駆け抜けていったという。

 企画の立ち上げから完成までを、観客とのQ&Aを挟みながらトークは進み、最後に藤井は「昨年1年間、全身全霊を込めて作り上げた作品であり、一度見始めれば最後まで走り切ってしまうような作品にできた」と、岡田は「作品が放つ情熱と強い波が、多くの人々に広がり、見る人からまた別の人へと広がることを期待している」と、作品の完成に強い自信をみせた。そして1&2話を見終えたばかりの観客たちは、この先のストーリーが気になり過ぎて仕方ない様子で、その熱量に答えるように岡田は、「ひとつだけ言っておくと、“ぼく燃えます”」という意味深な発言をのこした。

 世界中の映画人が一堂に会する韓国・釜山で、本作に注がれる大きな期待と熱量を肌で感じ、幅広い世代から高い評価を受けた今回のワールドプレミア。キャストと監督にとって、11月13日の世界配信スタートに向けて確かな手応えを感じる機会となった。

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